ホクシンは大幅高、信用売り残急増で売り買いがっぷり四つ

材料
2021年5月10日 13時27分

ホクシン<7897>は短期筋の買い攻勢が顕著、一時16%近い急騰で241円まで買われた。同社は兼松系のMDF(中質繊維板)トップメーカーで、特に住宅用建材などで強みを発揮する。現在、米国での住宅ブームが盛り上がっており、これに伴う木材需要の逼迫で木材価格が高騰している。木材価格は直近1年間で約6倍化する状況にあるが、市場では「このウッド・ショック(木材価格上昇)は、現実の需要を背景としたもので少なくとも突発的なバブルではない。低金利環境下で住宅需要は中期的に継続することが予想され、関連銘柄への物色人気も波状的に続きそうだ」(ネット証券ストラテジスト)という指摘がある。そのなか、同社株は低位株にもかかわらず高水準の空売りを呼び込み、直近信用倍率は0.88倍と売り買いが拮抗する状態にある。売り残だけでなく買い残も増加していることがポイントで需給相場の様相を呈している。

出所:MINKABU PRESS

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