話題株ピックアップ【昼刊】:メルカリ、イーレックス、エーザイ

注目
2021年6月24日 11時40分

■メルカリ <4385>  5,660円  +470 円 (+9.1%)  11:30現在

メルカリ<4385>が急伸。23日の取引終了後、21年6月期の連結業績予想について、営業損益を15億円の赤字~15億円の黒字から45億円の黒字(前期193億800万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。メルカリJPの好調に加えて、メルペイでは定額払いの利用増による収益力の強化が着実に進捗していることや、メルカリUSで引き続きユニットエコノミクスの改善に注力するなどグループの収益基盤が徐々に強化されていることが要因。また、効率性を考慮しながら成長投資を実施した結果、広告宣伝費などを想定以上に削減したことも寄与した。

■イーレックス <9517>  2,194円  +85 円 (+4.0%)  11:30現在

イーレックス<9517>が大幅高で3日続伸している。午前10時ごろ、グループ会社エバーグリーン・マーケティング(EGM)が、島津製作所<7701>の工場をはじめとする5施設に対して、トラッキング付非化石証書を活用した実質再生可能エネルギーである「CO2フリープラン」の供給を開始すると発表しており、これが好感されている。今回の契約は、再生可能エネルギー電源から調達したFIT電気に、トラッキング付非化石証書を付加することで、実質再生可能エネルギーの電力を供給するもの。供給開始は7月を予定している。

■エーザイ <4523>  12,550円  +480 円 (+4.0%)  11:30現在

エーザイ<4523>は大幅反発している。この日、米バイオジェン<BIIB>と共同開発中のアルツハイマー型認知症治療薬候補「レカネマブ」が、米国食品医薬品局(FDA)からブレイクスルーセラピーの指定を受けたと発表しており、これが好感されている。ブレイクスルーセラピーとは、重篤なあるいは命にかかわる疾患に関する画期的治療薬の開発及び審査の迅速化を目的としたFDAの制度。指定を受けることにより、効率的な開発計画のための助言や審査迅速化、審査資料の段階的提出・審査(ローリング・サブミッション)などの制度が利用可能になる。なお、レカネマブは現在、第3相臨床試験を行っている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,923円  +235 円 (+3.1%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が大きく切り返し、一時342円高の8030円まで買われ、フシ目の8000円大台回復を果たした。その後は戻り売りに7000円台に押し戻されているが押し目買いが活発だ。売買代金は午前11時の段階で800億円に達し、2位以下を大きく引き離している。米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が連日最高値を更新するなど上値指向を強めており、米ハイテク株に積極投資するソフトバンクGの株価に追い風材料となっている。前日の株主総会でははっきりしたコメントはなかったが、株主還元策としての自社株買い発動に対する思惑も買いを引き寄せているもようだ。

■日本ライフライン <7575>  1,398円  +33 円 (+2.4%)  11:30現在

日本ライフライン<7575>は反発。23日の取引終了後、同社が国内で独占販売する米カーディオフォーカス社製の内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」の次世代品について、17日に薬事承認を取得したと発表しており、これが好感されているようだ。次世代品の「ハートライトX3」では、現行品のレーザーと内視鏡を組み合わせた治療コンセプトを踏襲しつつ、手技時間を大幅に短縮する新機能を搭載した。販売開始は8月の予定としている。

■プレミアグループ <7199>  3,480円  +80 円 (+2.4%)  11:30現在

プレミアグループ<7199>が反発している。同社は23日、子会社のプレミアモビリティサービスが中古車サブスクリプションサービス「ちょいカー」の提供を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。これは、税込み月額1万円台(メンテナンス、各種税、車検、自動車保険料、故障保証に関する費用込み)で利用できるサービス。まずは北海道で試験的に開始し、順次サービスを拡大させ、来年度中にはグループの会員加盟店を中心に全国100店舗での展開を目指すとしている。

■しまむら <8227>  9,880円  +220 円 (+2.3%)  11:30現在

しまむら<8227>は3日続伸。同社が23日に6月度(5月21日~6月20日)の月次売上速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.5%減と10カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、アク抜け感から買い優勢となっているようだ。前年の巣ごもり関連商品が大きく売り上げを伸ばした反動が響いた。なお、19年6月に対しては17.6%増だった。

■日軽金HD <5703>  1,868円  +34 円 (+1.9%)  11:30現在

日本軽金属ホールディングス<5703>、UACJ<5741>が買い優勢。アルミ関連セクターを中心に非鉄株に買いが集まっている。直近、アルミニウム市況が上昇に転じており、前日の米国株市場ではアルミニウム溶錬大手のアルコア<AA>がマドを開けて3.3%高に買われ6月初旬からの下げトレンドに終止符を打った。ここ、銅やニッケル市況なども上昇転換しており、非鉄株全般には追い風となっている。

■そーせいグループ <4565>  1,767円  +32 円 (+1.8%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>がカイ気配スタートで上値指向を明示。6月中旬を境に底値離脱の動きを強めているが、きょうは3日続伸で中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回り、トレンド転換を印象づけている。23日取引終了後、神経疾患関連分野のバイオ医薬品企業であるバイオヘイブン社と提携中の新規低分子CGRP拮抗薬の第1相臨床試験を開始したことを発表。マイルストーンと治験実施に伴う開発費を受領することを明らかにしており、今後の展開に期待した買いを呼び込む格好となった。

■BASE <4477>  1,675円  +23 円 (+1.4%)  11:30現在

BASE<4477>が続伸している。23日の取引終了後、同社のネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」が、スマレジ<4431>が運営するクラウドPOSレジ「スマレジ」とサービス連携し、実店舗とECの商品在庫を一元管理できる「スマレジ在庫連携 App」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。「スマレジ在庫連携 App」は、「BASE」加盟店を対象に提供する拡張機能「BASE Apps」の新機能として提供される。同機能により、実店舗とネットショップで商品販売をしている場合、商品在庫の一元管理をすることが可能となり、「BASE」加盟店は、実際の在庫数以上の商品数量を売ってしまう“売り越し”や、実際には在庫があるにも関わらず販売できない“売り逃し”など商品在庫の把握が乱雑になってしまうために起こる事態を防ぎ、業務効率化を図ることができるようになるという。

■トヨタ自動車 <7203>  9,844円  +62 円 (+0.6%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が買い優勢、外国為替市場での円安進行を追い風に1万円大台復帰をうかがう動きにある。今週22日に300円を超える上昇で大きく切り返し、9985円の高値をつけたが1万円大台にあと一歩届かなかった。前日は売りに押されたが、下値では機関投資家とみられる押し目買いニーズも強い。外国為替市場では、足もと米長期金利が上昇に転じたことで日米金利差拡大を意識したドル買いの動きが反映され、一時1ドル=111円台に入るドル高・円安となった。これは約1年3か月ぶりの円安水準。同社の22年3月期の想定為替レートは1ドル=105円と実勢よりも6円前後も円高に設定されており、輸出採算の改善効果が収益増額修正期待につながる。なお、きょうはホンダ<7267>や日産自動車<7201>など他の自動車株も頑強な値動きをみせている。

■住友林業 <1911>  2,134円  -24 円 (-1.1%)  11:30現在

住友林業<1911>が3日ぶりに反落。同社は23日取引終了後、公募増資の実施を発表しており、1株当たり利益の希薄化が警戒されている。同時に21年12月期連結業績予想の増額修正と増配も発表していることから、株価の下落は限定的となっている。1600万株の公募増資と上限240万株のオーバーアロットメントの売り出しを行う。調達金額は約371億円で、米国事業における運転資金や長期借入金の返済などに充てる。発行済み株式数は最大で約10%増える見込み。発行価格は、7月5日から8日のいずれかの日に決定する。また、今12月期の売上高は1兆2570億円から1兆3100億円に見直したほか、純利益は480億円から600億円に修正した。米国の旺盛な住宅需要を背景に、戸建て住宅事業は販売価格の上昇により利益は想定を上回る見通しとなった。米国の不動産開発事業の物件売却に伴う利益の増加も見込んでいる。今期配当は従来予想の1株当たり年50円を同70円とする予定だ。

■ティアンドエス <4055>  4,435円  +610 円 (+16.0%)  11:30現在

ティアンドエス<4055>が急反発している。同社は23日、Idein(東京都千代田区)が展開するプログラム「Actcast Partner Program」へ参加したと発表しており、これが好感されている。同プログラムは、エッジデバイス上で画像解析AIなどを実行して実世界の情報を取得し、Webと連携するIoTシステムを構築・運用するためのプラットフォームサービス「Actcast」を活用したソリューションの開発やオープンイノベーションの実現を目的とするパートナープログラムで、既に120社を超える企業が参画している。同社では今後、Actcastの利便性と同社の推進するAIアルゴリズム研究開発支援業務サービス、特に画像認識のためのディープラーニングに不可欠とされる高度なAI技術を合わせたサービスの展開を検討し、今後も品質の高いAIアルゴリズム研究開発支援業務サービスの提供を行うとしている。

■東京コスモス電機 <6772>  1,094円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在

東京コスモス電機<6772>がストップ高をつけ、年初来高値を更新した。同社は23日、ワコーテック(富山県高岡市)と力覚センサーの次期モデルの開発・製造・販売で業務提携したことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。同製品の開発をワコーテック、生産・販売を東京コスモス電機が担当。東京コスモス電機が車載搭載電子部品事業で培ってきた品質・生産力・販売力と、ワコーテックの力覚センサーの技術開発力を生かし、力覚センサーの事業拡大を図るとしている。

●ストップ高銘柄

東京コスモス電機 <6772>  1,094円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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