米国株見通し:下げ渋りか、経済指標や長期金利を注視
(14時50分現在)
S&P500先物 4,188.88(-4.12)
ナスダック100先物 13,682.12(-18.13)
グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル安。NY原油先物(WTI)は弱含み、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
26日の取引で主要3指数は反発。S&Pとナスダックは堅調となったが、ダウは10ドル高にとどまり34323ドルで取引を終えた。米長期金利の戻りは鈍く、全般的に買いが入りやすい地合いとなった。足元で連邦準備制度理事会(FRB)当局者の慎重な発言が目立ち、緩和縮小期待が弱まっていることもハイテク株などを中心とした買いを後押し。また、新型コロナウイルス向けワクチンの接種が進み、経済の正常化を先取りした動きがみられた。
本日は下げ渋りか。FRBによる資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測は根強く、売りが強まる場面もありそうだ。ただ、ビットコインの回復基調が続けば売りは後退しよう。一方、今晩発表の経済指標のうち耐久財受注はほぼ横ばいの見通しだが、新規失業保険申請件数は減少傾向が維持できれば、来週の雇用統計の改善に期待が高まる。また、国内総生産(GDP)は想定通り上方修正されれば、回復期待で買いは継続。国債入札後の長期金利も注目される。
《TY》