話題株ピックアップ【昼刊】:パナソニック、モノタロウ、三菱自

注目
2021年2月3日 11時44分

■EPSホールディングス <4282>  1,211円  +174 円 (+16.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

EPSホールディングス<4282>が大幅に3日続伸となっている。同社は2日取引終了後に、21年9月期第1四半期(20年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比95.6%増の14億4900万円となり、通期計画48億円に対する進捗率は30.2%となった。売上高は同10.4%増の166億1800万円で着地。国内でCRO(医薬品開発受託機関)事業がモニタリングを中心に稼働率が向上しているほか、CSO(医薬品販売事業受託機関)事業で医薬向けコントラクトMR(契約医薬情報担当者)やDI業務(医薬品の最新情報を医療関係者向けに提供するコールセンター業務)などが順調に進捗していることが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■セプテニHD <4293>  538円  +59 円 (+12.3%)  11:30現在

セプテーニ・ホールディングス<4293>が急騰。2日の取引終了後に発表した第1四半期累計(20年10~12月)連結決算が、売上高52億7500万円(前年同期比20.9%増)、営業利益12億500万円(同2.1倍)、純利益8億6500万円(同2.2倍)と大幅増益となったことが好感されている。主力のデジタルマーケティング事業で、新型コロナウイルス感染症の影響に伴うオンライン消費拡大による需要の取り込みを実現したことに加えて、電通グループ<4324>との協業推進による効果が業績を押し上げた。また、在宅勤務体制が続き営業関連費用を中心にコストが抑制されたことも寄与した。なお、21年9月期通期業績予想は、売上高200億円(前期比11.5%増)、純利益17億8500万円(同21.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱自動車工業 <7211>  277円  +30 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

2日に決算を発表。「今期最終を赤字縮小に上方修正」が好感された。

三菱自動車工業 <7211> が2月2日大引け後(17:05)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は2439億円の赤字(前年同期は117億円の赤字)に赤字幅が拡大した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の3600億円の赤字→3300億円の赤字(前期は257億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

⇒⇒三菱自動車工業の詳しい業績推移表を見る

■MonotaRO <3064>  6,110円  +590 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

MonotaRO<3064>がマドを開けて大幅高、500円を超える上昇で6000円大台を一気に回復する人気となった。工具や工場用品のネット販売を手掛けるが、低価格で充実した商品ラインアップを強みとし顧客需要の取り込みに成功している。2日取引終了後に発表した20年12月期決算は売上高が前の期比20%増の1573億3700万円、営業利益が同24%増の196億700万円と大幅増収増益を達成。主力の法人需要に加え、個人顧客の増加が収益押し上げ要因となっている。更に21年12月期見通しについても、売上高が前期比23%増の1942億2000万円、営業利益は同26%増の246億7800万円と、トップライン、利益ともに前期を上回る大幅な伸びを見込んでいることがサプライズを誘った。

■タカラスタンダード <7981>  1,645円  +131 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

タカラスタンダード<7981>が急伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1880億円から1900億円(前期比5.7%減)へ、営業利益を68億円から98億円(同22.4%減)へ、純利益を47億円から67億円(同22.5%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、新たな生活スタイル意識の芽生えや暮らし方の見直しなどにより、リフォーム売り上げが想定以上に伸びたことが要因。また、コスト削減の取り組みが引き続き寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高1446億5800万円(前年同期比6.6%減)、営業利益90億7100万円(同26.9%減)、純利益63億1600万円(同27.5%減)だった。

■ニチレイ <2871>  3,110円  +195 円 (+6.7%)  11:30現在

ニチレイ<2871>が3日ぶり反発、3000円台に切り返し5日移動平均線の上に浮上してきた。冷凍食品のトップメーカーで冷蔵倉庫でも業界首位に位置するが足もとの業績は好調に推移している。同社が2日取引終了後に発表した20年4~12月期決算は営業利益が前年同期比6.7%増の274億3100万円と好調だった。これを受けて21年3月期営業利益予想も従来見通しの320億円から325億円に増額した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に巣ごもり消費が伸び、内食・中食需要が喚起されたことで同社の業績に追い風となっている。また、利益面では経費抑制や業務効率改善などの合理化努力が寄与している。これを評価する買いを引き寄せる格好となった。

■アイホン <6718>  1,790円  +83 円 (+4.9%)  11:30現在

アイホン<6718>は大幅続伸している。2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)連結決算が、売上高322億100万円(前年同期比6.9%減)、営業利益20億2000万円(同18.3%減)、純利益14億7400万円(同22.1%減)と減収減益だったが、10~12月期では営業利益は同3.1倍と拡大しており、これが好感されている。戸建住宅市場で、ワイヤレステレビドアホンの販売が新商品を含めて好調に推移したことに加えて、分譲マンション市場で新型コロナウイルスへの感染懸念から納入が延期されていた案件が再開されたことも寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高444億円(前期比8.4%減)、営業利益24億円(同15.3%減)、純利益18億円(同24.1%減)だった。

■イリソ電子工業 <6908>  5,230円  +240 円 (+4.8%)  11:30現在

イリソ電子工業<6908>が大幅続伸、昨年来高値を更新した。同社は2日取引終了後、21年3月期連結業績予想の増額修正を発表した。売上高は345億円から360億円(前期比9.1%減)に見直したほか、連結営業利益は27億円から32億5000万円(同29.8%減)に修正した。第2四半期以降、中国をはじめとした国内外の自動車市場は回復局面に向かい、特に第3四半期期間(10~12月)はパワートレイン分野の売り上げ増加が大きく貢献した。同期間の売上高は全ての四半期会計期間(3カ月間)で、同一為替レートを適用した場合、過去最高となった。また、今期の期末一括配当は従来予想から10円増の年50円(前期50円)とすることも明らかにした。

■TOA <6809>  909円  +38 円 (+4.4%)  11:30現在

TOA<6809>が大幅高で4連騰と気を吐いている。きょうは一時8.7%高の947円まで駆け上がる場面があった。放送設備機器の大手メーカーだが、持ち前の技術力を生かし防犯カメラなどにも注力している。2日取引終了後、21年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の7億円から18億円(前期比48%減)に大幅増額されたことでポジティブサプライズとなった。ほぼ1年前の昨年1月22日に昨年来高値1189円をつけ、その後はコロナ禍による業績不振を嫌気されて売り込まれた経緯がある。そのため株式需給面では信用買い残が払底した状態にあり、戻り売り圧力が希薄であることが足もとの株高を助長している。

■豊田通商 <8015>  4,430円  +175 円 (+4.1%)  11:30現在

豊田通商<8015>が3日続伸し昨年来高値を更新している。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、最終利益を800億円から1200億円(前期比11.5%減)へ上方修正し、あわせて60円を予定していた期末配当を62円に引き上げると発表したことが好感されている。第3四半期累計(20年4~12月)業績が、自動車関連ビジネスが想定よりも堅調に推移していることを受けて、計画を上振れたことが要因としている。なお、年間配当は112円となり、前期実績に対しては2円の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高4兆4469億円(前年同期比12.1%減)、営業利益1433億4300万円(同12.6%減)、純利益893億7100万円(同23.3%減)だった。

■日本電気硝子 <5214>  2,473円  +96 円 (+4.0%)  11:30現在

日本電気硝子<5214>が3日続伸。株価は1月20日以降一貫した上昇基調を示しており、日経平均が波乱展開を強いられた前週も個別に頑強な値運びをみせていた。前日2日引け後に発表した20年12月期通期決算は営業利益が前の期比9%増の176億6000万円と好調だったほか、21年12月期見通しについても前期比13%増の200億円と2ケタ成長を見込んでおり、これが株価上昇を後押しする格好となっている。主力の薄型パネルディスプレー用ガラスが、7~9月期以降巣ごもりを背景としたテレビ向けや、企業のテレワーク導入加速による情報機器向けなどに伸びて業績に反映されている。

■パナソニック <6752>  1,428円  +46.5 円 (+3.4%)  11:30現在

パナソニック<6752>が続伸で戻り足を強めている。注目された同社の20年4~12月期決算は売上高が前年同期比15%減の4兆8732億8900万円、最終利益が同27%減の1301億4200万円だったが、直近四半期である10~12月期でみると改善色が鮮明となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に落ち込んだ車載情報機器事業が想定を上回る回復を示し、家電部門も巣ごもり消費需要に後押しされる形で収益に貢献している。これを受けて、21年3月期通期業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想の6兆5000億円から6兆6000億円(前期比12%減)に最終利益は1000億円から1500億円(同34%減)に増額した。これを好感する買いが優勢となっている。株価は前週後半から急速な調整を入れたが、押し目買い意欲は強く、決算発表に先立って25日移動平均線を足場にきれいに切り返しに転じており、1月27日につけた昨年来高値1476円を意識する場面も予想される。

■三菱UFJ <8306>  490.4円  +11.4 円 (+2.4%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>などに買いが集まっている。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスが4.5%高に買われるなど大手金融株の上昇が目立った。米国長期金利が再び上昇基調を強めており、米10年債利回りは前日終値ベースで1.10%まで上昇、これが銀行株などに追い風となっている。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保には買い材料として意識されている。なお、三菱UFJの決算はあす4日に予定されている。

■日本酸素HD <4091>  2,106円  +47 円 (+2.3%)  11:30現在

日本酸素ホールディングス<4091>が3日続伸している。2日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を820億円から830億円(前期比9.9%減)へ、純利益を440億円から481億円(同9.8%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大長期化による需要回復の遅れを受けて、売上高は8300億円から8020億円(同5.7%減)へ下方修正した。ただ、出張旅費の減少や各種コスト削減に加えて、生産性向上に取り組んだことなどが寄与する。なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高5922億5600万円(前年同期比6.5%減)、営業利益631億5400万円(同12.2%減)、純利益373億1800万円(同9.8%減)だった。

●ストップ高銘柄

平賀 <7863>  1,300円  +300 円 (+30.0%) ストップ高   11:30現在

大塚家具 <8186>  231円  +50 円 (+27.6%) ストップ高   11:30現在

名古屋電機工業 <6797>  1,630円  +300 円 (+22.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

ヤマザキ <6147>  496円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在

レシップHD <7213>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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