本日注目すべき【好決算】銘柄 アイモバイル、ラクスル、神島化 (10日大引け後 発表分)

10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

アイモバイル <6535> 　　★8-4月期(3Q累計)経常は52％増益・通期計画を超過、配当70円増額

◆21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結経常利益は前年同期比51.9％増の30.1億円に拡大して着地。ふるさと納税事業でテレビCMなどの販売促進が奏功し、「ふるなび」の寄付受付金額が大きく伸びたことが寄与。アプリ運営事業「オーテ」の収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。

通期計画の29億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

併せて、上場5周年記念配当70円を実施する形で、期末一括配当を従来計画の30円→100円に大幅増額修正。期末配当利回りは7.32％に上昇した。

テンポスＨＤ <2751> [ＪＱ]　　★前期経常が上振れ着地・今期は53％増益へ

◆21年4月期の連結経常利益は前の期比23.9％減の14.4億円になったが、従来予想の9.6億円を上回って着地。続く22年4月期は前期比53.0％増の22.1億円に拡大する見通しとなった。今期は主力の中古厨房機器販売で客単価の向上や積極的な出店施策を進めるほか、前期にコロナ禍で大打撃を受けた情報・サービス事業が回復するもよう。なお、飲食事業のあさくまは合理的な業績予想の算定が困難なため、除外している。

併せて、前期の年間配当を10円→8円(前の期は10円)に減額し、今期の年間配当は未定とした。

神島化 <4026> [東証２]　　★今期経常は15％増益、6円増配へ

◆21年4月期の経常利益(非連結)は前の期比78.7％増の15.6億円に拡大して着地。続く22年4月期も前期比15.2％増の18億円に伸びる見通しとなった。今期は建材事業で住宅向け軒天ボードなどの高級化路線を推進するほか、都市型ビルの需要取り込みに注力する。化成品事業では海外展開や機能性新製品の投入を計画。原価低減や生産性の向上による合理化も進める。

業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比6円増の36円に増配する方針とした。

併せて、発行済み株式数の1.62％にあたる14万8000株または2億3754万円を上限に、11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。

ラクスル <4384> 　　★今期営業を一転黒字に上方修正

◆21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の営業損益(非連結)は5億1900万円の黒字(前年同期は4億3400万円の赤字)に浮上して着地。主力の印刷ECサービスで封筒、ダイレクトメールといった在宅需要を取り込む商品や新規商材のノベルティが好調だった。運用型テレビCMサービスは新規顧客や放映案件の大型化で成長が加速したほか、運送仲介では飲料・小売業界の都市内・ラストマイル輸送が好調に推移した。

業績好調に伴い、通期の同損益(非連結)を従来予想の5000万円の赤字(予想レンジ中値)→1億5000万円の黒字(同)に上方修正した。

株探ニュース