【投資部門別売買動向】自己売買が3週連続で買い越す一方、海外勢や個人、年金マネーが揃って売り越す (2月第3週)
●自己売買が3週連続で買い越す一方、海外勢や個人、年金マネーが揃って売り越す
東証が26日に発表した2月第3週(15日～19日)の投資部門別売買動向(現物)によると、経済活動の正常化期待が高まり日経平均株価が前週末比497円高の3万0017円と3週連続で上昇し、30年半ぶりに3万円大台を奪還したこの週は、証券会社の自己売買も3週連続で買い越した。買越額は4607億円と前週の4644億円に続き高水準だった。
一方、海外投資家は3週ぶりに売り越し、売越額は382億円だった。前週は3451億円の買い越し。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で3週ぶりに売り越した。売越額は1397億円だった。現物と先物の合算でも3週ぶりに売り越し、売越額は1779億円だった。前週は4709億円の買い越しだった。個人投資家は3週連続で売り越し、売越額は29億円と前週の4303億円から急減した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行も6週連続で売り越し、売越額は1929億円と前週の741億円から拡大した。
日経平均が30年半ぶりに3万円大台を奪還する中、自己売買が3週連続で買い越す一方、海外投資家や個人投資家、年金マネーが揃って売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (2月15日～19日)
東証・名証２市場の１・２部と新興企業向け市場の合計［総合証券ベース（全50社）］
※単位：億円（億円未満切り捨て） ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
2月 ―――
第3週 ▲382 ▲1,929 ▲29 [ ▲1,335 1,306 ] 30,017円 ( +497 円)
第2週 3,451 ▲741 ▲4,303 [ ▲4,468 165 ] 29,520円 ( +740 円)
第1週 4,215 ▲1,538 ▲4,041 [ ▲3,967 ▲74 ] 28,779円 ( +1115 円)
1月 ―――
第4週 ▲748 ▲1,028 4,300 [ 1,877 2,422 ] 27,663円 ( -968 円)
第3週 ▲1,340 ▲1,718 1,700 [ 278 1,422 ] 28,631円 ( +112 円)
第2週 2,614 ▲2,169 537 [ ▲770 1,307 ] 28,519円 ( +380 円)
第1週 3,647 527 ▲2,821 [ ▲3,128 306 ] 28,139円 ( +694 円)
12月 ―――
第5週 ▲74 ▲94 ▲2,541 [ ▲2,303 ▲238 ] 27,444円 ( +787 円)
第4週 ▲500 365 ▲196 [ ▲851 655 ] 26,656円 ( -106 円)
第3週 1,655 61 ▲1,238 [ ▲2,098 860 ] 26,763円 ( +110 円)
第2週 2,557 1,747 ▲910 [ ▲1,402 492 ] 26,652円 ( -98 円)
第1週 1,599 1,230 1,351 [ ▲271 1,622 ] 26,751円 ( +106 円)
11月 ―――
第4週 4,366 600 ▲4,966 [ ▲4,792 ▲174 ] 26,644円 ( +1117 円)
第3週 3,331 ▲1,506 ▲2,343 [ ▲2,805 461 ] 25,527円 ( +141 円)
第2週 3,842 ▲1,334 ▲6,882 [ ▲6,800 ▲82 ] 25,385円 ( +1060 円)
第1週 3,572 ▲104 ▲4,311 [ ▲3,514 ▲796 ] 24,325円 ( +1348 円)
10月 ―――
第4週 ▲1,060 ▲231 875 [ 232 643 ] 22,977円 ( -539 円)
第3週 ▲26 20 23 [ ▲792 816 ] 23,516円 ( +105 円)
第2週 696 ▲88 1,555 [ 164 1,390 ] 23,410円 ( -209 円)
第1週 4,170 ▲181 ▲2,576 [ ▲2,821 244 ] 23,619円 ( +589 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース