話題株ピックアップ【昼刊】:中外薬、NEC、東エレク

注目
2021年1月12日 11時38分

■サーバーワークス <4434>  4,590円  +330 円 (+7.8%)  11:30現在

サーバーワークス<4434>がカイ気配スタートで大幅高。前週末8日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、1月15日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要の発生を先取りする形で買われている。同社は、米アマゾングループが提供するクラウドサービス「アマゾンウェブサービス(AWS)」の導入支援を主力とするクラウドシステム構築事業者。21年2月期単独業績予想は、売上高80億300万円(前期比17.5%増)、経常利益3億7700万円(同10.4%減)を見込んでいる。

■中外製薬 <4519>  5,928円  +393 円 (+7.1%)  11:30現在

中外製薬<4519>が急伸し昨年来高値を更新している。複数のメディアで、同社が開発したリウマチ治療薬「トシリズマブ」(製品名「アクテムラ」)について、英政府が新型コロナウイルス治療に有効だと発表したと報じられており、これが好材料視されている。報道によると、死亡リスクを軽減させたほか、入院期間の短縮につながったとしており、英国では今後、集中治療室に運ばれた患者に対して使用するという。なお、日本においては、21年中に承認申請することを目指している。

■フェローテク <6890>  1,998円  +106 円 (+5.6%)  11:30現在

フェローテックホールディングス<6890>が大幅続伸し、連日で昨年来高値を更新している。きょう付けの日刊工業新聞で「中国・東台工場(江蘇省東台市)でパワー半導体基板の生産能力を現状の2倍以上に増やす検討を始めた」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、21年度中に、アルミナ材料を用いたパワー半導体用絶縁・放熱基板(DCB基板)の月産能力を現状比2倍超の77万枚にするほか、放熱性や信頼性を高めた活性ロウ付け法(AMB)基板で同2倍の20万枚に引き上げる計画だという。工作機械や家電向け電源用インバーターなどに用いるDCB基板は需要が回復基調にあるが、電気自動車(EV)向けに更なる需要増が見込めるとして、生産能力増強に踏み出すようだ。

■NEC <6701>  5,940円  +240 円 (+4.2%)  11:30現在

NEC<6701>が大幅高で3日続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「人工知能(AI)を活用した医療機器の販売に乗り出す」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、同社が強みとする顔認証技術を応用し、大腸がん検査の内視鏡画像をAIがリアルタイムで解析し、医師ががんや前段階のポリープを見つけるのを支えるとしている。5年で国内と欧州で1000台の販売を目指し、5年後に関連事業で100億円の売上高を見込むとしていることから、業績への貢献も期待されている。

■アレンザHD <3546>  1,309円  +44 円 (+3.5%)  11:30現在

アレンザホールディングス<3546>が反発している。前週末8日の取引終了後に発表した12月度の売上推移で、既存店売上高が前年同月比10.5%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同5.3%増、客単価が同4.9%増といずれもプラスとなった。なお、全店売上高は同12.3%増だった。

■オープンハウス <3288>  4,020円  +90 円 (+2.3%)  11:30現在

オープンハウス<3288>がしっかり。SMBC日興証券が8日付で、投資評価を「2」から「1」としたことが好材料視されているようだ。なお、目標株価は4500円で据え置いている。20年11月に決算・中計を発表して以降、材料出尽くし感から株価は弱含みで推移しているものの、同証券では、同社が注力する都心・準都心エリアの好調な戸建住宅需要は続くと予想。また、マンション事業、収益不動産、アメリカ事業の他の既存事業の成長やM&Aなど新規投資の可能性も考慮すれば、25年9月期までの5年間の年率平均営業利益成長率は11.4%と高水準の成長が続くと見込んでいる。

■IBJ <6071>  781円  +16 円 (+2.1%)  11:30現在

IBJ<6071>が続伸している。この日、運営する結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」の20年12月の成婚者数が、過去最多の1527人になったと発表しており、これが好感されている。成婚者数は、新型コロナウイルスの影響を受けて20年は一時が減少したものの、オンラインサービスの早期導入などが寄与し、8月には(成婚の先行指標となる)お見合い成立件数が過去最多となり、12月には連盟設立以降最多となる成婚カップルが誕生したという。

■ベル24HD <6183>  1,713円  +31 円 (+1.8%)  11:30現在

ベルシステム24ホールディングス<6183>は反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2000円から2300円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、新型コロナウイルス感染症関連のスポット業務増額が寄与することから、21年2月期の営業利益予想を120億円から125億円へ、22年2月期を同125億円から129億円に上方修正した。ただ、同証券では、スポットの増減にばかり注目が集まるが、構造的需要増を評価。Eコマース向けやフードデリバリー向け業務の拡大、金融機関でのBCP対応による拠点分散化などの社会変化による構造的な需要増を、バリュエーション上織り込む余地は十分にあるとしている。

■三菱UFJ <8306>  494.6円  +8.2 円 (+1.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸、三井住友フィナンシャルグループ<8316>とみずほフィナンシャルグループ<8411>は5日続伸とメガバンクの上値追い基調が鮮明だ。今月20日から発足するバイデン新政権下では大型の財政出動を伴う景気刺激策への期待が大きく、これが米国債の売りに拍車をかけている。米10年債利回りはここ急速に水準を切り上げており、前日終値ベースで1.143%まで上昇、ゴールドマン・サックスをはじめ大手金融株の株高を助長している。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形に。メガバンク各社は配当利回りが高いこともあって、国内外の機関投資家とみられる大口の買いが流入している。

■フジ <8278>  2,061円  +21 円 (+1.0%)  11:30現在

フジ<8278>が4日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。前週末8日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、営業利益を41億円から52億円(前期比20.0%減)へ、純利益を29億円から37億円(同29.4%減)へ上方修正したことが好感されている。売上高は3150億円(同0.5%増)の従来予想を据え置いたものの、コロナ禍での急激な需要変化に直面するなか、発注精度の向上や在庫削減に取り組みロスを削減したことで総利益率が改善したという。また、計画を大幅に上回る販管費の削減を実行したことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高2325億9600万円(前年同期比微減)、営業利益44億7000万円(同0.9%増)、純利益35億円(同3.8%減)だった。

■東京エレクトロン <8035>  41,080円  +400 円 (+1.0%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が高い。世界的に半導体市場の拡大が続いており、新型コロナウイルスの感染拡大が加速するなかにあっても、高速通信規格5Gの商用化本番やリモートワークの導入加速の動きを背景に需要はむしろ伸びている。自動車産業では半導体不足で生産調整を強いられるほど需給ひっ迫の状態にある。そうした事情を反映して前日の米国株市場では主要株価指数が反落したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇し、過去最高値を更新した。東京市場でも半導体製造装置最大手の同社をはじめ半導体関連株への物色意欲は根強く、目先筋の売りをこなしなお上値を慕う動きとなっている。

■カーブスHD <7085>  710円  -52 円 (-6.8%)  11:30現在

8日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

カーブスホールディングス <7085> が1月8日大引け後(16:15)に決算を発表。21年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常損益は1億円の赤字(前年同期は15.9億円の黒字)に転落した。

⇒⇒カーブスHDの詳しい業績推移表を見る

■トーヨーアサノ <5271>  1,934円  +284 円 (+17.2%)  11:30現在

トーヨーアサノ<5271>が急伸している。前週末8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算で、売上高118億7600万円(前年同期比20.4%増)、営業利益2億1600万円(同28.9%増)と大幅な営業増益となったことが好感されている。コンクリート2次製品事業で主力のコンクリートパイルが関東や静岡で需要が増加したほか、大型物件の着工及び完工が予定通りに進展した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高145億円(前期比8.3%増)、営業利益3億2000万円(同36.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■前澤工業 <6489>  551円  +80 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率3位

前澤工業<6489>がカイ気配スタートとなっている。前週末8日の取引終了後、21年5月期の連結業績予想について、営業利益を17億円から23億円(前期比29.4%増)へ、純利益を11億円から15億円(同39.5%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は310億円(同3.5%増)の従来予想を据え置いたものの、全社ベースでのコスト削減効果に加えて、バルブ部門を中心とした原価低減が寄与する。また、利益予想の修正に伴い、従来は中間・期末各7円の年14円を予定していた配当予想を中間・期末各8円の年16円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期に比べて2円の増配になる予定だ。

■ファーストブラザーズ <3454>  1,081円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率4位

8日に決算を発表。「今期経常は2.2倍増益、3円増配へ」が好感された。

ファーストブラザーズ <3454> が1月8日大引け後(17:00)に決算を発表。20年11月期の連結経常利益は前の期比35.4%減の18.1億円に落ち込んだが、21年11月期は前期比2.2倍の40.1億円に急拡大する見通しとなった。

⇒⇒ファーストブラザーズの詳しい業績推移表を見る

■旭化学工業 <7928>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

旭化学工業<7928>がストップ高買い気配。前週末8日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を79億円から95億円(前期比23.9%増)へ、営業利益を2億2000万円から4億5000万円(同4.8倍)へ、純利益を1億5000万円から3億5000万円(同7.4倍)へ上方修正したことが好感されている。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた外出自粛による巣ごもり需要などにより、電動工具製品の受注が増加していることが寄与する。

●ストップ高銘柄

ウェッジHD <2388>  127円  +30 円 (+30.9%) ストップ高   11:30現在

サンオータス <7623>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   11:30現在

GMB <7214>  1,002円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在

テセック <6337>  1,138円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

ENECHANGE <4169>  4,190円  -700 円 (-14.3%) ストップ安   11:30現在

など、1銘柄

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