JALの戻り足鮮明、新型コロナ感染ペース鈍化やワクチン期待で買い戻しの流れに乗る
日本航空<9201>が、全般軟調地合いのなかも4日続伸と物色人気化の様相を示している。前日は大幅高で、今年に入り初めて2000円大台への復帰を果たしたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向している。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に収益環境は厳しい状況に置かれており、21年3月期最終損益は従来予想から一段と下振れし3000億円の赤字が見込まれている。しかし、株価面では織り込みが進み、足もと新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が鈍化傾向にあることや、米国で加速的に進むワクチン接種の動きなどをにらみながら、景気敏感株買い戻しの流れに乗っている。前日の米国株市場ではボーイングが3日続伸するなど戻り足を明示しており、これも追い風材料として意識されているようだ。