<動意株・27日>(大引け)=山洋電、NESIC、ヒーハイストなど

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2021年4月27日 15時04分

山洋電気<6516>=急動意。きょう午前11時ごろ、22年3月期の連結業績予想を発表し、売上収益986億円(前期比27.2%増)、営業利益105億円(同2.2倍)と前期に続き大幅増益見通しとなったことで物色の矛先が向かった。今期の見通しについて同社では、米国や中国を中心に世界経済が持ち直していることを受け、景気は緩やかな回復傾向で推移すると見込んでいる。あわせて発表した21年3月期決算は、売上収益775億600万円(前の期比9.6%増)、営業利益48億3000万円(同4.6倍)と、前日26日に上方修正した値で着地。なお、今期の配当予想は前期比25円増の115円(中間55円、期末60円)としている。

NECネッツエスアイ<1973>=急反発。午前11時30分ごろに発表した21年3月期連結決算が営業利益255億6300万円(前の期比57.4%増)と大幅増益となったのに続き、22年3月期も営業利益260億円(前期比1.7%増)と連続最高益更新を見込み、年間配当を前期比3円増の38円を予定していることが好感されている。今期は、前期に集中したGIGAスクール案件の反動や、過去に受注した大型メガソーラー発電所建設案件がほぼ終了したことなどから、売上高は3200億円(同5.6%減)と減少を見込むものの、働き方改革分野や通信事業者向けなどのより収益性の高い領域で拡大を図ることや、引き続きプロジェクト管理・原価管理強化を進めることで増益を確保する見通しという。

ヒーハイスト<6433>=大幅高で続伸。THK<6481>を主要顧客に直動ベアリングを主力製品として展開しており、半導体製造装置向けでも高水準の需要を獲得している。21年3月期については営業利益段階で8600万円の赤字を見込んでいるが、上振れし小幅ながら黒字化する可能性が出ている。また、22年3月期は半導体の需給逼迫を背景とした生産能力増強投資を追い風にV字回復が有力視されている。

CEホールディングス<4320>=急伸。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績について、売上高が62億2000万円から67億1900万円(前年同期比17.8%増)へ、営業利益が2億9000万円から6億4700万円(同40.7%増)へ、純利益が1億2000万円から3億8200万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが材料視されている。電子カルテシステム「MI・RA・IsAZ(ミライズ・エーズィー)」を含む医療情報システムの販売で、第3四半期に計画していた一部物件の検収が第2四半期に早まったことが要因。また、電子カルテシステムの売り上げ増加や、マイクロン及びその子会社であるエムフロンティアの業績が加算されたことなども寄与した。

ペガサスミシン製造<6262>=高値奪回視野。同社は26日取引終了後、JUKI<6440>と工業用ミシン事業分野を中心とした事業提携基本契約を締結したことを発表した。これを手掛かり材料に買いが流入している。また、21年3月期営業利益は従来予想の4億円から5億1000万円(前の期比2%増)に上方修正しており、これも株高を後押ししている。なお、前期未定だった配当金は7円(前の期実績は20円)としている。

タカトリ<6338>=ストップ高。同社は半導体製造装置メーカーでマルチワイヤーソーなどを手掛ける。電気自動車(EV)の普及を背景にパワー半導体のニーズが高まりをみせるなか、SiC(炭化ケイ素)デバイスの精密切断技術などで圧倒的な強みを持っている。26日取引終了後、21年9月期上期(20年10月~21年3月)業績予想の修正を発表した。新型コロナウイルスの影響で遅延していた海外新規案件が動き出したことやコスト削減努力が実り、営業損益は従来予想の1億1300万円の赤字から一転1億5600万円の黒字に修正しており、これがポジティブサプライズとなって投資資金を呼び込んでいる。

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出所:MINKABU PRESS

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