注目銘柄ダイジェスト(前場):日ユニシス、Tホライゾン、セプテーニHDなど

市況
2021年2月3日 12時00分

FCC<7296>:1694円(-101円)

大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業損益は31.4億円の黒字で前年同期比13.0%増と増益転換、累計では28.6億円、同72.4%減と黒字に転換する形になっている。通期計画は50億円で前期比36.7%減を据え置いているが、上振れの確度は高まる状況とみられる。ただ、他の自動車関連各社の状況からも上振れは織り込まれており、サプライズの限定的な決算として、戻り売りが優勢になっているようだ。

日本精工<6471>:986円(-30円)

大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は50億円の赤字となり、上半期の106億円の赤字からは改善、通期予想を従来の10億円から40億円に上方修正へ。ただ、前日にかけて株価は一段高、決算期待も先行していたことで出尽くし感が先行する形にようだ。10-12月期も前年同期比19.3%減益となっており、他の自動車部品セクターとの比較では回復が鈍いとの見方にもなっているもよう。

MRO<3064>:6110円(+590円)

大幅続伸。前日に20年12月期の決算を発表、営業利益は196億円で前期比23.8%増益、従来予想の186億円を上振れる着地となっている。21年12月期は247億円で同25.9%増の計画、こちらも230億円程度の市場予想を上回っている。ビジネス客の回復などを想定へ。好決算期待の高い銘柄ではあるが、足元の株価はボックス圏での推移が続いており、想定以上の収益見通しを受けて、見直しの動きが強まる展開に。

日ユニシス<8056>:3490円(-555円)

大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は46.8億円で前年同期比14.6%減と減益になり、第3四半期累計でも同1.6%減と減益に転じている。主力のシステムサービスが伸び悩んでおり、受注残高も減少する形になっている。通期予想の260億円、前期比0.5%減達成には不透明感なども強まっているようだ。想定外の収益悪化がネガティブなインパクトにつながっているようだ。

三菱自<7211>:277円(+30円)

大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は867億円の赤字となったが、10-12月期の赤字幅は4-6月期533億円、7-9月期293億円から41億円にまで大きく縮小する格好になっている。構造改革効果などが想定以上に表面化しているようだ。通期予想はアセアンでのコロナ再拡大など背景に売上高は下振れとなるが、営業損益は1400億円の赤字から1000億円の赤字に上方修正しており、収益力の向上を評価する動きが優勢となっている。

ピアズ<7066>:2060円(+150円)

大幅続伸。エスプール<2471>と業務提携契約を締結すると発表している。共同で非対面オンライン接客のサービス開発とサービスの提供に取り組む。エスプールの顧客ネットワークなどにピアズが持つ人材教育やシステム開発のノウハウを組み合わせる。具体的には、オンライン接客サービス開発のための相互ノウハウの提供に加え、通信業界以外の多業界へのサービス提供や地方拠点を活用したシェアリングコールセンターの活用を図る。

Tホライゾン<6629>:1103円(+126円)

大幅続伸。連結子会社のタイテックITANZIが画像処理業界向けの産業用カメラ海外大手メーカーであるVieworks社と正規代理店契約を締結したと発表している。Vieworks社は業界トップの光学設計技術をベースに産業用カメラを開発している。正規代理店契約が将来の業績拡大につながるとの見方から買いが集まっている。また、1月29日に21年3月期業績予想を上方修正したことも引き続き買い材料視されているようだ。

セプテーニHD<4293>:538円(+59円)

昨年来高値。21年9月期第1四半期(20年10-12月)の営業利益を前年同期比110.4%増の12.05億円と発表している。Non-GAAP営業利益は97.9%増の12.15億円。主力のデジタルマーケティング事業が、消費全般のオンライン化に伴う案件拡大や電通グループ<4324>との協業推進で増収増益となった。据え置かれた通期予想のNon-GAAP営業利益は前期比16.2%増の28.50億円で、進捗率は42.6%に達している。

《ST》

提供:フィスコ

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