明日注目すべき【好決算】銘柄 MTG、タカラバイオ、ネクストーン (10日大引け後 発表分)

注目
2021年2月11日 11時00分

10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

MTG <7806> [東証M]  ★10-12月期(1Q)経常は33倍増益・通期計画を超過

◆21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比33倍の14.3億円に急拡大して着地。巣ごもり消費や自宅ケア需要の増加が継続するなか、主力の「ReFa」ブランドでシャワーやドライヤー・アイロンといった新商品が好調だったほか、EC・通販事業で美容ローラーの国内販売が大きく伸びたことが寄与。

第1四半期実績だけで、通期計画の14億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

アスコット <3264> [JQ]  ★10-12月期(1Q)経常は4.7倍増益で着地

◆21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比4.7倍の7.9億円に急拡大して着地。賃貸マンション開発部門で17物件(前年同期は7物件)を売却したことが収益を押し上げた。

タカラバイオ <4974>   ★今期経常を49%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の81億円→121億円に49.4%上方修正。増益率が27.6%増→90.6%増に拡大し、従来の11期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。一般の研究用試薬や受託サービスが伸びるほか、新型コロナウイルス体外診断用医薬品などのPCR検査関連製品の需要増加が続くことが上振れの背景。売上構成の良化や生産稼働率の向上で原価率が低下することも利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の9円→14円(前期は8円)に大幅増額修正した。

ベルテクス <5290> [東証2]  ★今期経常を28%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も40円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→51億円に27.5%上方修正。増益率が1.0%増→28.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。子会社のゼニス羽田とホクコンを中心に好採算品の出荷が想定より増加することが寄与。原価の見直しやコロナ禍での営業費用減少に加え、NEDOによる研究補助金の計上なども利益を押し上げる。

併せて、業績好調による普通配当10円、ゼニス羽田とホクコンの合併記念配当30円を実施する形で、期末一括配当を従来計画の50円→90円(前期は60円)に大幅増額修正した。

リンナイ <5947>   ★今期経常を一転12%増益に上方修正・7期ぶり最高益更新へ

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の330億円→400億円に21.2%上方修正。従来の7.5%減益予想から一転して12.1%増益を見込み、一気に7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。巣ごもり需要の高まりを背景に、国内でガスコンロや給湯機器の高付加価値商品が伸びることが寄与。米国を中心とした海外事業の想定を超える回復も収益を押し上げる。

TPR <6463>   ★今期経常を57%上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→118億円に57.3%上方修正。減益率が54.3%減→28.0%減に縮小する見通しとなった。自動車生産の回復を背景に、売上高が計画を上回ることが寄与。原価低減や経費削減など合理化を継続することも上振れに貢献する。

SEMITEC <6626> [JQ]  ★今期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の17.5億円→22.6億円に29.1%上方修正。増益率が55.3%増→2.0倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。国内や韓国を中心に自動車関連向けセンサーの好調が継続することが上振れの要因となる。

松尾電機 <6969> [東証2]  ★今期経常を2.1倍上方修正

◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7000万円→1億5000万円に2.1倍上方修正。増益率が3.3倍→7.1倍に拡大する見通しとなった。自動車生産の回復を背景に、コンデンサーなどの販売が想定以上に伸びることが寄与。原価低減や固定経費の削減も上振れに貢献する。

ネクストーン <7094> [東証M]  ★今期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比59.8%増の4億円に拡大して着地。音楽・動画配信市場が拡大するなか、大型タイトルのリリースや管理楽曲・取扱原盤の獲得で、著作権使用料とデジタルコンテンツディストリビューション業務の原盤使用料が好調に推移したことが寄与。

併せて、キャスティング事業の業績改善も踏まえ、通期の同利益を従来予想の3.8億円→5億円に31.6%上方修正。増益率が28.8%増→69.5%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

あんしん保証 <7183> [東証M]  ★今期経常を一転37%増益・最高益に上方修正

◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4億2400万円→6億2000万円に46.2%上方修正。従来の6.6%減益予想から一転して36.6%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が限定的で売上高が堅調に推移するなか、コロナ禍で採用関連コストや営業活動費用が想定を下回ることなどが利益を押し上げる。

ミツバ <7280>   ★今期経常を7倍上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→56億円に7.0倍上方修正。減益率が88.4%減→18.8%減に縮小する見通しとなった。自動車市場が中国をはじめ国内や欧米で回復するなか、固定費の変動費化や品質不具合対応費用の抑制などが寄与し、採算が大きく改善する。

大建工 <7905>   ★今期経常を一転4%増益に上方修正、配当も10円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の70億円→95億円に35.7%上方修正。従来の23.1%減益予想から一転して4.3%増益見通しとなった。国内で新築戸建て向け資材の販売が想定より伸び、リフォーム向けでも回復がみられることに加え、米国部門の好調が継続することが上振れの要因となる。

業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は70円)に増額修正した。

ファイズHD <9325>   ★今期経常を39%上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→5億5500万円に38.8%上方修正。増益率が14.9%増→59.5%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。巣ごもり需要の拡大で主力のEC物流センター運営受託事業が大きく伸びることが寄与。採用コストの抑制や燃料費など運行関連経費の削減を進めることなども上振れにつながる。

併せて、24年3月期に営業利益12億円(21年3月期計画は5.6億円)を目指す中期経営計画を発表。

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