日経平均は93円安でスタート、ファーストリテやJTなどが下落/寄り付き概況
日経平均 : 29412.55 (-93.38)
TOPIX : 1921.26 (-4.28)
[寄り付き概況]
10日の日経平均は93.38円安の29412.55円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日9日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は9.93ドル安の31375.83ドル、ナスダックは20.06ポイント高の14007.70で取引を終了した。史上高値付近では上昇をけん引してきた景気敏感株を中心とした利益確定売りが先行し、寄り付き後、下落した。追加経済対策の早期成立や景気先行きへの期待に加えハイテクが下値を支えダウは上昇に転じる局面もあったが戻り鈍く終日軟調推移となった。
米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、売りが先行した。昨日までの3日続伸で日経平均が1100円を超す上げとなり、高値警戒感から利益確定売りが出やすかった。また、外為市場で1ドル=104円50銭台と、昨日15時頃に比べ30-40銭ほど円高・ドル安に振れていることも株価の重しとなった。一方、東京市場では株価の先高観が強く、また発表が続く20年4-12月期の決算発表を受け、好業績銘柄への物色意欲が強く、株価支援要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、日本時間10時30分に中国の1月の消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)が発表される。今日はアールプランナー<2983>がマザーズに上場した。
セクター別では、鉱業、ガラス土石製品、建設業、非鉄金属、食料品などが値下がり率上位、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器、空運業、機械などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、JT<2914>、太陽誘電<6976>、村田製<6981>、三菱UFJ<8306>、ルネサス<6723>、エムスリー<2413>、資生堂<4911>、NTT<9432>、アステラス薬<4503>、日本製鉄<5401>、国際帝石<1605>などが下落。他方、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、ダイキン<6367>、富士フイルム<4901>、SUMCO<3436>、コマツ<6301>、ブリヂストン<5108>、JAL<9201>、OLC<4661>、クボタ<6326>、N・フィールド<6077>などが上昇している。
《FA》