米国株見通し:上げ渋りか、緩和縮小観測が下押しも

市況
2021年6月4日 14時54分

(14時50分現在)

S&P500先物      4,191.62(+0.37)

ナスダック100先物  13,523.75(-5.50)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物は小幅高、ナスダック100先物は小幅安。NYダウ先物は5ドル安だが、NY原油先物(WTI)は反発し、本日の米株式市場はまちまちとなりそうだ。

3日の取引で主要3指数は反落。ナスダックは前日から1%超下げ、ダウは23ドル安にとどまったものの、6日ぶりにマイナスへ転じた。この日発表された新規失業保険申請件数は前回から減少したほか、ADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想外に増加。また、ISM非製造業景況指数は好不況の境目である50を大きく上回り、連邦準備制度理事会(FRB)による緩和縮小の思惑を受けた長期金利の上昇でハイテク株を中心に売りが強まった。

本日は上げ渋りか。パウエルFRB議長は討論会で慎重姿勢を崩さず、株買いを後押しする要因に。ただ、その後の雇用統計は、非農業部門雇用者数が+65.5万人(前月+26.6万人)、失業率は5.9%(同6.1%)、平均時給が前年比+1.6%(同+0.3%)といずれも改善の見通し。ほぼ想定通りなら、FRBによる資産買入れの段階的縮小(テーパリング)期待で金利高に振れ、売りが強まりやすい。また、終盤にかけて観測される週末の売りも指数を下押ししよう。

《TY》

提供:フィスコ

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