アドテストがカイ気配スタート、旺盛な半導体需要追い風に今期営業利益が一転2ケタ増益に
アドバンテスト<6857>が寄り付きカイ気配スタートとなり、4日ぶりに急速な切り返しをみせている。世界屈指の半導体検査装置メーカーで特にDRAM用では世界トップシェアを誇るが、昨年来の半導体市場急拡大を受けて業績拡大が顕著だ。同社は、28日取引終了後、21年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の2750億円から3050億円(前期比11%増)に、営業利益は525億円から670億円(同14%増)に大幅増額した。今期2度目の上方修正で営業利益は減益見通しから一転2ケタ増益予想となる。スマートフォンの高機能化に伴いメモリー半導体の高集積化が進むほか、5G関連やデータセンター向け投資の活発化、自動車市場の急回復などを背景に半導体需要が強く喚起されており、同社の収益環境を強力に後押しした。これを好感する形で改めて投資資金の流入を誘う形となっている。