日電波は反落、5Gスマホ向け製品の設備増強を発表も反応限定的
日本電波工業<6779>は反落している。午後1時ごろ、5Gスマートフォン向けなどに使用される超小型水晶デバイス製品の生産能力増強を図るため、設備投資を実施すると発表し一時プラス圏に浮上する場面もあったが、全般安に押される格好となっている。
米クアルコム・テクノロジーズ社の5Gスマホ向けIC用途として、20年6月に量産を開始したサーミスタ内臓水晶振動子の受注が順調に拡大し、今後見込まれる旺盛な需要に対応するために、更なる生産能力増強が必要と判断したという。また、5Gスマホやワイヤレスイヤフォンなどを含むウェアラブル機器向け水晶振動子の需要も増える見込みであることから、同製品の生産能力も増強する。同社狭山事業所及び函館エヌ・デー・ケーに約6億円をかけて製造ラインを増設する予定で、稼働開始は7月以降を予定している。なお、同設備投資による業績への影響は5月14日発表予定の22年3月期業績予想に反映する。