25日の米国市場ダイジェスト:NYダウ36ドル安、大規模追加経済対策に不透明感くすぶる

市況
2021年1月26日 8時02分

■NY株式:NYダウ36ドル安、大規模追加経済対策に不透明感くすぶる

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は36.98ドル安の30960.00ドル、ナスダックは92.93ポイント高の13635.99ポイントで取引を終了した。バイデン大統領が提示した1.9兆ドルの追加経済対策の行方に不透明感がくすぶったほか、ワクチンの普及の遅れや欧米での入国規制強化で世界経済の見通しが悪化し寄り付きから下落した。ダウは一時大きく下げるが引けにかけては下げ幅を縮小。一方、ハイテクは堅調で、史上最高値を更新した。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギーが下落。

バイオのモデルナ(MRNA)は既存のワクチンが南アフリカ変異種にも予防効果があるとしたほか、さらに効果増強を狙い追加接種への治験を開始すると発表し上昇。今週決算発表を控えている携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストの目標株価引き上げ受けて上昇。映画館運営のAMCエンターテインメント・ホールディングス(AMC)は新たに9.17億ドルの資金を確保し、破綻の選択肢はなくなったと発表し急伸した。ゲーム販売会社のゲームストップ(GME)は空売り投資家による買戻しが続き数回取引が停止する荒い展開の中、急伸。一方、製薬会社のメルク(MRK)はコロナワクチンの開発を打ち切ったとの報道が嫌気され下落。航空会社のアメリカン(AAL)、ユナイテッド(UAL)は、バイデン政権が入国制限を強化したため業績への影響が懸念され軒並み下落した。

マコネル共和党院内総務は、バイデン大統領が提示した追加経済対策が的外れで、的を絞ったものにすべきだと主張した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:世界経済の見通し悪化で円売り縮小

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円70銭まで下落後、一時103円94銭へ上昇したが、103円77銭で引けた。米12月シカゴ連銀全米活動指数の上昇を意識してドル買いが優勢となった。その後、1月ダラス連銀製造業活動指数が悪化したことや、ワクチン普及の遅れなどを懸念したドル売りが優勢となり、上値は抑制された。

ユーロ・ドルは1.2152ドルから1.2116ドルまで下落し、1.2143ドルで引けた。1月独IFO企業景況感が予想を下回り、ユーロ売りは継続した。ユーロ・円は126円12銭から125円81銭まで下落。新型コロナウイルス対策で世界経済の見通し悪化に伴い、リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.3696ドルから1.3649ドルまで下落した。英国は隔離強化を検討しているとの報道などで、景気見通し悪化に伴うポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.8862フランから0.8893フランまで上昇した。

■NY原油:反発で52.77ドル、押し目買いが入る

NY原油先物3月限は反発(NYMEX原油3月限終値:52.77 ↑0.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.50バレル=52.77ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは51.82ドル-52.88ドル。ロンドン市場で52.88ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて51.82ドルまで反落したが、押し目買いが観測されており、時間外取引で52ドル台後半まで戻す場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 31.16ドル -0.39ドル(-1.24%)

モルガン・スタンレー(MS) 72.38ドル -1.75ドル(-2.36%)

ゴールドマン・サックス(GS)283.04ドル -6.35ドル(-2.19%)

インテル(INTC) 55.44ドル -1.22ドル(-2.15%)

アップル(AAPL) 142.92ドル +3.85ドル(+2.77%)

アルファベット(GOOG) 1899.40ドル -1.65ドル(-0.09%)

フェイスブック(FB) 278.01ドル +3.51ドル(+1.28%)

キャタピラー(CAT) 187.34ドル -4.60ドル(-2.40%)

アルコア(AA) 19.34ドル -0.06ドル(-0.31%)

ウォルマート(WMT) 146.20ドル -0.13ドル(-0.09%)

《ST》

提供:フィスコ

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