前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年5月18日 5時20分

■ケイアイ不 <3465>  4,335円 (+700円、+19.3%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。ケイアイスター不動産 <3465> がストップ高。14日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の127億8100万円に急拡大して着地。続く22年3月期も前期比18.9%増の152億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。前期は新型コロナウイルス感染拡大の影響による住宅需要の拡大を追い風に業績高変化を遂げた。今期も住宅需要の拡大が継続するなか、主力のセミオーダー新築住宅を中心に販売が伸びる計画だ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比61円増の200円に増配する方針としており、これも好材料視された。

■ファブリカ <4193>  6,340円 (+1,000円、+18.7%) ストップ高

ファブリカコミュニケーションズ <4193> [JQ]がストップ高。前週末14日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高56億7000万円、営業利益8億5000万円、純利益5億7300万円を見込み、期末一括で初配当となる25円を実施すると発表。会計基準の変更により前期との比較はないものの、連続で過去最高営業利益を見込むとしたことが好感された。SMSソリューションで本人認証以外の用途開発をさらに強化するほか、インターネットサービスでコンテンツ強化によるSMSソリューション、U-CARソリューションの集客力強化を図るという。なお、21年3月期は、売上高48億2600万円(前の期比23.7%増)、営業利益6億5900万円(同90.0%増)、純利益4億5500万円(同4.0倍)だった。同時に6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。効力発生日は7月1日。

■ギフティ <4449>  3,490円 (+500円、+16.7%) ストップ高

東証1部の上昇率3位。ギフティ <4449> がストップ高に買われた。14日の取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、売上高10億9300万円(前年同期比2.4倍)、経常利益5億600万円(同3.9倍)に急拡大しており、これが好材料視された。企業活動のDX化の進展を背景に、主力の法人向けeギフトサービス「giftee for Business」の利用企業が拡大した。また、地域通貨サービスでGoToトラベルキャンペーンや地方自治体の経済支援策に関連する売り上げが増加したことも寄与した。

■AOITYO <3975>  710円 (+100円、+16.4%) ストップ高

AOI TYO Holdings <3975> がストップ高。前週末14日の取引終了後、MBOの一環として米投資ファンドであるカーライル傘下のスタジオ・クルーズが、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格900円にサヤ寄せする格好となった。株式を非公開化しカーライルと協業することで、リスクを伴う戦略的な意思決定を柔軟かつスピード感をもって実行し中長期的な企業価値の向上を図ることが狙い。買付予定数は2376万7317株(下限1584万4900株、上限設定なし)で、買付期間は5月17日から7月5日まで。TOB成立後、AOITYOは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を5月14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■FFJ <7092>  5,370円 (+705円、+15.1%) ストップ高

Fast Fitness Japan <7092> [東証M]がストップ高。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比20.3%減の22.5億円になったが、22年3月期は前期比10.9%増の25億円に伸びる見通しとなった。

■IDEC <6652>  1,947円 (+252円、+14.9%)

東証1部の上昇率6位。IDEC <6652> が続急騰。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比11.0%減の41億円になったが、従来予想の34億円を上回って着地。22年3月期は前期比51.1%増の62億円に拡大する見通しとなった。

■理想科学 <6413>  1,491円 (+180円、+13.7%)

東証1部の上昇率7位。理想科学工業 <6413> が急反騰。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比21.1%減の19.2億円になったが、22年3月期は前期比50.6%増の29億円に拡大する見通しとなった。同時に発表した「1.73%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

■バイセル <7685>  3,190円 (+363円、+12.8%)

BuySell Technologies <7685> [東証M]が続急騰。14日の取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は6億3000万円(前年同期は非連結決算)で着地。第1四半期実績だけで、通期計画の15億5200万円に対する進捗率は40.6%に達しており、業績上振れを期待する買いなどが入った。緊急事態宣言の影響で出張訪問数は減少したものの、訪問あたり買取量の増大や個人向け直接販売比率の向上により採算が大きく改善した。また、オークションを展開するタイムレスの連結化による業績上積みも収益を押し上げた。

■フクシマガリ <6420>  4,505円 (+480円、+11.9%)

東証1部の上昇率8位。フクシマガリレイ <6420> が続急騰。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比8.4%減の86.5億円になったが、22年3月期は前期比9.9%増の95.1億円に伸びる見通しとなった。

■稀元素 <4082>  1,500円 (+154円、+11.4%)

東証1部の上昇率10位。第一稀元素化学工業 <4082> が続急騰。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比31.3%減の21.3億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比45.5%増の31億円にV字回復する見通しとなった。

■エアトリ <6191>  2,229円 (+216円、+10.7%)

エアトリ <6191> が続急騰。同社は14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結税引き前損益は19.5億円の黒字(前年同期は14.2億円の赤字)に浮上し、通期計画の12.4億円に対する進捗率が157.7%とすでに上回った。

■クオールHD <3034>  1,480円 (+141円、+10.5%)

クオールホールディングス <3034> が続急騰。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比7.7%減の74億円になったが、22年3月期は前期比21.6%増の90億円に拡大する見通しとなった。

■ヤマハ発 <7272>  2,972円 (+247円、+9.1%)

ヤマハ発動機 <7272> が続急伸、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後に、21年12月期通期の連結業績予想を修正。売上高見通しは前期比17.9%増の1兆7350億円(従来予想は1兆7000億円)、営業利益見通しは同59.2%増の1300億円(従来予想は1100億円)に上方修正した。先進国事業や新興国二輪車事業、ロボティクス事業で良好な事業環境が続くとみているほか、前提為替レートを1ドル=106円(当初予想比3円の円安)、1ユーロ=128円(同2円の円安)に見直したことが主な要因だとしている。

■荏原 <6361>  5,010円 (+400円、+8.7%)

荏原 <6361> が続急伸。前週末14日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を5590億円から5740億円へ、営業利益を430億円から455億円へ、純利益を280億円から295億円へ上方修正したことが好感された。IFRS適用のため前期との比較の記載はないものの、5GやIoTの普及拡大による半導体需要の高まりを背景にファウンドリ、メモリメーカー、ロジックの設備投資はいずれも拡大基調にあり、これを受けて精密・電子部門の受注・売上高が好調に推移していることが要因としている。第1四半期(1-3月)決算は、売上高1352億6800万円(前年同期比9.6%増)、営業利益122億3000万円(同2.0倍)、純利益85億6900万円(同2.6倍)だった。風水力事業、環境プラント事業、精密・電子事業の全事業で増収増益を果たした。同時に、上限を520万株(発行済み株数の5.45%)、または200億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は5月17日から12月23日までで、資本効率の向上を図ることが目的。また、これによる取得した全株式を22年1月31日付で消却するとあわせて発表した。

■小森 <6349>  790円 (+63円、+8.7%)

小森コーポレーション <6349> が続急伸。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常損益は11.4億円の赤字(前の期は34.8億円の赤字)に赤字幅が縮小し、22年3月期は17億円の黒字に浮上する見通しとなった。

■青山商 <8219>  925円 (+73円、+8.6%)

青山商事 <8219> が続急伸。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常損益は114億円の赤字(前の期は15.3億円の黒字)に転落したが、22年3月期は46億円の黒字に急浮上する見通しとなった。

■乾汽船 <9308>  1,162円 (+86円、+8.0%)

乾汽船 <9308> が急反発。同社は14日大引け後に決算を発表。21年3月期の連結経常損益は13.2億円の赤字(前の期は10.8億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、従来予想の21億円の赤字を上回って着地。22年3月期は39.2億円の黒字に浮上する見通しとなった。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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