植木組が大幅続伸、21年3月期営業利益及び配当予想の上方修正と株式分割を好感
植木組<1867>が大幅続伸し昨年来高値を更新している。午前10時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を17億円から20億5000万円(前期比13.2%減)へ、純利益を11億円から13億5000万円(同5.9%減)へ上方修正し、あわせて80円を予定していた期末一括配当を90円へ引き上げたことが好感されている。
不動産事業及びゴルフ場運営事業で減収が見込まれることから、売上高は500億円から490億円(同5.7%減)へ下方修正したが、前期から繰り越した複数の長期大型土木工事で採算が向上し、それらが第3四半期までに概ね完成したため、完成工事総利益が増加したという。
なお、第3四半期累計(20年4~12月)決算は、売上高334億300万円(前年同期比7.0%減)、営業利益18億6500万円(同12.3%増)、純利益13億4300万円(同27.3%増)だった。
同時に、3月31日を基準日として、1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。