注目銘柄ダイジェスト(前場):放電精密、ユニネク、東芝など

市況
2021年4月7日 12時09分

アルプスアルパイン<6770>:1429円(-35円)

大幅続落。前日に業績修正を発表、営業利益は従来の130億円から135億円に上振れだが、最終損益は30億円の黒字から45億円の赤字に下方修正している。自動車用部品の一部の製品で品質不具合が発生し、同社負担額68億円を特別損失に計上している。また、営業利益に関しても、市場予想は160億円程度であったため、上方修正幅は想定よりも小幅と捉えられているもよう。

東芝<6502>:4530円 カ

ストップ高買い気配。英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズなどが買収提案を行うことが分かったと報じられている。株式を非公開化して経営判断を速めていくことを目指すようだ。当局を含めて合意ができればTOBに乗り出す計画で、買収額は2兆円を超える見通しとされている。会社側では買収提案は事実で、取締役会で議論するとしている。買収プレミアムを期待する動きが先行する形に。

古野電気<6814>:1182円(+70円)

大幅続伸。前日に配当計画の引き上げを発表している。21年2月期末の配当金を従来計画の10円から30円に引き上げるとしている。年間配当金は前期比20円増の40円となる。前日終値をベースにすると配当利回りは3.6%の水準となる。すでに配当権利落ちとなっているが、22年2月期も高水準の配当が継続するとの期待感が先行。また、大幅増配の発表は22年2月期業績に対する自信の表れとも受け止められる。

三谷産業<8285>:453円(+29円)

大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の20億円から25億円、前期比1.3%減に引き上げ。「POWER EGG」の販売が好調であったほか、文教機関向け案件や基幹システムの大型更新案件の獲得、車載向け樹脂成形品の想定以上の回復などが背景。第3四半期までは2ケタの営業減益であった。また、次世代型経営管理クラウド「Loglass」を開発・提供するログラスとの業務提携も発表している。

スギHD<7649>:8860円(+150円)

切り返して反発。前日に21年2月期の決算を発表、営業利益は337億円で前期比13.2%増益となった。12-2月期は販促費増加や賞与増などで2ケタの減益に転じている。22年2月期は340億円で同0.9%増益の予想。増益率鈍化をネガティブ視する動きも先行したが、粗利率の前提など保守的な計画との見方から、売り一巡後は買い戻しも優勢の流れとなっているようだ。

ユニネク<3566>:2039円(+159円)

大幅高。作業現場や医療、飲食店向けユニフォームをネット通販しているが、6日取引終了後に、21年3月の月次業績速報を発表し、買い手掛かり材料となっているようだ。売上高は前年同月比24.0%増の4.86億円。全国的に気温が高い日が続き、春夏物の作業服、ポロシャツ等の販売が好調。また、医療制服や事務服もリピーターを中心に販売が順調に進捗した。21年12月期営業利益は前期比31.7%増の4.24億円予想。

放電精密<6469>:855円(+105円)

大幅続伸。21年2月期決算を発表した。昨日6日、決算期待から大幅高となったが、昨日取引終了後に発表した今期予想を好感する買いが先行している。営業損益は5.56億円の赤字。前回予想は7.42億円の赤字、前期は1.90億円の赤字だった。新型コロナの影響などで売上高が同1.8%減少した。22年2月期営業利益は3.50億円へと黒字転換予想。コロナ禍の影響を大きく受けた放電加工・表面処理の航空機エンジン部品の生産が徐々に回復する見込み。期末配当(=年間配当)は20.00円と復配予想。

フロンティアI<7050>:1917円(-75円)

3日ぶり反落。立会外分売を22万7600株行うと発表している。分売予定期間は4月13日から4月16日、買い付け限度は顧客1名あたり5000株が上限となる。分布状況や流動性の向上が目的としている。発行済み株式の4.9%に上る株式の売り出しとなり、対象となる人物が絞られることから思惑をよんでいるもようだ。目先は需給悪化懸念により売り優勢の展開。

《ST》

提供:フィスコ

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