前週末9日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年4月12日 5時30分

■マニー <7730>  2,838円 (+128円、+4.7%)

マニー <7730> が大幅反発。8日の取引終了後に発表した新たな中期経営計画で、26年8月期に売上高300億円、営業利益100億円を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価が高まったようだ。開発モデルを日本の医師に焦点をあわせたものから、世界の医師・術式に応じた製品開発へ転換を図りマーケティングを強化するほか、スマートファクトリー構想を推進しグローバル市場でのシェア拡大を目指すとしている。同時に発表した第2四半期累計(20年9月-21年2月)連結決算は、売上高83億400万円(前年同期比2.0%減)、営業利益26億6500万円(同4.2%減)だった。なお、21年8月期通期業績予想は売上高175億4200万円(前期比15.4%増)、営業利益56億4300万円(同30.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■サン電子 <6736>  4,055円 (+180円、+4.7%)

サン電子 <6736> [JQ]が大幅高で3日続伸。8日取引終了後、イスラエル子会社のセレブライトが特別買収目的会社(SPAC)のTWCテック・ホールディングスII(TWC)と合併し、米ナスダック市場に上場予定であることを発表しており、これが材料視されたようだ。同合併に伴い、サン電子は保有するセレブライト株の一部を投資家に譲渡し、それによりセレブレイトは持ち分法適用関連会社となる。また、セレブライトから配当金を受領することも発表しており、譲渡益と合わせた額は税引き前段階で約310億円となる見通し。取り引きのクロージングは遅くとも21年6月末までを見込む。

■1stコーポ <1430>  792円 (+32円、+4.2%)

ファーストコーポレーション <1430> が大幅反発。9日正午ごろに発表した第3四半期累計(20年6月-21年2月)単独決算が、売上高121億2800万円(前年同期比14.3%増)、営業利益4億1300万円(同28.4%増)、純利益2億4400万円(同24.8%増)と大幅増益だったことが好感された。引き合いは依然活況で、同社初の超高層・免震タワーマンションとなるJR前橋駅北口地区第1種市街地再開発事業の施設建築物の請負工事を地元企業3社と共同事業体で受注したことなどが寄与した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高211億円(前期比9.9%減)、営業利益15億円(同11.7%増)、純利益9億5500万円(同9.5%増)だった。

■ウエストHD <1407>  3,650円 (+140円、+4.0%)

ウエストホールディングス <1407> [JQ]が大幅反発で分割後の高値更新。株価は3月中旬以降戻り歩調を強めているが、ここにきて上値を買い進む動きが鮮明となっている。バイデン米政権は脱炭素に積極的な姿勢を示しており、今月22日には気候変動サミットを開催する予定。これに先立って来週16日には菅首相が訪米する見通しにあり、米中対立が先鋭化するなかでの中国への対処のほか、脱炭素への取り組みについても話し合う見込みだ。これが、メガソーラー関連の象徴株の筆頭である同社の株価を刺激する格好となった。

■明光ネット <4668>  621円 (+22円、+3.7%)

明光ネットワークジャパン <4668> が大幅反発。9日午後0時30分ごろ、21年8月期の連結業績予想について、売上高を183億円から186億円(前期比2.1%増)へ、営業利益を2億6400万円から6億3000万円(同2.9倍)へ、最終利益を2億7000万円から7億円(前期22億3200万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。一貫して生徒の安心・安全を最優先し、ニーズに合わせた個別最適な学びを提供し続けた結果、問い合せ数がコロナ禍前の水準に回復し、在籍生徒数、業績も堅調に推移することが見込まれることが要因としている。また、5円を予定していた中間配当を10円にするとあわせて発表した。年間配当は15円(前期30円)となる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年9月-21年2月)決算は、売上高97億4400万円(前年同期比6.5%減)、営業利益9億3000万円(同27.4%減)、最終利益6億6600万円(同15.8%減)だった。

■KeePer <6036>  2,234円 (+63円、+2.9%)

KeePer技研 <6036> が反発。9日午前9時45分ごろ、新サービスとして、無塗装樹脂フェンダーや樹脂バンパーを1年間守る「樹脂フェンダーキーパー」を4月中旬に発売すると発表しており、これが好感された。「樹脂フェンダーキーパー」は、従来の無塗装樹脂コーティングのように一時しのぎの黒色復活ではなく、確実に1年間耐久であり、極微の二酸化チタンで紫外線をシャットアウトして、再白濁を防いでしっとりとした樹脂そのものの発色とツヤを保証するという。

■ソニーG <6758>  12,230円 (+330円、+2.8%)

ソニーグループ <6758> が反発。東海東京調査センターは8日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価を9500円から1万5000円に引き上げた。ゲームの需要好調や半導体のCMOSイメージセンサーの需要回復を踏まえて、21年3月期の連結営業利益は9800億円(会社予想9400億円)、22年3月期の同利益は1兆800億円、23年3月期は同1兆3400億円を予想。テレビ「Bravia(ブラビア)」、スマホ「Xperia(エクスペリア)」、ミラーレス一眼カメラ「α(アルファ)」などソニー商品の魅力が復活してきていることにも注目している。

■ライフコーポ <8194>  3,355円 (+80円、+2.4%)

ライフコーポレーション <8194> が反発。9日午後2時ごろ、4月30日付で400万株(発行済み株数の7.48%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感された。22年4月に予定されている東証市場区分見直しにおけるプライム市場移行を念頭に、流通株式比率の上昇につながる自己株式の消却を行うことにしたという。同時に発表した22年2月期連結業績予想は、5店舗の新規出店を予定しており、売上高7600億円(前期比0.1%増)、営業利益190億円(同30.6%減)、純利益125億円(同29.9%減)を見込む。なお、21年2月期決算は、売上高7591億4600万円(前の期比6.2%増)、営業利益273億8800万円(同97.3%増)、純利益178億2400万円(同2.3倍)だった。

■ユーザベース <3966>  2,744円 (+63円、+2.4%)

ユーザベース <3966> [東証M]が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価の「1」を継続した。ただ、目標株価は3900円から3400円に引き下げた。昨年11月に米国を中心に経済ニュースメディアを展開するQuartz事業から撤退することを発表している。同証券では、同事業からの撤退は短期的な損益改善に貢献するが、中長期的な業績成長の確度は低下した、と指摘。業績予想期間を従来の10年間から他のメディアカバレッジ企業と同様に5年間に見直したことに伴い、目標株価を引き下げた。ただ、同事業撤退や広告市況回復などにより短期的な業績モメンタムは上向くとし、投資評価は継続した。

■アレンザHD <3546>  1,380円 (+29円、+2.2%)

アレンザホールディングス <3546> が反発。8日の取引終了後に発表した3月度の月次売上状況で、既存店売上高が前年同月比0.4%増となり、小幅ながら6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同8.0%増と大幅に上昇したことが寄与した。

■GMO <9449>  3,550円 (+55円、+1.6%)

GMOインターネット <9449> が5日続伸。9日午前9時30分ごろ、NFT(非代替性トークン)を活用した事業に参入すると発表しており、これが好感された。NFTは、代替性のない固有の権利を持つIDと所有者情報、発行個数や回数をブロックチェーンに記録することで、デジタルコンテンツをはじめとするモノの所有権を証明し、移転追跡可能なプログラムを活用して、販売者及び所有者が2次流通以降の収益を得られる仕組み。今後、GMOグループはNFTプラットフォームの開発を進め、希少性の高いコンテンツの出品・購入のためのマーケットプレイス「アダム byGMO」を通じてコンテンツ流通革命を支援するとしている。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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