注目銘柄ダイジェスト(前場):識学、INEST、東京通信など

市況
2021年1月21日 11時56分

キヤノンMJ<8060>:2402円(+111円)

大幅続伸。前日に20年12月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の240億円から313億円、前期比3.5%減に引き上げている。フルサイズミラーレスカメラの新製品が堅調であったほか、在宅勤務向け家庭用プリンターの伸びも想定を上回ったようだ。上方修正は10月に続いて2度目となる。市場予想も50億円程度上回る水準となっており、ストレートに好感される動きに。

IIJ<3774>:2241円(+82円)

前日比変わらず挟んで4日ぶり大幅反発。第3四半期累計営業利益は前年同期比5割増の90億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。同期間としては3年連続の最高益更新となるようだ。新型コロナ下のテレワーク拡大で法人向けのネット接続サービスが好調だったほか、出張費など経費減少も収益押し上げ要因に。市場予想は5億円程度上回っているとみられる。テレワークの浸透による収益水準の押し上げ効果を評価する流れに。

パナソニック<6752>:1392.5円(+55.0円)

大幅続伸。新型コロナウイルスのワクチン輸送・保管向けの保冷容器を開発したと報じられている。セ氏マイナス70度以下を18日間保持でき、マイナス70度での管理が必要とされる米ファイザー製のワクチンにも対応するようだ。3月までに製薬会社や物流会社に試験提供、今春中の販売を目指すとされている。国内で超低温対応の容器を生産するメーカーは少なく、ワクチン普及へ大きな役割を担っていくとの評価になっている。

電通グループ<4324>:3200円(+160円)

大幅反発。東京都港区の本社ビルを売却する検討に入ったと報じられている。売却額は国内の不動産取引として過去最大級の3000億円規模になるとみられているようだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、遠隔勤務を主体とした分散型のオフィスに改革していく。売却後も大部分を賃借して本社は移転しない方針。構造改革の進展として評価されているほか、売却資金が株主還元にも充当されるのではとの期待感も先行へ。

レーザーテック<6920>:14770円(-360円)

大幅続落。前日に蘭ASMLが10-12月期の決算を発表、売上高は市場予想を上回り、1-3月期見通しも粗利益率とともに市場想定を上回っている。ただ、期待感が足元で急速に強まっていたこともあって株価は上値の重い展開になり、米SOX指数なども下落している。ASMLとの関係性が高い同社にも目先の出尽くし感が波及し、利益確定の動きが優勢となっているようだ。

INEST<3390>:96円(-17円)

大幅に反落。第三者割当で新株予約権11万個(潜在株式数1100万株)を発行すると発表している。割当日は2月5日、割当予定先は東海東京証券。調達資金の約12億円は、株式取得費用の支払い(5.34億円)やM&A資金(3.67億円)などに充てる。発行済株式総数(8337万6425株)に対する潜在株式数の割合は13.19%に達することから、株式価値の希薄化懸念で売り優勢となっている。

東京通信<7359>:2160円(+256円)

大幅に5日続伸。20年12月期の営業利益を従来予想の3.05億円から3.80億円(前期実績2.70億円)に上方修正している。主力のアプリ事業でグローバル戦略を強化してハイパーカジュアルゲームアプリの運用本数を増加したことに加え、同ゲームアプリの「Save them all」が突出した成果を出し、利益を押し上げる見通し。また、アプリ事業の海外区分計画で1本当たりの月平均売上高予想を142.0万円から206.9万円に引き上げている。

識学<7049>:1985円(+305円)

大幅に3日続伸。いちよし証券が新規に「A」でレーティングを開始し、フェアバリューを3500円(前日終値は1680円)に設定したことが買い材料視されている。同証券は「新型コロナ禍での組織改善への需要の拡大で『識学』の評価が高まっている」との考えを示した上で、21年2月期の営業利益予想を1.15億円から1.25億円(会社予想は1.15億円)に、22年2月期予想を3.50億円から5.30億円にそれぞれ引き上げた。

《ST》

提供:フィスコ

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