話題株ピックアップ【昼刊】:キユーピー、マネックスG、神戸鋼

注目
2021年4月6日 11時38分

■スタジオアリス <2305>  2,274円  +166 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

スタジオアリス<2305>が急伸し年初来高値を更新している。5日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が347億円から363億5200万円(前の期比6.5%減)へ、営業利益が21億円から47億3100万円(同45.7%増)へ、純利益が6億円から24億3400万円(同2.0倍)へ上振れ、営業減益予想から一転して増益で着地したことが好感されている。1度目の緊急事態宣言発令後、全店舗の臨時休業を行ったものの、宣言解除後は撮影件数が回復に向かい、七五三撮影の最需要期である10、11月度の業績が想定を上回ったことが要因。また、第4四半期には2度目の緊急事態宣言が発出されたものの、売上高の落ち込みが限定的だった。更に、労務費コントロールの強化や不要不急の費用支出を抑えるなどの経費節減も寄与した。

■キユーピー <2809>  2,690円  +167 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

キユーピー<2809>が大幅続伸、25日移動平均線をターニングポイントに切り返しが急だ。同社が5日取引終了後に発表した21年11月期第1四半期(20年12月~21年2月)の決算は減収ながら、最終利益が前年同期比77%増の45億1800万円と急拡大したことで、これを好感する形で投資資金が流入した。連結子会社のキューソー流通システムの一部株式売却に伴い持ち分法適用会社に移行した関係で売上高は前年同期実績から3割弱減ったものの、巣ごもり需要を背景にマヨネーズやドレッシングの販売が増加し、コスト削減への取り組みによる利益率の改善も反映された。更に、最終利益段階では資産売却による特別利益計上も寄与した。

■マネックスグループ <8698>  1,053円  +56 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

マネックスグループ<8698>は大幅高、85円高の1082円まで駆け上がる場面があった。実質新値度入り相場となった3月30日からきょうまでの6営業日で前日終値を下回ったのは1営業日だけ、この間に株価水準を200円近く切り上げた。株高の背景にあるのはビットコイン価格の上昇で、過剰流動性を背景にここ最近は再び上昇傾向が強い。ビットフライヤーによると今朝8時時点のビットコイン価格は前日比で約4万5000円値上がりし64万8000円台まで上昇している。そのなか、子会社にコインチェックを擁するマネックスGは、仮想通貨関連の象徴株として投資資金を呼び込んでいる。

■ビックカメラ <3048>  1,296円  +61 円 (+4.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

ビックカメラ<3048>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新している。5日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、営業利益を150億円から177億円(前期比46.7%増)へ、純利益を79億円から102億円(同87.2%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、緊急事態宣言の再発出などにより、都市部を主なマーケットとするビックカメラが低迷したことで、売上高は8960億円から8660億円(同2.1%増)へ下方修正した。ただ、巣ごもり需要やテレワーク需要などにより売り上げが好調だった郊外型のコジマ<7513>や、日本BS放送<9414>が伸長したことにより、各利益は計画を上回るという。

■ジンズホールディングス <3046>  8,440円  +380 円 (+4.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

ジンズホールディングス<3046>が3日続伸し年初来高値を更新している。5日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、最終利益は44億円から49億6300万円(前期比2.9倍)へ上方修正し、17円を予定していた中間配当を25円に引き上げ、年間配当を57円から65円としたことが好感されている。円安の影響で為替差益の計上があるほか、子会社の清算に伴う繰延税金資産の計上があるためという。一方で、売上高は718億円から701億4300万円(同16.4%増)へ、営業利益は83億円から82億1200万円(同46.2%増)へ下方修正した。緊急事態宣言の再発令により、特に都心を中心とした繁華街への往来を避ける傾向が続き、国内アイウェア事業で既存店売上高が予想を下回っていることが要因としている。なお、同時に3月度の月次売上状況を発表しており、既存店売上高は前年同月比13.4%増と2カ月連続で前年実績を上回った。前年の新型コロナウイルス感染症に伴う、外出自粛要請などの影響による客数の大幅減少の反動があったことが要因としている。

■神戸製鋼所 <5406>  754円  +26 円 (+3.6%)  11:30現在

神戸製鋼所<5406>が寄り付き大口の買いが入りカイ気配スタートで3日続伸、上値指向を鮮明化させている。鉄鋼セクターは新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした世界景気の停滞により業績面で逆風環境に置かれていたが、足もと収益環境の改善がみられるようになった。同社は5日取引終了後、21年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の100億円から230億円(前の期比2.3倍)に大幅増額、これがサプライズとなり買いを呼び込んでいる。経費削減などの合理化努力に加え、前期の自動車減産の影響がその後の回復によって想定以下にとどまったこと、為替のドル高・円安メリットなどが発現したことが収益押し上げ要因となっている。更に、これまで無配としていた年間配当についても5円の復配を決め、これも買い人気を助長する格好となった。

■ウェザーニューズ <4825>  5,530円  +160 円 (+3.0%)  11:30現在

ウェザーニューズ<4825>が高い。5日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年6月~21年2月)連結決算が、売上高136億8700万円(前年同期比3.5%増)、営業利益16億6100万円(同10.2%増)、純利益12億900万円(同21.9%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大が継続した影響で航海気象の海外顧客向け売り上げが落ち込んだものの、陸上気象における国内の道路・鉄道向けを中心に成長したほか、モバイル・インターネット気象でスマートフォン向けサービスや広告事業が好調に推移し増収を確保した。また、営業活動費の減少が継続したことも業績に寄与した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高188億円(前期比4.7%増)、営業利益23億円(同0.8%増)、純利益17億円(同4.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■弁護士ドットコム <6027>  9,300円  +180 円 (+2.0%)  11:30現在

弁護士ドットコム<6027>が反発している。5日の取引終了後、同社のWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」が、富士通<6702>の契約管理システム「ContractEyes」とのシステム連携を開始したと発表しており、これが好感されている。今回のシステム連携により、クラウドサイン上で締結した契約内容書情報が「ContractEyes」へ自動的に取り込まれ、審査から契約締結、案件管理までトータル管理できるようになる。システム利用者が電子契約を効率的に管理、運用することができ、契約管理業務の負荷軽減に貢献するとしている。

■あさひ <3333>  1,546円  -79 円 (-4.9%)  11:30現在

自転車小売り大手のあさひ<3333>が3日ぶりに反落している。同社は5日取引終了後に、22年2月期通期の単独業績予想を公表。営業利益見通しを前期比20.6%減の54億5000万円としていることがネガティブ視されているようだ。コロナ禍での需要が続くとみて売上高予想は同0.8%増の700億円を見込んでいるものの、仕入れコストの上昇や販管費の増加が利益面に影響すると予想している。なお、21年2月期通期の単独決算は売上高が前の期比16.0%増の694億5600万円、営業利益が同71.3%増の68億6300万円で着地した。また、あわせて発表した3月度の既存店売上高(速報値)は前年同期比9.1%増となり、5カ月連続のプラス。既存店の客数が同2.0%増となったほか、客単価が同7.0%増となったことが寄与した。

■レーザーテック <6920>  16,400円  -180 円 (-1.1%)  11:30現在

レーザーテック<6920>が4連騰で連日の上場来高値更新となったが、その後値を消す展開に。SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連は高安まちまちの展開で目先利益確定売り圧力が顕在化している。前日は米10年債利回りが1.7%台近辺で上昇一服となっており、これを背景に米国株市場ではハイテク系グロース株に買いが集まった。インテルなどをはじめ半導体関連株も総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸となり最高値を更新した。半導体需給逼迫が続くなか、バイデン政権ではインフラ投資拡充の一端として半導体の供給網強化に乗りだす方針を示しているほか、半導体受託生産世界トップのTSMCが3年間で約11兆円の設備投資計画を発表するなど、製造装置関連を中心に半導体業界に吹く追い風は強い。ただ、目先は短期急騰の反動も出ており、利益確定売りと押し目買いの綱引きとなっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,935円  -58 円 (-0.6%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い錯綜。寄り付き買い先行で1万円大台を回復後に値を消し、やや売り物に押される展開。前日に25日移動平均線を上回るとともに日足一目均衡表の雲抜けを達成、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも接近している。前日のナスダック総合指数が高かったことで、米ハイテク株への積極投資を続ける同社株には追い風となっているが、前日まで5連騰で1000円近く水準を切り上げてきたこともあって、目先利益確定の売り圧力に押される展開となっている。押し目では買い注文も厚いが、足もとでは1万円大台攻防の様相、売買代金は2位以下を大きく引き離し東証1部で群を抜いている。

■フェスタリア <2736>  1,720円  +300 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

フェスタリアホールディングス<2736>がカイ気配スタートとなっている。5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年9月~21年2月)連結業績について、売上高が47億円から47億6000万円(前年同期比6.9%減)へ、営業利益が1億3500万円から2億6700万円(前年同期1億6100万円の赤字)へ、最終利益が5000万円から1億8400万円(同1億4900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが集中している。オンライン販売が好調に推移したことに加え、価格ラインの引き上げ効果により販売単価が大きく増加しことが寄与した。また、高付加価値商品の「Wish upon a star」が堅調に推移したことや、販促費を中心としたローコストオペレーションの徹底により販売効率が向上したことなども貢献した。

■ビットワングループ <2338>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

ビットワングループ<2338>がストップ高となる前日比150円高の870円まで上昇している。同社は5日、香港子会社が医療用品の卸売りや貿易を手掛けるシンガポール企業と、医療・ヘルスケア事業に関する資本業務提携に向けた覚書を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。両社は今後、180日以内に資本・業務提携契約の詳細な条件について合意に達するよう独占的に交渉・協議を行う。

■アミタホールディングス <2195>  3,800円  +500 円 (+15.2%) 一時ストップ高   11:30現在

アミタホールディングス<2195>が一時ストップ高。同社は5日取引終了後、大平洋金属<5541>との資本業務提携を発表した。大平金は山﨑砂利商店(滋賀県大津市)から一部株式を取得しアミタHDの筆頭株主となる。アミタHDと大平金は、業務提携で「ニッケル循環調達モデルの構築」「カーボン・ゼロ社会実現に向けた新規事業開拓」「(青森県)八戸エリアを中心とする地域と産業活性化ならびに持続性の向上」などを掲げている。

■メタップス <6172>  1,371円  +104 円 (+8.2%)  11:30現在

メタップス<6172>が急伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「解禁が議論されている給与のデジタル払いについて関係団体へのヒアリングを実施した」と報じられ、「厚労省は近く具体的な制度案を示し、2021年度のできる限り早期に実現する方針を説明した」とあることから、グループ会社が送金アプリ「pring」を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。

●ストップ高銘柄

リード <6982>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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