<動意株・20日>(大引け)=黒谷、ツガミなど

材料
2021年4月20日 15時05分

黒谷<3168>=新高値圏まい進、フシ目の4ケタ大台復帰。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景にその基幹部品であるリチウムイオン電池需要の拡大が続いており、需給が逼迫する状況にある。このリチウムイオン電池の原料にレアメタルが使われるが、その確保には国家を挙げての対応が求められる状況にある。そのなか同社はレアメタルリサイクル技術の確立に向け研究を進めており、その有力関連株としての位置づけで投資資金が攻勢をかけている。足もとの業績も改善色が強く、銅価格の上昇を背景に21年8月期の営業利益予想を従来見通しの4億3800万円から20億7200万円(前期比3.2倍)に大幅増額しており、これは17年8月期以来4年ぶりの水準となる。

ツガミ<6101>=4日ぶり反発。午後1時ごろ、集計中の21年3月期連結業績について、売上高が550億円から617億円(前の期比25.1%増)へ、営業利益が65億円から95億6000万円(同2.1倍)へ、純利益が28億円から49億3000万円(同2.5倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。中国をはじめとして市場の回復が予想よりも順調に推移したことに加えて、日本及び中国における公的な助成金約5億円などを計上したことが要因としている。同時に、12円を予定している期末配当を14円にすると発表した。年間配当は26円(前期24円)となる。あわせて、上限と100万株(発行済み株数の1.96%)、または18億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は4月20日から10月21日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

ネクストウェア<4814>=ストップ高。同社はシステム構築やITソリューションを手掛け、顔認証システム分野に注力している。19日取引終了後、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(東京都港区)が、一般財団法人機械システム振興協会(東京都港区)から受託した、非金融分野におけるブロックチェーン技術の戦略策定事業に、プロジェクトリーダーとして参画することになったことを発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する格好となった。株価が低位に位置し流動性にも富むことから、幅広く個人投資家など短期筋の追随買いを誘っている。

インスペック<6656>=大幅高で3連騰している。19日の取引終了後、海外企業からロールtoロール型検査装置の大型受注を獲得したと発表しており、これが好感されている。ロールtoロール型検査装置は同社が戦略的に受注獲得に取り組んでいる製品で、今回は海外企業から複数台を受注した。また、国内企業からも高性能フラットベッド型検査装置を受注しており、受注金額は合計で4億8000万円に上る。22年4月期の納入を予定しており、21年4月期業績への影響はないとしている。

イメージ ワン<2667>=一時ストップ高。前日に300円高はストップ高となる1487円で大引け買い物を残したが、きょうもその勢いが続いている。株価は前日まで5連騰でこの間に2倍以上となった。放射能除染や土壌・水浄化に関する技術開発を行う創イノベーション(東京都千代田区)との連携で、「ALPS処理水に含まれるトリチウムの分離技術」の共同実証試験を進めているが、東京電力福島原発の汚染水処理問題でクローズアップされたトリチウム除去が急速にテーマ性を帯びるなか、関連有力株として投資資金の攻勢が続いている。同社株は空売りも高水準に呼び込んでいる状態で、その強制的な買い戻しをバネに典型的な踏み上げ相場の様相を呈している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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