<マ-ケット日報> 2021年3月23日

市況
2021年3月23日 16時36分

23日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比178円安の2万8995円で、今月8日以来の2万9000円割れとなった。前日の米株高や米長期金利の低下を好感して朝方は300円を超える反発を見せていた。しかし、今晩の米FRB議長の証言を見極めたいとの声から徐々に上げ幅を縮小。後場に入るとアジア株安や時間外取引の米株先物安であっさりとマイナス圏に落ちてしまい、大引けまでズルズルと下値を広げてしまった。年度末の手じまい売りが出たことも一因だろう。

昨日の米国市場は長期金利の低下を受けてダウ平均は3日ぶりに反発した。この日の米長期金利は前週末の1.7%台から1.6%台に低下。金利に敏感なグロース株(主にハイテク株)に買いが入り全体をけん引した。ナスダック指数は大幅続伸している。また、アストラゼネカ製ワクチンの有効性が米国内でも確認され、ワクチン普及に弾みがつくことも買い材料となったようだ。一方、銀行の資本規制緩和を3月いっぱいで打ち切る措置の影響は残り金融株は総じて軟調だった。

さて、東京市場はバリュー株中心に期末売りが出て目先的な買い一巡感の広がる1日に。東証2部やジャスダック市場も総じて軟調で、最近にしては珍しく見るところのない相場内容となってしまった。米長期金利の落ち着きどころがまだ明確でなく、上値追いに買い方が慎重となっている様子も見受けられる。受け渡し日ベースで考えればあと数日は年度末の売りが上値を抑える可能性がありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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