前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年1月21日 5時30分

■オプテクスG <6914>  2,099円 (+66円、+3.3%)

オプテックスグループ <6914> が大幅続伸。19日の取引終了後、傘下のオプテックスがビーコン機能を搭載し自動ドアセンサーを活用したシェアリングサービス「OMNICITY(オムニシティ)」の運用を2月に開始すると発表しており、これが好材料視された。「オムニシティ」は自動ドアを有効活用したいオーナーと、自動ドアを活用して情報発信したいサービサーをマッチングするサービスで、既存の自動ドアセンサーを同社のビーコン機能付き自動ドアセンサーに置き換え、利用登録をするだけで運用が開始できる。自動ドアオーナーは、これを活用して自社の情報発信に利用できるほか、メディアを他店舗や他企業に貸し出し、利用収入を得る運用も可能となるという。同社ではまずは自動ドアセンサーから段階的に拡張させ、23年までに100万カ所まで拡大する予定としている。

■リソー教育 <4714>  300円 (+9円、+3.1%)

リソー教育 <4714> が4日ぶり大幅反発。19日の取引終了後、従来6~9円を予定していた21年2月期期末配当予想について、下限を2円増額して8~9円にすると発表したことが好感された。年間配当は8~9円になる予定だ。第3四半期(20年9-11月)は生徒数が引き続き順調に推移し、授業実施数も増加したなど業績が前年同期を上回ったことに加えて、感染防止のためのインフラ整備が整い追加で大きく費用が掛からない見込みのためとしている。

■アンリツ <6754>  2,686円 (+79円、+3.0%)

アンリツ <6754> が14連騰。20日は一時98円高で2700円台に乗せ、昨年6月29日につけた昨年来高値2656円を約7ヵ月ぶりに更新した。通信計測器のトップメーカーで世界的に商用サービスが本格化する高速通信規格5Gを背景とした基地局やスマートフォンの投資需要を取り込み、業績は売上高、利益ともに拡大基調を堅持している。また、菅政権ではポスト5G(6G)の国際的な主導権争いに乗り遅れないよう通信規格の国際ルール作りを主導し、フロントランナーを目指すことを重要政策のひとつに掲げている。ここでも新たな通信計測器需要が創出され、同社株は関連最右翼として存在感を示す公算が大きい。

■ミナトHD <6862>  509円 (+15円、+3.0%)

ミナトホールディングス <6862> [JQ]が大幅反発高。半導体のメモリーモジュールなどを主力とする電子機器メーカーで、世界的な半導体需給の逼迫を背景に収益機会が広がるとの見方が株価を強く刺激している。また、ここ大手電子部品株が軒並み上値指向を強めており、そのなか太陽誘電 <6976> は証券会社の目標株価引き上げ効果などもあって連日の新高値に買われる人気となっている。ミナトHDは昨年12月に太陽誘電と販売代理店契約を締結しており、勝ち組との提携が株価上昇を後押しする形となった。

■スペースマ <4487>  788円 (+21円、+2.7%)

スペースマーケット <4487> [東証M]が続伸。20日午後2時ごろ、大東建託 <1878> と共同で、東京都渋谷区代々木にレンタルスペース「.room(ドットルーム)代々木」をオープンしたと発表しており、これが好材料視された。スペースマとと大東建は19年7月に業務提携し、第1弾施策として同年11月にレンタルスペース「.room五反田(品川区五反田)」を共同で開発し、スペースマーケットを通じて貸し出しを行っている。「.room代々木」は業務提携の第2弾施策で、コロナ禍で需要が拡大するYouTubeや動画の撮影、テレワークなど働く場所としての利用を想定し、より多用途に利用できるスペースとなっているという。

■多摩川HD <6838>  2,330円 (+59円、+2.6%)

多摩川ホールディングス <6838> [JQ]が続伸。ここ半導体関連や電子部品株が強い動きをみせているが、その背景には世界的に5G基地局投資や5G対応スマートフォンの量産計画が進んでいることがある。アンリツ <6754> が14連騰するなど、5Gをテーマとした物色の流れを浮き彫りにしており、5G用通信関連機器の需要獲得が進む同社株もその対象として浮上している。業績は20年3月期営業利益が前の期比5.3倍の8億500万円と急拡大したが、コロナ禍にあって21年3月期も営業利益6%増の8億5000万円予想と成長トレンドを維持する見通し。

■マクアケ <4479>  8,210円 (+200円、+2.5%)

マクアケ <4479> [東証M]が反発。同社は、20日米国の世界最大級のクラウドファンディング サービス「Indiegogo(インディゴーゴー)」と業務提携すると発表した。この業務提携では、日本企業及び欧米企業がそれぞれの地域に進出する際のサポートを行う。具体的には、欧米でのビジネス展開を希望する「Makuake」のプロジェクト実行者にIndiegogoを紹介する。また、Indiegogoで成功した事業者をMakuakeに紹介してもらい、日本市場への参入をサポートする。米Indiegogo社が運営する同クラウドファンディングサービスは237の国と地域から月間約1800万人が集まるプラットフォームで、これまで90万を超えるプロジェクトが起案され、累計で約2100億円を超える支援を集めている。

■Jエレベータ <6544>  2,509円 (+56円、+2.3%)

ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> が3日続伸。19日の取引終了後、同業の東京エレベーター(東京都中央区)株式の一部(議決権所有割合90.0%)を取得し子会社化したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。東京エレベーターは東京・神奈川・埼玉・千葉などの首都圏を中心に450台以上のエレベーターなどの保守管理を行っている。今回の株式取得で東京エレベーターがグループに加わることで、Jエレベータグループは保守契約台数の増加を通じた首都圏における事業基盤の一層の強化を図るとともに、共通のサービス提供エリアにおける人的資源の相互活用を通じた効率的なメンテナンスの実施、技術ノウハウの提供によるサービス品質の向上などを図ることが可能になるという。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■国際石開帝石 <1605>  642円 (+13円、+2.1%)

石油関連株が反発。国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、ENEOSホールディングス <5020> がともに3日ぶりに上昇した。19日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比0.62ドル高の1バレル=52.98ドルと上昇した。米次期財務長官に指名されているイエレン前連邦準備理事会(FRB)議長は公聴会で、大規模な追加経済対策の必要性を訴えたことから、景気回復による原油需要の増加期待が膨らんだ。

■アドベンチャ <6030>  3,845円 (+70円、+1.9%)

アドベンチャー <6030> [東証M]が続伸。19日の取引終了後、運営する「skyticket」が、航空会社グループのルフトハンザグループと航空券の新流通規格「NDC」でのシステム連携の契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。「skyticket」は、32ヵ国言語対応の国内・海外航空券を提供する航空券予約販売サイト。今回のルフトハンザドイツ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空、ブリュッセル航空からなるルフトハンザグループとのNDC接続により、迅速な航空券料金や空席状況の確認及び利用客のニーズに合わせたアンシラリーサービス(手荷物など)の提供が可能になるとしている。なお、同件による業績への影響は、現時点では軽微としている。

■ジーエヌアイ <2160>  1,987円 (+26円、+1.3%)

ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]が4日続伸。同社は19日取引終了後、子会社北京コンチネント薬業が深セン証券取引所への上場申請を決定したことを発表しており、これが株価を強く刺激する材料となった。

■アステラス <4503>  1,678円 (+17.5円、+1.1%)

アステラス製薬 <4503> が3日ぶりに反発。20日付の日本経済新聞は、同社が「免疫細胞を使ってがんを攻撃する開発中の新薬について、人体に投与する臨床試験(治験)を申請する」と伝えた。免疫機能を利用した「がん免疫薬」で、ピンポイントでがんを攻撃でき副作用が少ないことが特徴だという。同社は、まず血液がん向け製品について21年から治験準備に着手し、22年にも治験に入り将来的には臓器がんへの応用を視野に入れている、と報道されている。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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