話題株ピックアップ【夕刊】(1):東芝、積水ハウス、国際石開帝石
■NEXT 原油ブル <2038> 490円 +41 円 (+9.1%) 本日終値
NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が大幅に3日続伸。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比2.55ドル高の1バレル=63.83ドルに上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成する「OPECプラス」は4日、協調減産を4月まで1カ月延長することで合意したことが好感された。同銘柄は原油市況動向に連動させた上場投資証券(ETN)で、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特長となっている。
■東芝 <6502> 3,765円 +215 円 (+6.1%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
東芝<6502>が続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが4日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、ブラックロックと共同保有者の東芝株式保有割合が5.21%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的な純投資で、報告義務発生日は2月26日。
■テイ・エス テック <7313> 3,270円 +185 円 (+6.0%) 本日終値
テイ・エス テック<7313>が大幅高で3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を3600円から4000円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、コストコントロールの秀逸さに加えて、ホンダ<7267>の四輪車生産の回復モメンタムの強まりや、系列内外での拡販可能性の高まりを評価。21年3月期は半導体不足の影響もあり営業利益を300億円から290億円へ会社計画と同水準に引き下げるが、22年3月期にはホンダの生産回復に加え、シェア上昇なども寄与し事業利益ベースで過去最高水準を予想しており、22年3月期以降を見据えると割安感が強いとしている。
■積水ハウス <1928> 2,150円 +89 円 (+4.3%) 本日終値
積水ハウス<1928>が反発。4日の取引終了後に発表した22年1月期連結業績予想で、売上高2兆5520億円(前期比4.3%増)、営業利益2000億円(同7.2%増)、純利益1350億円(同9.3%増)と増収増益を見込み、年間配当を前期比2円増の86円を予定していることが好感された。在宅時間の増加に伴う付加価値の高い住宅・住環境の商品開発を強化するほか、19年10月に取得した鴻池組とのシナジーを高めることによる収益拡大を目指す。また、ブロックチェーン技術を活用した賃貸入居プロセスの一元化などによる、賃貸住宅の入居者サービス向上及び仲介事業の強化を図るとしている。なお、21年1月期決算は、売上高2兆4469億円(前の期比1.3%増)、営業利益1865億1900万円(同9.1%減)、純利益1235億4200万円(同12.5%減)と減益となったが、従来予想の営業利益1750億円を上回って着地した。主力事業の戸建住宅は、新型コロナウイルスの感染拡大が営業活動に影響を与えたものの、営業制限が段階的に緩和され期後半は持ち直した。また、高品質な賃貸住宅への入居ニーズを捉えることで高水準な入居率を維持し、不動産フィーなどのストック型ビジネスも堅調に推移した。また、800万株(発行済み株数の1.17%)、または150億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は21年3月5日から22年1月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益向上を図るためとしている。
■国際石油開発帝石 <1605> 811円 +33 円 (+4.2%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>が大幅に3日続伸。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比2.55ドル高の1バレル=63.83と上昇したことが好感された。また、SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は760円から1100円に見直した。20年12月期は減損損失の計上もあり純損益は1116億9900万円の赤字となったが、21年12月期は1000億円の黒字とV字回復が示された。配当も前期比3円増の年27円が掲げられた。原油価格はコロナ前の水準をほぼ回復し、コスト構造や株主還元姿勢はコロナ前よりも改善している。ただ、同社の株価は20年年初と比較して30%程度低い水準にあり、投資妙味は高いとみている。
■DyDo <2590> 5,320円 +180 円 (+3.5%) 本日終値
ダイドーグループホールディングス<2590>が朝安後に切り返した。4日取引終了後に発表した22年1月期通期の連結業績予想がネガティブ視されるかたちで売りが先行したが、その後は見直し買いが優勢となった。今期の売上高は前期比4.0%増の1645億円となる見通し。自販機増による国内飲料事業の増収を予想しているほか、医薬品関連事業ではパウチ製品の受注拡大を見込んでいる。一方、営業利益の見通しは同25.0%減の42億円。自販機網の拡充やスマートオペレーション体制構築にかかる先行費用や、ヘルスケア領域における成長戦略の投資にかかる予算枠の設定により費用が増加するとしている。なお、21年1月期通期の連結決算は、売上高が前の期比6.0%減の1582億2700万円、営業利益が同93.6%増の56億200万円で着地した。
■ブイキューブ <3681> 2,489円 +79 円 (+3.3%) 本日終値
ブイキューブ<3681>が大幅高。同社はきょう、関連会社のテレキューブサービスが個室型ワークブース「テレキューブ」をJRの高槻駅、尼崎駅、大阪駅、新大阪駅に設置し、12日から順次営業を開始すると発表。更なる展開などが期待されているようだ。「テレキューブ」は、セキュリティーが保たれた静かな環境で、資料作成やメールなどの業務、電話、Web会議などでのコミュニケーションが可能なスマートワークブース。コロナ禍での新たなニーズに対応するため、オフィスや自宅以外の第3の仕事場として提供していくという。
■小糸製作所 <7276> 7,720円 +190 円 (+2.5%) 本日終値
小糸製作所<7276>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を7700円から8800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、LEDヘッドランプ及びADB(ハイビーム可変ヘッドランプ)の普及加速による利益成長という強気シナリオを継続。受注の勝率は依然高水準として、拡販ペースの再加速を視野に入れるともう一段の評価が妥当としており、営業利益予想を21年3月期530億円から580億円へ、22年3月期870億円から950億円へ引き上げている。
■内田洋行 <8057> 4,765円 +105 円 (+2.3%) 本日終値
内田洋行<8057>がしっかり。4日の取引終了後、21年7月期の連結業績予想について、売上高を2400億円から2600億円(前期比29.8%増)へ、営業利益を60億円から76億円(同4.9%増)へ、純利益を38億円から47億円(同34.6%増)へ上方修正し、90円を予定していた期末一括配当予想を120円に引き上げたことが好材料視された。上期が売上高が過去最高となるなど想定以上に順調に推移したことに加えて、政府の大型補正予算により「GIGAスクール構想」関連が好調に推移する見通しにあること、更に民間市場のICT需要がコロナ禍でも順調であることなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年7月21日~21年1月20日)決算は、売上高985億6400万円(前年同期比9.5%増)、営業利益24億1900万円(同38.2%減)、純利益15億4600万円(同13.6%減)だった。
■DOWA <5714> 4,255円 +85 円 (+2.0%) 本日終値
DOWAホールディングス<5714>が高い。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は4000円から5300円に見直した。関連会社の藤田観光<9722>の経営環境は引き続き厳しいが最悪期は脱したとみている。21年3月期の連結経常利益は301億円から310億円(会社計画290億円)に増額修正した。22年3月期の同利益は310億円から456億円に見直した。金属市況が想定よりも高めに推移しているほか、太陽光パネル向け銀粉や、堅調な環境・リサイクル事業などが業績を支えるとみている。
株探ニュース