本日注目すべき【好決算】銘柄 東エレク、レーザーテク、スクロール (4月30日大引け後 発表分)

注目
2021年5月6日 7時01分

4月30日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

東エレク <8035>   ★今期経常は37%増で2期連続最高益、280円増配へ

◆21年3月期の連結経常利益は前の期比31.5%増の3221億円に伸びて着地。続く22年3月期も前期比37.2%増の4420億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期はロジック半導体メーカーやファウンドリーの旺盛な設備投資に加え、5Gモバイルの普及とデータセンター向けメモリー投資の回復が追い風となった。今期もデジタル化社会への移行を背景に半導体需要が高まるなか、半導体製造装置の販売拡大が続く。

併せて、前期の年間配当を740円→781円(前の期は588円)に増額し、今期も前期比280円増の1061円に増配する方針とした。

シンクレイヤ <1724> [JQ]  ★今期経常を一転22%増益・最高益に上方修正

◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の6.2億円→8.6億円(前期は7億円)に38.7%上方修正し、一転して22.3%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。通信事業者向け機器販売とケーブルテレビ事業者向けFTTH関連工事の受注が想定より好調に推移することが寄与。製造原価の低減に加え、販管費が計画を下回ることも上振れに貢献する。

すららネット <3998> [東証M]  ★1-3月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地

◆21年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.2倍の1.9億円に急拡大して着地。経済産業省によるEdTech導入補助金などを背景に、公立学校を中心にオンライン学習教材の導入が増加したことが寄与。営業活動のオンライン化で旅費交通費などが減少したことも増益に貢献した。

第1四半期実績だけで、通期計画の3.6億円に対する進捗率は53.3%に達しており、業績上振れが期待される。

スガイ <4120> [東証2]  ★前期経常を48%上方修正

◆21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.6億円→5.3億円に47.8%上方修正。増益率が92.5%増→2.8倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響があったものの、売り上げと生産が順調に推移するなか、原価率の改善や経費の削減に加え、為替の円安進行も追い風となり、採算が大きく改善した。

竹本容器 <4248>   ★1-3月期(1Q)経常は70%増益で着地

◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比69.7%増の5.5億円に拡大して着地。国内で化粧品向けを中心に新規案件獲得が増加したほか、リピート注文も回復したことが寄与。中国でコロナ禍による生産活動の停止・縮小の影響がなくなったことに加え、内製化の進展も大幅増益に貢献した。

上期計画の7.7億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れが期待される。

環境管理 <4657> [JQ]  ★今期経常を13%上方修正

◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の2.4億円→2.7億円に12.5%上方修正。増益率が20.0%増→35.0%増に拡大する見通しとなった。土壌調査やコンサルタントなどの好調な受注環境が続くことに加え、第4半期以降に売上計上される案件の仕掛品が増加したことが上振れの要因。

レーザーテク <6920>   ★7-3月期(3Q累計)経常が2.1倍増益で着地

◆21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の189億円に急拡大して着地。最先端半導体の堅調な需要を背景に、主力製品であるマスク欠陥検査装置などの販売が増加し、2.0倍の大幅増収を達成したことが寄与。

通期計画の200億円に対する進捗率は94.8%に達しており、業績上振れが期待される。

大真空 <6962>   ★前期経常を92%上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→25億円に92.3%上方修正。増益率が3.8倍→7.3倍に拡大する見通しとなった。5Gスマートフォンの立ち上がりやテレワークの拡大を背景に、水晶デバイスの旺盛な需要が第4四半期も継続し、通信向けや民生向けの販売が想定以上に伸びたことが寄与。円安進行による為替差益の発生も利益を押し上げた。

スクロール <8005>   ★前期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→75.1億円に15.7%上方修正。増益率が2.8倍→3.3倍に拡大し、従来の21期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。前期業績の上方修正は1月に続き、4回目。新型コロナウイルス感染拡大に伴う購買行動の変化や巣ごもり消費の高まりを背景に、売上高が計画を上回ったことが寄与。売上原価の低減や販促費の抑制を進めたことも上振れに貢献した。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の52円→60円(前の期は10円)に増額修正した。

東競馬 <9672>   ★1-3月期(1Q)経常は59%増益で着地

◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比59.0%増の27.4億円に拡大して着地。公営競技事業でインターネット馬券購入システム「SPAT4」などの賃貸収入が引き続き伸びたことが収益を押し上げた。

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