大豊工業が急動意、トヨタ系の強みで来期業績回復期待とCFRPなど新素材でも思惑
大豊工業<6470>が急動意、一時10%を超える上昇で800円台半ばまで一気に水準を切り上げてきた。トヨタ系自動車部品メーカーで軸受けやアルミダイカスト製品、金型などを製造している。21年3月期業績は前期に続いて大幅減益見通しながら、トヨタ自動車<7203>の業績拡大に歩調を合わせ足もとの収益環境は改善傾向。世界的な自動車販売の好調を受け22年3月期の利益復元への期待が大きい。モーターや電気自動車(EV)向けバッテリーなど電動化製品への取り組みに積極的なほか、100%子会社を通じ再生炭素繊維を使用したCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の技術開発に対する思惑もある。有配企業にしてPBR0.4倍台は割安。