前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年5月13日 5時30分

■テセック <6337>  2,155円 (+400円、+22.8%) ストップ高

テセック <6337> [JQ]がストップ高。同社は半導体製造装置メーカーでハンドラ(分類装置)とテスターを主力としている。世界的な半導体投資活発化を背景に業績は急速に改善色を強めている。11日取引終了後に発表した22年3月期の業績予想はトップラインが急増し77億円を見込んでいる。増収効果から営業損益も15億円の黒字化(前期実績は4億4800万円の赤字)を予想している。更に、年間配当は60円と前期実績の10円に対し50円上乗せする計画で、これがポジティブサプライズとなった。

■キャリア <6198>  495円 (+80円、+19.3%) ストップ高

キャリア <6198> [東証M]がストップ高の495円に買われた。12日午前10時30分ごろ、「新型コロナウイルスワクチン接種における看護師の派遣」を落札したと発表しており、これが好材料視された。防衛省・自衛隊は新型コロナウイルスワクチンの大規模な接種に向けて、民間の看護師を募集し東京都と大阪府に設ける接種会場に配置する方針で、今回の落札によりキャリアが看護師を常時200人派遣することになる。なお、21年9月期業績への影響は現在精査中としている。

■セレス <3696>  4,355円 (+700円、+19.2%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。セレス <3696> がストップ高。国内最大級のスマートフォン向けポイントサイト「モッピー」を運営し、ネット広告を収益の主柱としている。コロナ禍にあっても収益好調を極めており、11日取引終了後に発表した、1-3月期決算は最終利益が前年同期比4.4倍の13億3900万円と急増した。21年12月期通期計画の16億円に対する進捗率は第1四半期にもかかわらず84%に達した。これを好感する買いが集中する格好となった。

■ファミリー <8298>  651円 (+100円、+18.2%) ストップ高

ファミリー <8298> [JQ]がストップ高。11日の取引終了後、MBOの一環として専務取締役の清水貴志氏が代表を務めるTSホールディングス(千葉市中央区)が、株式の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格750円にサヤ寄せする格好となった。株式を非公開化することで、中長期的な視点から抜本的かつ機動的な経営戦略を迅速に実践するのが狙い。買付予定数は560万4176株(下限377万4089株、上限設定なし)で、買付期間は5月12日から6月22日まで。TOB成立後、ファミリーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を5月11日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■遠藤製作所 <7841>  799円 (+100円、+14.3%) ストップ高

遠藤製作所 <7841> [JQ]が100円高はストップ高となる799円に買われた。11日の取引終了後、21年12月期連結業績予想の上方修正を発表し、営業利益を3億8000万円から11億5000万円へ大幅に増額したことが好感されたようだ。ゴルフ事業で主要取引先向けの受注高が好調に推移しているほか、自動車や農業機械向け部品などの製造を行う鍛造事業において主要取引先の受注高が着実に回復していることが業績に寄与する。なお、あわせて発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高30億6600万円(前年同期比41.4%増)、営業利益4億9900万円(前年同期3200万円の赤字)だった。

■I・PEX <6640>  2,275円 (+245円、+12.1%)

東証1部の上昇率6位。I-PEX <6640> が大幅高で6日続伸。11日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を577億円から626億円(前期比14.8%増)へ、営業利益を33億円から55億円(同88.9%増)へ、純利益を20億円から38億5000万円(同3.3倍)へ上方修正したことを好感した買いが入った。第1四半期に引き続きノートパソコン向けコネクタの需要が旺盛となり、電気・電子部品事業が伸長したほか、自動車部品事業、設備事業が回復したことが要因。また、受注増加に伴う操業効率の向上も寄与する。同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高160億6600万円(前年同期比26.3%増)、営業利益18億6100万円(同6.4倍)、純利益16億8100万円(同3.7倍)だった。

■KHネオケム <4189>  3,005円 (+318円、+11.8%)

東証1部の上昇率7位。KHネオケム <4189> が急反騰し年初来高値を更新。11日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を864億円から1040億円(前期比34.5%増)へ、営業利益を82億円から118億円(同2.1倍)へ、純利益を58億円から84億円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(1-3月)決算が、需要回復による販売数量の増加や需給バランスのタイト化による製品価格の上昇、半導体や液晶パネル向けを中心にした電子材料の好調な需要などで大幅な増収増益となり、第2四半期(4-6月)も需要が堅調に推移することが見込まれることが要因としている。なお、第1四半期決算は、売上高238億5300万円(前年同期比13.4%増)、営業利益31億6800万円(同56.2%増)、純利益23億100万円(同64.1%増)だった。

■石原産 <4028>  1,031円 (+108円、+11.7%)

東証1部の上昇率8位。石原産業 <4028> が急反騰して一時、前日11日比134円(14.5%)高の1057円に買われ、昨年1月23日以来の4ケタ台を回復した。11日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高1030億円(会計基準変更のため比較なし)、営業利益63億円(同21.8%増)、純利益36億円(同6.7%増)と大幅営業増益を見込むことが好感された。引き続き無機化学事業の回復基調を見込むほか、農薬事業では米州での好調な穀物生産を背景に全般的に需要が堅調に推移すると予想しており、これらが牽引役となる。なお、同時に発表した21年3月期決算は、売上高1017億7400万円(前の期比0.7%増)、営業利益51億7300万円(同16.4%減)、純利益33億7300万円(同43.0%増)だった。

■オークネット <3964>  1,436円 (+149円、+11.6%)

東証1部の上昇率9位。オークネット <3964> が続急騰、一時前日11日比16.3%高の1497円に買われ年初来高値を更新した。11日の取引終了後、21年12月期連結業績予想について、売上高を337億9600万円から343億5100万円(前期比42.7%増)へ、営業利益を38億600万円から44億9600万円(同21.3%増)へ、純利益を22億1400万円から25億1600万円(同32.7%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各12円の年24円から中間・期末各14円の年28円に引き上げたことが好感された。オンラインオークション需要の高まりなどにより、デジタルプロダクツ事業やコンシューマープロダクツ事業をはじめ、全セグメントが好調に推移していることが要因としている。同時に発表した第1四半期(1-3月)業績は、売上高92億6800万円(前年同期比65.8%増)、営業利益18億800万円(同59.1%増)、純利益12億7700万円(同76.7%増)だった。

■三洋貿易 <3176>  1,236円 (+127円、+11.5%)

東証1部の上昇率10位。三洋貿易 <3176> が急反騰し一時、前日11日比12%高の1242円に買われ年初来高値を更新した。11日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を820億円から880億円(前期比15.7%増)へ、営業利益を40億円から60億円(同25.2%増)へ、純利益を27億円から42億円(同39.4%増)へ上方修正しており、営業最高益更新を見込んでいることが好感された。自動車関連商材をはじめ幅広い産業に向けた素材関連の販売が国内外で好調となったことが要因としている。また、あわせて中間配当を18円50銭から19円に引き上げると発表しており、これも好材料視された。年間配当は38円(前期37円50銭)となる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年10月-21年3月)決算は、売上高455億2500万円(前年同期比11.1%増)、営業利益36億3400万円(同23.3%増)、純利益26億6700万円(同26.1%増)だった。

■IIJ <3774>  2,590円 (+218円、+9.2%)

インターネットイニシアティブ <3774> が急反発。12日正午ごろに発表した22年3月期連結業績予想で、売上高2260億円(前期比6.1%増)、営業利益175億円(同22.8%増)、純利益117億円(同20.5%増)と大幅増益を見込むことが好感された。法人ネットワークサービスなどのストック売り上げの伸長を見込むほか、システムインテグレーション事業の継続的な伸長や、21年4月にPTCシステムを完全子会社化したことによる売上高・利益の増加を見込んでいる。なお、21年3月期決算は、売上高2130億200万円(前の期比4.2%増)、営業利益142億4800万円(同73.2%増)、純利益97億1200万円(同2.4倍)だった。

■UNITED <2497>  1,401円 (+116円、+9.0%)

ユナイテッド <2497> [東証M]が急反発。11日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の9.15%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は21年5月12日から22年2月28日まで。また、21年5月31日に120万株の自社株を、22年3月31日に今回取得する自社株の全株をそれぞれ消却するとしており、これらを好感した買いが入った。同時に発表した22年3月期連結業績予想は、売上高130億円(会計基準変更のため比較なし)、営業利益57億円(前期比1.7%増)、純利益39億円(同4.6%増)を見込む。21年3月期にアプリ広告領域から撤退したことに伴いアドテクノロジー事業は売上高・利益とも縮小するものの、インベストメント事業などの伸長を見込む。なお、21年3月期決算は、売上高163億3800万円(前の期比21.9%減)、営業利益56億600万円(同9.9%増)、純利益37億2800万円(同2.7倍)だった。

■荏原実業 <6328>  5,290円 (+420円、+8.6%)

荏原実業 <6328> が3日ぶりに急反発。同社は11日取引終了後に、21年12月期第1四半期の連結営業利益が前年同期比74.0%増の35億4400万円になったと発表。通期計画の34億円を超過しており、上方修正期待が高まったようだ。連結売上高は同27.6%増の147億2500万円で着地。上下水道関連設備の更新・改修・機能強化や、雨水排水施設などの国土強靱化の需要が堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■トプコン <7732>  1,694円 (+133円、+8.5%)

トプコン <7732> が急反発。一時13%を超える急騰で週初につけた1597円を上回り一気に1700円台後半まで上値を伸ばし、18年12月以来約2年半ぶりの高値を更新した。11日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比23%増の65億9300万円と大幅な伸びを達成、従来計画から大きく上振れての着地となった。更に、22年3月期営業利益は100億円(前期比52%増)を見込む。加えて、株主還元も強化し、年間配当は前期実績に10円増配となる20円を計画している。これを評価する形で高水準の買いを呼び込む格好となった。

■EIZO <6737>  4,430円 (+340円、+8.3%)

EIZO <6737> が急反発。同社は11日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比33.6%増の88.1億円に拡大し、22年3月期も前期比11.2%増の98億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収、増益になる。

■新日本製薬 <4931>  2,160円 (+150円、+7.5%)

新日本製薬 <4931> が急反発。12日午後0時30分ごろに発表した第2四半期累計(20年10月-21年3月)単独決算が、売上高165億7500万円(前年同期比1.5%減)、営業利益13億9800万円(同27.3%増)、純利益9億6500万円(同40.8%増)と大幅増益となったことが好感された。通信販売での購入単価上昇や購入頻度の高まりにより化粧品が計画を上回り伸長したことに加えて、効率化施策の進展や入電件数減などオペレーションコストの減少を図ったことが寄与した。なお、21年9月期通期業績予想は、売上高350億円(前期比3.8%増)、営業利益35億円(同5.1%増)、純利益23億円(同8.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を28万株(発行済み株数の1.29%)、または6億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は5月13日から10月29日までで、資本効率の向上及び事業拡大に向けた機動的な資本政策の実行が目的という。

■シャープ <6753>  1,853円 (+112円、+6.4%)

シャープ <6753> が商い増勢のなか急反発に転じた。同社は11日取引終了後、21年3月期決算を発表したが、営業利益は前の期比62%増の831億1200万円と急拡大した。コロナ禍で消費者の巣ごもり需要が喚起されるなか、単価の高いテレビや特需が発生した空気清浄機などの販売好調で全体収益を押し上げる格好となった。企業のリモートワーク導入加速を背景にパソコンなどの情報関連機器が伸びたことも貢献した。更に22年3月期業績については営業利益段階で前期比22%増の1010億円を予想。14年3月期以来の1000億円台乗せを見込むことで、これを好感する買いが集中した。

■BASE <4477>  1,640円 (+93円、+6.0%)

BASE <4477> [東証M]が急反発。11日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高22億3700万円(前年同期比99.0%増)、営業利益1300万円(前年同期2800万円の赤字)、最終利益4000万円(同2900万円の赤字)となり、通期計画の営業損益を上回って着地したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により、ネットショップ開設への需要が継続していることに加えて、「BASEかんたん決済」へのAmazon Payの追加や、「ショップデザイン機能」の拡充、簡単にインスタグラム広告やGoogleショッピング広告を配信できる拡張機能の提供などの効果が貢献した。新規ショップ開設数が前年同期比81%増と伸長したほか、1ショップ当たりの月間注文額も同2.1倍と高い成長率を維持した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高97億5000万~105億3600万円(前期比17.6~27.1%増)へ、営業損益14億3300万円の赤字~9億2900万円の赤字(前期8億300万円の黒字)、最終損益14億3700万円の赤字~9億3300万円の赤字(同5億8400万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。

■セイコーHD <8050>  2,168円 (+112円、+5.5%)

セイコーホールディングス <8050> が急反発。同社は11日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比91.0%減の6.3億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比9.5倍の60億円にV字回復する見通しとなった。

■ミルボン <4919>  5,940円 (+300円、+5.3%)

ミルボン <4919> が急反発。11日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高89億8900万円(前年同期比14.9%増)、営業利益16億3300万円(同58.4%増)、純利益10億9100万円(同81.4%増)と大幅増益となったことが好感された。ヘアケア用剤でプレミアムブランド「オージュア」が新ラインの投入もあり好調だったほか、染毛剤ではファッションカラー「オルディーブ アディクシー」が引き続き順調に推移した。また海外では、昨年新型コロナウイルス感染症の影響で売り上げを落とした中国や韓国が大きく売り上げを伸ばした。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高382億円(前期比6.9%増)、営業利益64億2000万円(同0.4%増)、純利益40億5000万円(同3.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■椿本チ <6371>  3,165円 (+155円、+5.2%)

椿本チエイン <6371> が急反発。同社は11日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比34.0%減の110億円に落ち込んだが、従来予想の91億円を上回って着地。22年3月期は前期比54.2%増の170億円にV字回復する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を60円→75円(前の期は120円)に増額し、今期も前期比35円増の110円に増配する方針とした。

■インテージH <4326>  1,414円 (+58円、+4.3%)

インテージホールディングス <4326> が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新。11日の取引終了後、21年6月期連結業績予想について、売上高を575億円から580億円へ、営業利益を36億6000万円から45億5000万円へ、純利益を28億円から38億円へ上方修正し、あわせて24円を予定していた期末一括配当を35円に引き上げるとしたことが好感された。3月期決算の顧客を中心にパネルデータの需要が高まったことに加えて、コロナ禍によるリモートワーク主体の働き方の効率化で利益率が向上したことが要因としている。また、前期の変則決算に伴い単純比較はできないものの、実質増収増益を見込むという。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年7月-21年3月)決算は、売上高451億2200万円、営業利益44億4400万円、純利益37億7100万円だった。

■クラボウ <3106>  1,930円 (+66円、+3.5%)

クラボウ <3106> が大幅反発。12日午後1時20分ごろ、上限を80万株(発行済み株数の3.87%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的としている。同時に発表した22年3月期連結業績予想は、売上高1280億円、営業利益50億円、純利益40億円を見込む。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、高付加価値・高収益ビジネスの拡大を図るとしている。なお、21年3月期連結決算は、売上高1221億8400万円(前の期比14.5%減)、営業利益32億600万円(同29.4%減)、純利益22億900万円(同40.8%減)だった。

■ダイセル <4202>  909円 (+28円、+3.2%)

ダイセル <4202> が大幅反発。12日午後1時20分ごろに発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高4200億円、営業利益270億円、純利益220億円を見込むとしており、会計基準の変更により前期との比較はないものの、純利益で実質11.9%増を見込むことが好感された。前期後半からの需要の回復が年間で寄与する一方、酢酸原料プラントや化粧品原料プラントが稼働することで減価償却費が増加し営業利益は実質減益となる見通し。ただ、前期に特別損失を計上していたことに加え、20年10月のポリプラスチックスの完全子会社化が年間で寄与し最終増益となる見通しだ。なお、21年3月期決算は、売上高3935億6800万円(前の期比4.7%減)、営業利益317億2300万円(同7.0%増)、純利益197億1300万円(同4.0倍)だった。

■トヨタ <7203>  8,523円 (+182円、+2.2%)

トヨタ自動車 <7203> が反発。同社は午後1時25分に決算発表を行った。21年3月期の連結営業利益は、前の期比8.4%減の2兆1977億4800万円で着地した。22年3月期の同利益は前期比13.8%増の2兆5000億円の見通し。市場予想の2兆3700億円前後を上回った。同時に4100万株(発行済み株式数の1.46%)、2500億円を上限とする自社株買いも発表した。取得期間は6月18日~9月30日。

■デジハHD <3676>  1,601円 (+29円、+1.8%)

デジタルハーツホールディングス <3676> が反発。全般地合い悪が続くなか売り物をこなし上値指向を継続した。一時137円高と値を飛ばし1700円台を回復、4月7日に付けた年初来高値1695円を上回り約1ヵ月ぶりに新値街道に復帰した。同社が11日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比37%増の19億800万円と大幅な伸びを達成した。ゲームソフトの不具合を検出するデバッグ事業を主力展開するが、非ゲーム分野の拡充にも傾注しており、行政関連システムや企業の基幹業務システムなど専門性の高い分野での需要開拓も業績に寄与している。22年3月期はトップラインの伸びが顕著となり前期比25%増収の284億2000万円を見込む。また、営業利益も前期比10%増の21億円予想と2ケタ成長を確保する見通しだ。同社株はここ数年のタームでみて株価1750円ラインがテクニカル的に上値を押さえる鬼門となっており、今後はこのフシを奪回できるかどうかに注目が集まる。

■ユニオンツル <6278>  3,575円 (+60円、+1.7%)

ユニオンツール <6278> が反発。11日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を235億円から253億円(前期比10.9%増)へ、営業利益を32億円から43億円(同50.1%増)へ、純利益を24億5000万円から32億円(同26.0%増)へ上方修正したことが好感された。半導体関連や、自動車関連向け高付加価値製品に対する需要が堅調に推移するほか、生産能力の増強・効率改善が奏功していることが要因。下期においても、半導体パッケージの進化、電気自動車(EV)の生産増加、高速通信網の整備などが期待されることから需要の継続を見込んでいる。なお、同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高63億4800万円(前年同期比20.4%増)、営業利益10億9000万円(同77.7%増)、純利益8億7700万円(同87.8%増)だった。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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