前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年6月10日 5時20分

■レーザーテク <6920>  19,910円 (-800円、-3.9%)

レーザーテック <6920> が3日続落。今週7日に2万4000円まであと一歩という水準まで駆け上がったが、その後の反動安もきついものとなった。前日8日は売買代金が約1280億円と急膨張、東証1部上場企業の中でも2位以下を大きく引き離す水準をこなしたが、株価は2000円を超える下げで率にして9%あまりに達する急落となった。一部証券会社で投資判断を引き下げる動きがあったが、「成長性は高くても同業他社と比較して高PERが際立ち、買われ過ぎといわれても反論しにくい部分がある。貸株調達による空売りなども絡んでいる可能性がある」(国内証券マーケットアナリスト)という。前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落したことも風向きを悪くした。ただ、9日は押し目に買い向かう動きも観測される。信用買い残は軽く、高水準の利益成長が続く現状は実需面の売り圧力も限定的とみられ、フシ目の2万円近辺は下値抵抗力を発揮する可能性がある。

■ダイキン <6367>  19,905円 (-615円、-3.0%)

ダイキン工業 <6367> が4日続落。大和証券が8日付で、投資判断を「2」から「3」とし、目標株価を2万4500円から2万円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。7日に発表された新中期計画では、設備投資や研究開発費、デジタル投資など「先行投資」に主眼が置かれ、結果として利益成長率や営業利益率は想定を下回ると指摘。また、M&Aも強化計画だが、過去の収益寄与は小さく不透明感が残るとしている。更に、中計で株主還元策の言及がなく、株主還元の強化期待も後退したとして、投資判断・目標株価を引き下げた。

■SBI <8473>  2,693円 (-77円、-2.8%)

SBIホールディングス <8473> が続落。金融庁が8日、SBI子会社のSBIソーシャルレンディングに対して、7月7日までの業務停止命令を出したと発表しており、これが嫌気された。融資した資金の使途が投資家に説明した内容と異なっていたなどとして、金融商品取引法に違反すると判断したという。なお、SBIではSBIソーシャルレンディングに関して、全既存ファンドの償還を条件として、自主的な廃業及びソーシャルレンディング事業からの撤退を決定している。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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