前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■ユーグレナ <2931> 977円 (-94円、-8.8%)
東証1部の下落率4位。ユーグレナ <2931> が続急落。7日取引終了後、欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダを除く)で公募増資を実施し約129億円を調達すると発表した。2100万株の公募による新株発行を行う。これを受け、1株当たり利益の希薄化が警戒された。調達資金は、健康食品通販企業のキューサイ(福岡市中央区)の全株式を保有するQ-Partnersへの出資比率を引き上げるためのコールオプション行使資金と借入金の返済に充てる。発行済み株式数は20%強増加する見込み。発行価格は4月19日から21日のいずれかの日に決定する。
■ハイデ日高 <7611> 1,735円 (-86円、-4.7%)
ハイデイ日高 <7611> が大幅反落。7日の取引終了後に発表した21年2月期の経常損益(非連結)は27億7800万円の赤字(前の期は41億1200万円の黒字)に転落して着地。従来予想の21億円の赤字を下回っており、これが嫌気された。1月の緊急事態宣言を受けて、営業時間の短縮を実施したことが響いた。また、閉鎖店舗やコロナ禍で収益性の低下が見られる店舗に関する減損損失を計上したことも赤字幅が広がった要因になった。なお、22年2月期の業績見通しは非開示としている。
■岡本硝子 <7746> 194円 (-7円、-3.5%)
岡本硝子 <7746> [JQ]が大幅続落。同社はきょう、U-MAP(名古屋市千種区)と高強度AIN(窒化アルミニウム)複合セラミックス材料の量産化に向けて連携を開始したと発表、これが材料視されたが、買い一巡後は全体相場の軟調地合いが影響するかたちで値を消した。両社は、U-MAPが開発した独自素材「Thermalnite」(繊維状窒化アルミニウム単結晶)を添加したAIN複合材料について、岡本硝子の持つセラミックス・シートの生産技術を用いた量産体制の構築に向けた検討をスタート。高強度AlN複合セラミックス材料は、高い熱伝導率に加えて、高い機械特性の両立を実現し、電気自動車(EV)や鉄道などに用いるパワーモジュール分野や光通信分野への展開が期待されている。
※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋
株探ニュース