エノモト---3Q増益、21年3月期通期業績予想の上方修正及び増配を発表
エノモト<6928>は5日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.4%減の167.61億円、営業利益が同11.5%増の11.08億円、経常利益が同8.6%増の11.11億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同27.0%増の9.32億円となった。
IC・トランジスタ用リードフレーム製品群の売上高は前年同期比7.3%減の51.63億円となった。自動車向け部品が海外を中心とする自動車販売台数減少の影響を受けたが、需要は回復の途上にある。
オプト用リードフレーム製品群の売上高は前年同期比14.1%減の18.24億円となった。自動車向け部品のほか、集客施設の大型ディスプレイ向け部品などの需要が減少した。
コネクタ用部品製品群の売上高は前年同期比8.1%増の92.71億円となった。自動車向け部品の需要は回復傾向となり、スマートフォン向け部品やウェアラブル端末向け部品も高い水準の需要を維持している。
その他の製品群の売上高は前年同期比8.6%減の5.01億円となった。リレー用部品が主なものである。
2021年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比0.2%増(前回予想比10.7%増)の227.00億円、営業利益が同10.4%増(同61.3%増)の15.00億円、経常利益が同7.6%増(同66.7%増)の15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.5%増(同81.8%増)の12.00億円としている。また、合わせて2021年3月期の配当予想の修正も発表し、1株当たりの期末配当予想額を40.00円(前回予想比10.00円増)としている。
《ST》