NY株式:NYダウ19ドル高、根強い回復期待が景気循環株支える

市況
2021年5月5日 7時00分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は19.80ドル高の34133.03ドル、ナスダックは261.61ポイント安の13633.50で取引を終了した。貿易赤字の拡大や中国軍用機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入したとの報道を嫌い、寄り付き後、下落。増税への懸念に加えて、イエレン財務長官が政府支出の拡大により金利の上昇が必要になる可能性を警告したため下げ幅を拡大した。しかし、押し目からは根強い回復期待を受けて景気循環株が主に買われたほか、イエレン長官のWSJとのインタビューでの「FRBの利上げを推奨したり予想することはしない」との発言が伝わると、引け間際にダウは上昇に転じた。一方、金利先高感にハイテク株の売りは継続。セクター別では、銀行や素材が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落。

製薬会社のファイザー(PFE)は1-3月期決算が予想を上回ったほか、通期の新型コロナウイルスワクチンの売上高予想を引き上げ、利益見通しも上方修正したため、上昇した。また、ドラッグストアチェーンのCVS(CVS)も予想を上回る内容の決算を発表したほか、新型コロナウイルス感染の検査やワクチン接種の実施拡大を背景に見通しを引き上げ、上昇した。一方で、スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)やアルバートソン(ACI)はゴールドマンサックスがレストランの営業再開に伴う需要の減少やコストの上昇が収益を圧迫するとの分析のもと、セクターの見通しを引き下げたため、それぞれ下落。映画館を運営するAMCエンターテインメント(AMC)は年次総会を延期したことが嫌気され、下落した。

バイデン大統領は成人7割が少なくとも第1回目のワクチン接種を7月4日までに完了することを新たな目標として掲げた。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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