株価指数先物【引け後コメント】日銀ETF買い入れの思惑で後場は底堅い

市況
2021年2月17日 17時37分

大阪3月限

日経225先物 30400 -200 (-0.65%)

TOPIX先物 1972.0 -6.0 (-0.30%)

日経225先物(3月限)は前日比200円安の3万400円で取引を終了。寄り付きは3万380円とシカゴ先物清算値(3万415円)を下回って始まり、現物の寄り付き後に一気に3万160円まで売り込まれる場面がみられた。その後は寄り付き近辺まで急速に値を戻したものの、前引けにかけて再び売りに押されるといった荒い値動きを見せた。ただし、後場は落ち着いた値動きであり、期待薄との見方が強かった日銀のETF買い入れに対する思惑なども高まるなか、引けにかけては3万300円を挟んで推移。なお、大引けのインデックス買いの影響もあり、終値は3万400円と本日の高値で取引を終えた。

日経225先物は前場こそ売り優勢の展開から荒い値動きとなったが、後場はじりじりと下げ幅を縮めており、テクニカル面では上昇して推移している5日移動平均線が支持線として機能した。また、短期筋のショートカバーや、日銀のETF買い入れへの思惑も相まって、調整が強まる場面では押し目買いが入ったようだ。東京エレクトロン <8035> など値がさハイテク株の弱さが目立つ一方、ファーストリテイリング <9983> が朝安後にプラスに転じており、日経平均株価の底堅さにつながっている。なお、ファーストリテイリングは時価総額で世界のアパレル業界のトップとなったことで、引き続き海外ファンドなどによる組み入れの動きが強まる可能性がある。

NT倍率は先物中心限月で15.41倍となっており、一時15.37倍まで低下する場面があった。5日、25日移動平均線の重なる15.35倍が支持線として機能するかを見極める必要があろう。とはいえ、日経平均が上昇一服から3万円前半レベルで保ち合うようだと、グロースの利益確定に対してバリューシフトが意識されやすく、NT倍率が低下に向かう可能性は想定しておきたいところだ。

手口面では、日経225先物はみずほが1990枚、モルガンSが960枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2070枚、UBSが1090枚、クレディスイスが850枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はみずほが2730枚、シティが870枚程度の売り越しに対して、野村が2050枚、ソジェンが890枚程度の買い越しだった。野村によるTOPIX先物買いは、日銀のETFに絡んだ買いと観測される。

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