話題株ピックアップ【昼刊】:マクアケ、電通グループ、パナソニック

注目
2021年1月21日 11時37分

■マクアケ <4479>  9,260円  +1,050 円 (+12.8%)  11:30現在

マクアケ<4479>が大幅続伸。20日に米国の世界最大級のクラウドファンディング(CF)運営会社の「Indiegogo(インディゴーゴー)」と業務提携すると発表したことを好感する買いが引き続き流入している。この提携では、相互の顧客を融通する。欧米でのビジネス展開を希望する「Makuake」のプロジェクト実行者にインディゴーゴーを紹介する。また、インディゴーゴーで成功した事業者をMakuakeに紹介してもらい、日本市場への参入をサポートする。世界最大級のCF企業との提携で、同社の今後のグローバル展開への期待が強まっている。

■アバント <3836>  1,225円  +83 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

アバント<3836>が大幅反発。20日の取引終了後、財務分析テクノロジーに強みを持つ英国のソフトウェア会社メタプラクシスと資本・業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入っている。提携を通じ、同社はメタプラクシスが提供する財務情報計画・分析・可視化を支援するBIツール「Metapraxis Empower」(エンパワー)の日本語化を進め、日本における独占販売権を獲得するという。エンパワーは欧米市場で数多くの優良企業に採用されており、国内でのニーズ獲得を狙う。なお、資本面ではメタプラクシスの株式を取得し、同社を持ち分法関連会社化する予定としている。

■住友林業 <1911>  2,087円  +110 円 (+5.6%)  11:30現在

住友林業<1911>が大幅高で4日ぶり急反発。住宅・建築や不動産事業を展開するが、米国を中心に海外でも実績が高い。米国ではコロナ禍にあっても住宅需要は旺盛で、昨年11月まで直近3カ月の住宅着工件数は3カ月連続の増加となり、しかも11月については154万7000戸(季節調整済み、年率換算)とコロナショックで世界が揺らぐ前の昨年2月以来9カ月ぶりの水準だった。そしてきょう日本時間夜に12月の住宅着工件数が発表される見通しで、これも156万戸前後と堅調な推移が見込まれている。同社株は堅調な米国の住宅市況を背景に機関投資家とみられる押し目買いを呼び込んでいる。

■電通グループ <4324>  3,200円  +160 円 (+5.3%)  11:30現在

電通グループ<4324>が急反発。20日取引終了後に日本経済新聞電子版で「電通グループは東京都港区の本社ビルを売却する検討に入った」と報じられており、これが材料視されている。記事によると、売却額は国内最大級の3000億円規模になるとみられるという。コロナ禍で足もとの収益は悪化しており、財務基盤の強化への期待が高まっているようだ。なお、同社は報道を受けて、「電通本社ビル」の売却を検討していることは事実とコメントし、今後、開示すべきことが生じた場合には、速やかに公表するとしている。

■フィックスターズ <3687>  1,030円  +50 円 (+5.1%)  11:30現在

フィックスターズ<3687>がマドを開けて買われ4連騰、昨年12月18日以来となる4ケタ大台に復帰した。顧客企業のシステムを高速化するソフトを開発し、金融業界や自動車業界を中心に抜群のリピートオーダー率を誇る。また、量子コンピューター分野への展開でも先駆し、同分野の最有力ベンチャーであるカナダのDウェーブ社とは協業体制にある。量子コンピューターは米中で開発競争が先鋭化しており、日本国内でもデンソー<6902>やリクルートホールディングス<6098>などこれを採り入れる動きが目立っている。フィックスターズはその関連最右翼として再びマーケットの注目が集まり始めた。

■キヤノンMJ <8060>  2,402円  +111 円 (+4.9%)  11:30現在

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が大幅続伸している。20日の取引終了後、集計中の20年12月期の連結業績について、売上高が5370億円から5450億円(前の期比12.3%減)へ、営業利益が240億円から313億円(同3.5%減)へ、純利益が168億円から219億円(同1.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。第4四半期に入り、フルサイズミラーレスの新製品が牽引するカメラや、在宅需要が続くインクジェットプリンターなどが、特に利益面で計画を上回って推移したことが要因としている。

■三菱ケミHD <4188>  699.3円  +30.3 円 (+4.5%)  11:30現在

三菱ケミカルホールディングス<4188>が大幅続伸となっている。傘下の三菱ケミカルは20日、北里研究所との共同研究で、グループの大阪化成が製造・販売する水性剤「マルカサイドAV」で加工した生地に、新型コロナウイルスの不活化効果があることを確認したと発表。引き続き共同研究を進め、医療機関で使用される防護服や白衣、カーテンなどへの用途展開を図るとしており、これが材料視されているようだ。

■パナソニック <6752>  1,392.5円  +55 円 (+4.1%)  11:30現在

パナソニック<6752>が大幅高で4日続伸となり、連日で昨年来高値を更新している。21日付の日本経済新聞朝刊で「パナソニックは新型コロナウイルスのワクチン輸送・保管向けの保冷容器を開発した」と報じられており、これを好感する買いが入っているようだ。記事によると、開発した保冷容器はドライアイスを使ってセ氏マイナス70度以下を18日間保持でき、低温管理が必要な米ファイザー製のワクチンにも対応するという。3月までに製薬会社や物流会社に試験提供し、今春中の販売を目指すとしている。

■エニグモ <3665>  1,293円  +50 円 (+4.0%)  11:30現在

エニグモ<3665>が大幅続伸している。この日の寄り前に、従来無配を予定していた21年1月期の期末配当予想を10円にすると発表しており、これが好材料視されている。年間配当予想は10円となり、前期実績に対しては3円の増配になる予定だ。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,027円  +333 円 (+3.8%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が反発。前日の米国株市場では主要株3指数がいずれも過去最高値を更新したが、特にハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上げが目立つ展開となった。傘下のファンドを通じ米ハイテク企業に積極投資するソフトバンクGにとって追い風が意識される局面にある。また、同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団については、創業者のジャック・マー氏2カ月ぶりに公の場に姿を現したことなどが好感され5.5%高と大幅高に買われており、これもソフトバンクGの株価にポジティブに働いている。

■IIJ <3774>  2,241円  +82 円 (+3.8%)  11:30現在

インターネットイニシアティブ<3774>が大幅高。21日付の日本経済新聞朝刊で「インターネットイニシアティブの2020年4~12月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比5割増の90億円程度になったもようだ」と報じられており、これを好感する買いが入っている。記事によると、新型コロナウイルス下のテレワーク需要から法人向けのネット接続サービスが好調だったほか、経費が減少したことも寄与したという。2月8日に予定する4~12月期決算発表を前に好業績を先取りする買いが優勢となっている。

■リクルート <6098>  4,652円  +86 円 (+1.9%)  11:30現在

リクルートホールディングス<6098>が3連騰、5日移動平均線に下支えされる形で上昇トレンドを鮮明としている。市場の注目度が高まるなか、きょうは売買代金も東証1部上位に入っている。新型コロナウイルスの感染拡大が総合人材ビジネスを手掛ける同社には逆風となっているが、求人検索サービス「Indeed」は有料広告が増勢にあり収益回復局面にある。国内でもワクチン普及期待が高まりつつあり、企業活動の正常化を先取りする形で上値を見込んだ買いを引き寄せている。「同社の21年3月期営業利益は前期比29~46%減益を見込むがその中央値1300億円を大きく上振れる公算が大きい。また、22年3月期は少なくとも2ケタ伸長が見込まれる」(国内証券アナリスト)という。また株式需給面では、信用売り残や日証金貸株の買い戻しが株価に浮揚力を与えている。

■ソラスト <6197>  1,599円  +28 円 (+1.8%)  11:30現在

ソラスト<6197>が反発している。20日の取引終了後に発表した12月度の介護サービス利用状況で、訪問介護利用者数が前年同月比89.8%増、デイサービスが同6.5%増となり、増加基調が続いていることが好感されている。なお、施設系サービスは入居者数が同37.1%増となったほか、入居率も94.3%と高水準で推移している。

■大阪ソーダ <4046>  2,648円  +45 円 (+1.7%)  11:30現在

大阪ソーダ<4046>が反発。20日の取引終了後、同社が開発した高性能カーボンナノチューブ分散液(CNT分散液)を用いた新規粘着素材をサカセ化学工業と共同開発し、「電子部品製造工程用制電シート」として製品化したと発表しており、これを好感する買いが入っている。粘着素材にCNT分散液を用いることで、従来の電子部品製造工程用制電シートに施すコーティングやカーボン添加が不要となるという。今回開発した電子部品製造工程用制電シートは、光の上下透過、搭載物の裏面検知を可能とし、多彩な画像認識・検知方法に対応できるため、特に電子・精密部品の検査工程の自動化や受け入れ時間の短縮に貢献するとしている。

■藍澤證券 <8708>  789円  +9 円 (+1.2%)  11:30現在

藍澤證券<8708>が3日続伸。20日取引終了後に発表した21年3月期第3四半期連結決算速報値は、営業収益121億9100万円(前年同期比16.7%増)、最終利益42億1300万円(同4.9倍)となり、これを好感する買いが向かった。外国株式の取引の増加により、受入手数料が増加したことに加え、固定資産の譲渡による特別利益の計上なども最終利益を大きく押し上げた。なお、正式発表は1月27日を予定している。

●ストップ高銘柄

ポバール興業 <4247>  1,345円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在

大谷工業 <5939>  7,370円  +1,000 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在

メディカル一光グループ <3353>  7,840円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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