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2021年6月9日 5時30分
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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

■アジャイル <6573>  607円 (+100円、+19.7%) ストップ高

アジャイルメディア・ネットワーク <6573> [東証M]がストップ高。同社は7日、子会社のクリエ・ジャパンがマーキュリー(東京都新宿区)と業務提携し、分譲マンション紹介動画サービスを共同で立ち上げたと発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスは、マーキュリーが保有するマンションデータを活用し、購入検討者向けに個別最適化した物件紹介動画を自動で生成、それを不動産仲介会社に提供する業界初の取り組み。クリエ・ジャパンはこのサービスに提供している動画DXテクノロジー「PRISM(プリズム)」を活用し、既存サービスのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進及びビジネスの成長を支援するとしている。

■エーザイ <4523>  9,251円 (+1,500円、+19.4%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。エーザイ <4523> がストップ高で4連騰。同社は米国の独立系バイオ企業大手バイオジェン <BIIB> とアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」の共同開発を進めているが、米食品医薬品局(FDA)は7日、同治療薬についての承認申請を認めることを発表した。認知機能の低下を長期にわたり抑制する進行抑制型の機能を持つ医薬品として世界初の承認となり、株価に強烈なインパクトを与えた。アデュカヌマブはバイオジェンが昨年7月にFDAに承認申請を行っていた。また、国内でもエーザイが昨年12月に厚生労働省に承認申請している。前日の米国株市場では、FDAの承認取得を受けてバイオジェンの株価は一時60%を超える急騰をみせた。

■加地テック <6391>  6,320円 (+1,000円、+18.8%) ストップ高

加地テック <6391> [東証2]がストップ高。8日付の日刊工業新聞で「2021年度内にも燃料電池車(FCV)水素ステーションのコストダウンにつながる新型圧縮機を市場投入する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、従来機に比べて圧縮機構を簡素化したのが特徴で、顧客企業で性能確認試験に入っており、良好な結果が得られ次第、提案を本格化するという。同社は20年度までに39ヵ所の水素ステーションに圧縮機を納入しており、新型圧縮機の投入で更なる納入拡大を図る方針だ。

■大真空 <6962>  4,115円 (+455円、+12.4%)

東証1部の上昇率3位。大真空 <6962> が続急騰し年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエイト」とし、目標株価を2500円から4500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、水晶デバイス高付加価値品の拡販に伴う業績成長を見込んでおり、需給が逼迫するなか、プロダクトミックス改善や価格条件好転が進展し、本格的な成長局面が到来すると予想。スマートフォン、民生機器における高付加価値品の需要増加や車載の需要拡大をプラス要素として織り込み、22年3月期の営業利益予想を27億円から36億円へ、23年3月期を同39億円から45億円へ引き上げている。

■日本電波工業 <6779>  1,064円 (+114円、+12.0%)

東証1部の上昇率4位。日本電波工業 <6779> が大幅高で4ケタ大台を回復し、前週末につけた年初来高値988円を更新した。同社株にとって1000円ラインは因縁場となっており、17年7月にも985円まで買われたが、1000円には届かず反転し長期下降トレンド入りした経緯がある。時価は15年4月以来約6年2ヵ月ぶりの高値水準。水晶振動子や水晶発振器などの小型化技術で優位性を持つ水晶製品専業メーカーで、商品開発力の高さに定評がある。市場では「最終利益が下駄をはいているとはいえ、PER10倍未満と割高感がなく、ROEが高い。7日付で三菱UFJモルガンの目標株価引き上げが観測されており、これも買い人気に拍車をかけたようだ」(国内証券ストラテジスト)としている。

■ひらまつ <2764>  233円 (+23円、+11.0%)

東証1部の上昇率7位。ひらまつ <2764> が続急騰、約3ヵ月ぶりに年初来高値を更新。6月に入って投資マネーが集中し需給相場の様相を強めている。「米国ではワクチン普及が進み、レストランには予約が殺到し満杯状態にある。日本はまだワクチン普及の初動にあるが、今後大規模接種の動きが加速することが予想され、業績低迷を余儀なくされた外食関連のリバウンドを取りに行く短期筋の買いが活発化している」(国内証券マーケットアナリスト)という。フランス料理店などの高級レストランを展開する同社もその一角に位置するが、株価が低位に位置していることもあり、個人投資家を中心とした資金を呼びこんでいる。

■シスメックス <6869>  11,840円 (+1,065円、+9.9%)

東証1部の上昇率8位。シスメックス <6869> が大幅高で3日続伸。塩野義製薬 <4507> が7日の取引終了後、シスメックスと共同開発したアトピー性皮膚炎向け検査キット「HISCL TARC試薬」について、新型コロナウイルス陽性患者の重症化リスクの判定補助を使用目的とする適応追加の承認を7日付で取得したと発表しており、これが材料視されたようだ。同検査キットは、ケモカインの一種であるTARCを簡便に測定することが可能なキットで、既にアトピー性皮膚炎の重症度評価の補助に使用されている。塩野義によると、国立国際医療研究センターが実施した臨床研究では、新型コロナによって重症化する患者は発症初期から血清中のTARC値が低値を示すことが確認されており、1回の測定で重症化を早期から予測できる分子マーカーとしてTARCの有用性が示されているという。

■マネフォ <3994>  6,380円 (+490円、+8.3%)

マネーフォワード <3994> [東証M]が続急伸し上場来高値を更新。7日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月14日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買われた。同社は、クラウド業務ソフト「マネーフォワード クラウド」や、個人向け家計簿アプリ「マネーフォワードME」などを展開している。21年11月期連結業績予想は、売上高147億5000万~157億5000万円(前期比30.3~39.2%増)、経常損益12億6100万円の赤字~8億6100万円の赤字(前期25億3800万円の赤字)を見込む。

■システムディ <3804>  1,540円 (+111円、+7.8%)

システム ディ <3804> [JQ]が4連騰。7日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年11月-21年4月)連結業績について、営業利益が3億3300万円から4億8700万円(前年同期比14.4%減)へ、純利益が2億3000万円から3億3400万円(同15.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。売上高は19億8300万円の従来予想に対して19億7900万円(同7.3%減)とほぼ計画通りで着地したものの、パッケージソフトの高品質化やストックビジネスの推進、販管費や外注費などのコストの見直しに取り組んだことが利益を押し上げた。

■オンワード <8016>  360円 (+24円、+7.1%)

東証1部の上昇率10位。オンワードホールディングス <8016> が大幅高で6日続伸し、連日の年初来高値更新となった。7日の取引終了後に発表した5月度の売上概況で既存店売上高が前年同月比25.5%増となったことが好感された。月前半は政府の緊急事態宣言の延長や対象地域の拡大などの影響を大きく受けたものの、月の中盤から衣料品の販売を再開する商業施設が増加したことなどにより、大幅に回復に向かったという。アイテム別では、23区を中心にリネン素材のブラウスなどの初夏・夏物衣料や、バレエの発表会向けのバレエ衣装などの販売が好調に推移した。なお、全店売上高は同14.6%増だった。

■ビジョン <9416>  1,240円 (+74円、+6.4%)

ビジョン <9416> が急反発。同社は旅行者向けWi-Fiルーターレンタル事業などを手掛けていることから、アフターコロナを見込んだ買いが流入したもよう。また、前日7日にはマーケターとカスタマーセンター業務代行のサブスクリプション型サービス「CloudDesk」の提供を開始したと発表していることも手掛かり材料となったようだ。「CloudDesk」は、多くの中小企業が抱えるWEB経由の売り上げアップ、マーケター人材難による分析~改善サイクル実行(現状分析・課題発見・解決方法策定・プランニング・クリエイティブ作成・施策実施・効果検証など)といった課題に、ワンストップの代行業務で応えるもの。加えて、受電やチャットボット活用などによるカスタマー対応業務もあわせて行い、デジタル化のトータルサポートを企業の事情にあわせて行う完全カスタマイズサービスとなっている。

■メドレー <4480>  4,725円 (+270円、+6.1%)

メドレー <4480> [東証M]が続急伸。8日付の日本経済新聞朝刊で、「政府は新型コロナウイルス対応の特例として容認している初診からのオンライン診療を恒久化する方針だ」と報じられており、オンライン診療関連銘柄の一角として思惑的な買いが入ったようだ。記事によると、過去に受診歴がある「かかりつけ医」を原則とし、それ以外の場合は事前の対話や健康診断結果の把握などを条件とする。現在、初診からのオンライン診療は新型コロナウイルス感染拡大に伴う特例的な措置として認められているが、恒久化により利用が拡大すると期待されている。日本最大級のオンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」を手掛ける同社のほか、メディカル・データ・ビジョン <3902> 、ポート <7047> [東証M]などにも物色人気が波及している。

■JCRファ <4552>  3,360円 (+160円、+5.0%)

JCRファーマ <4552> が6日ぶり急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を4400円から5200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。ハンター症候群治療薬イズカーゴ(JR-141)の売り上げ貢献に加え、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチン原液(AZD1222原液)の国内における製造に伴う収益が売り上げ及び営業利益を押し上げると予想している。

■ビジョナル <4194>  6,900円 (+310円、+4.7%)

ビジョナル <4194> [東証M]が大幅高で3日続伸。7日の取引終了後、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の決算を発表し、営業利益が31億1200万円と通期計画(9億6000万円)を大幅に超過して着地したことが好感されたようだ。プロフェッショナル人材領域の底堅い人材需要を背景に、主力のビズリーチ事業が伸びたことが業績を牽引した。なお、通期の業績予想については、第4四半期において今後の事業成長に必要な広告宣伝、プロダクト開発、採用活動などの先行投資を行うことから、売上高267億円(前期比3.2%増)、営業利益9億6000万円(同56.1%減)の見通しを据え置いた。

■SREHD <2980>  5,860円 (+210円、+3.7%)

SREホールディングス <2980> が大幅続伸。7日の取引終了後、経済産業省と東京証券取引所が毎年公表を行っている「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄2021」、及びDX銘柄選定企業の中からデジタル時代を先導する企業として「DXグランプリ2021」に選定されたと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。同社では、不動産事業を手掛けながら知見・データを蓄積し、不動産や金融業界などへAIソリューション・ツールを提供するユニークなビジネスモデルを構築してきたとしており、今後も不動産テック事業を内包したSaaSプロバイダーとして、多様な業界のDXや事業拡大を推進し、産業の活性化に貢献していくという。

■HENNGE <4475>  4,775円 (+155円、+3.4%)

HENNGE <4475> [東証M]が大幅続伸。8日午前9時ごろ、サーバー管理不要のクラウド型メール配信サービス「Customers Mail Cloud」が、クラウドサービスセキュリティーの国際規格であるISO/IEC27017の認証を取得したと発表しており、これが好感された。今回、新たにクラウドサービスセキュリティーの国際規格であるISO27017に適合することで、クラウドサービスにかかるセキュリティー要件で、同社の情報セキュリティー管理・運用体制及び基準が、国際標準規格に適合したものであると認証されたことになり、ビジネスチャンスにつながることが期待されている。

■武蔵精密 <7220>  2,536円 (+71円、+2.9%)

武蔵精密工業 <7220> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエイト」とし、目標株価を2000円から3600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。従来想定を上回る拡販インパクトの大きさに加え、事業領域の変貌スピードを評価。株価は上昇基調にあるが、電動化に伴う成長ポテンシャルの高まりを考慮すると一段切り上げが妥当としている。また、22年3月期の営業利益予想を155億円から175億円へ、23年3月期を同190億円から220億円へ引き上げている。

■北陸電 <9505>  629円 (+13円、+2.1%)

北陸電力 <9505> が7日ぶり反発。同社は7日、電気自動車(EV)またはプラグインハイブリッド車を購入する北陸エリアの顧客向けに、EV充電設備工事サービスを開始すると発表しており、これが好感されたようだ。同社と提携する工事会社が現地調査から工事実施までワンストップで行い、住宅の環境などに応じた最適な充電設備を提供するという。

■JAL <9201>  2,644円 (+47円、+1.8%)

日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> など空運株が揃って上昇。日本国内でも新型コロナワクチンの接種が進捗しており、アフターコロナを先取りする買いが入った。空運はコロナ禍で深刻な収益ダメージを受けたが、足もとの業績悪については既に株価には織り込みが進んだほか、22年3月期は両社とも急改善が見込まれていることで、リバウンドを見込んだ買いが優勢。特にANAは今月3日に上ヒゲでつけた年初来高値奪回が目前となっている。

■ライフネット <7157>  1,286円 (+22円、+1.7%)

ライフネット生命保険 <7157> [東証M]が3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した5月の業績速報で、新契約件数が前年同月比6%増の9550件となり、2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。また、保有契約の年換算保険料は同19%増の192億1500万円と2ケタ増となったほか、保有契約件数は45万2377件と順調に増加しており、業績への貢献が期待されている。

■昭和産 <2004>  3,020円 (+36円、+1.2%)

昭和産業 <2004> が4日続伸。同社は7日、大豆たん白製品を値上げすると発表しており、採算改善などが期待されたようだ。値上げは、中国の景気回復に伴う需要増などを背景に原料価格の指標であるシカゴ大豆相場が高騰しているほか、エネルギーコストや物流費、包装資材調達コストの上昇も重なり、事業環境が一段と厳しさを増していることが要因。値上げ幅は1キロあたり30円以上で、7月1日納入分から実施するとしている。

■サンデンHD <6444>  386円 (+4円、+1.1%)

サンデンホールディングス <6444> が反発。東京証券取引所が7日の取引終了後、同社株に対する時価総額審査が終了し、上場廃止基準に該当しないこととなったと発表。これを受けて、上場維持を好感した買いが入った。

■リクルート <6098>  5,761円 (+54円、+1.0%)

リクルートホールディングス <6098> が全体軟調地合いのなかも続伸。一時104円高の5811円まで買われ、5月28日につけた上場来高値5779円を更新した。「人材需要はコロナ禍で低迷したが、ワクチン普及を背景に活発化する可能性がある。また、人材流動化が進むなか雇用する側も有能な人材を確保しやすい局面にあり、その際に総合人材大手の同社株などが投資対象として有力視される」(国内証券ストラテジスト)という。同社株は信用取組も売り長で直近信用倍率は0.6倍台。日証金では逆日歩がつくなど、株式需給面でも上値が軽い。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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