前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年2月25日 5時20分

■BASE <4477>  11,260円 (-2,030円、-15.3%)

BASE <4477> [東証M]が続急落。SBI証券が22日付で、投資判断を「中立」から「売り」としたことが嫌気された。同証券では、グロース銘柄である以上、ファンダメンタルズ的な観点では説明しづらい局面を迎えることはままあるとしながらも、コロナ禍以降の同社の株価推移はさすがに「行き過ぎ」としており、市場のミスプライシングと判断したという。成長性や将来性を踏まえ、目標株価は3680円から8500円へ引き上げたが、目標株価とのカイ離を考慮し投資判断を引き下げたとしている。

■西松屋チェ <7545>  1,430円 (-112円、-7.3%)

西松屋チェーン <7545> が急反落。22日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.6%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。季節衣料の売り場の切り替えが順調に進み、春物衣料の売り上げが好調に推移したほか、育児・服飾雑貨の売り上げも期間を通じて好調に推移した。ただ、前年と比較して冬物クリアランスセールが縮小した。なお、全店売上高は同0.8%増だった。

■マネックスG <8698>  913円 (-61円、-6.3%)

マネックスグループ <8698> をはじめ、リミックスポイント <3825> [東証2]、セレス <3696> 、GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [JQ]、ルーデン・ホールディングス <1400> [JQG]といったこれまで株価を急上昇させていた仮想通貨関連株が軒並み安。ここビットコイン価格が急反落し、これが短期筋の関連銘柄への売りを誘発する格好となった。ビットコイン価格は21日に5万8000ドル台で最高値をつけた矢先だが、22日、23日の2日間で4万ドル台前半まで一気に水準を切り下げるなど反乱展開となった。ビットコインへの投資資金の流入は半ばマネーゲーム的な様相にあったことで、その反動も当然予想されたところだが、実際に急落に転じたことでその余波も大きくなった。米国株市場では、ビットコインを15億ドル分購入したと発表したことで注目を集めた米テスラ株も急落するなど、投機筋のセンチメント悪化を助長した。

■SBテク <4726>  2,892円 (-108円、-3.6%)

SBテクノロジー <4726> が大幅安。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を620億円から690億円(前期比18.3%増)へ、営業利益を36億円から37億円(同21.9%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られたようだ。ソフトバンク向けのベンダーマネジメント案件の拡大や新規連結子会社などが寄与する。なお、純利益は21億円(同13.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■タチエス <7239>  1,067円 (-34円、-3.1%)

タチエス <7239> が4日続落。22日の取引終了後、未定としていた期末配当予想を6円50銭にすると発表。年間配当は6円50銭となり、前年実績に対しては19円50銭の減配となることが嫌気された。

■東エレク <8035>  45,030円 (-1,270円、-2.7%)

東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連が反落。今週に入り米国株市場では長期金利上昇を嫌気して高PERのハイテク株への売り圧力が強まった。これを受けて東京市場でも新値圏を走る半導体関連に利益確定の動きが誘発した。ただ、前日23日の米株市場ではインテルやマイクロンテクノロジー、アプライドマテリアルズといった主要銘柄はいずれもプラス圏で引けており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げも0.6%安とわずかにとどまった。半導体需給が逼迫している状態に変化はなく、東京市場でも半導体セクターの下値では押し目狙いの買いを誘った。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.