【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、国内のワクチン普及期待で上値追い継続 (5月26日)

市況
2021年5月26日 18時22分

日経平均株価

始値  28396.62

高値  28710.83(09:43)

安値  28396.62(09:00)

大引け 28642.19(前日比 +88.21 、 +0.31% )

売買高  10億9663万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆4138億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日続伸、上げ幅限定的ながら上値追い継続

2.前日は米株安もハイテク株が強さ発揮し東京市場に波及

3.米長期金利低下と国内のワクチン普及期待が相場後押し

4.日経平均2万8000円台後半は戻り売りで上値も重い

5.値下がり銘柄数は1300超で全体の6割の銘柄が下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウが前日比81ドル安と4日ぶりに反落した。朝方上昇してスタートしたが、景気敏感株などに利益確定売りが膨らみ値を下げた。

東京市場では主力株中心に買いが続き日経平均株価は上値追いを継続。前日の米株市場は軟調だったものの米長期金利の上昇一服が買い安心感につながった。

26日の東京市場は、朝方に日経平均が150円以上安く始まったが、寄り直後から広範囲に買い戻されすぐにプラス圏に切り返す展開となった。前日の欧米株市場は高安まちまちで米国株市場では買いが先行したものの、その後値を消す展開に。ただ、ハイテク株が相対的に強さを発揮しており、この流れが東京市場にも及び株価を押し上げた。米長期金利が低下基調にあることでインフレ懸念が後退、国内では新型コロナワクチンの普及が進み、足もと緊急事態宣言延長の可能性が高まっているものの、経済正常化への期待が勝る展開となった。もっとも、日経平均の2万8000円台後半は上値も重かった。値下がり銘柄は1300を上回り、全体の6割を占めている。業種別でも33業種中、22業種が下げるなど地合いそのものは売りが優勢だった。

個別では、任天堂<7974>が商いをこなし上値追い継続、ファーストリテイリング<9983>も堅調。トヨタ自動車<7203>がしっかり、Zホールディングス<4689>も買いが優勢だった。オリエンタルランド<4661>が高く、リクルートホールディングス<6098>が商いを伴い人気。パナソニック<6752>も水準を切り上げた。住友精密工業<6355>が急伸、エアトリ<6191>が値を飛ばした。大真空<6962>も大幅高。

半面、ソフトバンクグループ<9984>は売買代金首位となったがやや売りに押される展開だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。日本製鉄<5401>が安く、サイバーエージェント<4751>も値を下げた。ジェイリース<7187>が急落、レノバ<9519>も大きく水準を切り下げた。東海カーボン<5301>、ペッパーフードサービス<3053>も大幅安となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、ファナック <6954> 、資生堂 <4911> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アドテスト <6857> 、KDDI <9433> 、テルモ <4543> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約37円。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)サービス業、(4)化学、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)パルプ・紙、(3)電気・ガス業、(4)銀行業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△デジタルHD <2389>

自社株取得枠を拡大。

△ジェイテック <2479> [JQG]

意欲的な中計発表受け急動意。

△ウェルス <3772> [東証2]

サムティ <3244> と資本・業務提携。

△三洋化 <4471>

グループ企業が世界初の「全樹脂電池」工場の開所式実施。

△シンバイオ <4582> [JQG]

抗ウイルス剤「ブリンシドフォビル」が日本特許を取得。

△リクルート <6098>

機関投資家とみられる実需買い加速。

△エアトリ <6191>

脱コロナを先取り上昇加速。

△住友精 <6355>

24年3月期に営業利益47億円目指す中計を評価。

△ミダック <6564>

6月末を基準日に1→2の株式分割実施。

△たけびし <7510>

株主優待制度を変更し年2回クオカード贈呈。

▼Ciメディカ <3540> [JQ]

大株主が保有株の一部売却方針で需給懸念。

▼Career <6198> [東証M]

東証による信用規制強化を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)住友精 <6355> 、(2)エアトリ <6191> 、(3)キャリインデ <6538> 、(4)大真空 <6962> 、(5)恵和 <4251> 、(6)デジタルHD <2389> 、(7)安永 <7271> 、(8)サニックス <4651> 、(9)ミダック <6564> 、(10)HIS <9603>

値下がり率上位10傑は(1)ジェイリース <7187> 、(2)アドバネクス <5998> 、(3)レノバ <9519> 、(4)ペッパー <3053> 、(5)東海カ <5301> 、(6)エイジア <2352> 、(7)日東紡 <3110> 、(8)スノーピーク <7816> 、(9)かんぽ生命 <7181> 、(10)サイボウズ <4776>

【大引け】

日経平均は前日比88.21円(0.31%)高の2万8642.19円。TOPIXは前日比1.15(0.06%)高の1920.67。出来高は概算で10億9663万株。東証1部の値上がり銘柄数は768、値下がり銘柄数は1308となった。日経ジャスダック平均は3871.37円(2.81円安)。

[2021年5月26日]

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