前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年6月29日 5時30分

■ACCESS <4813>  939円 (+29円、+3.2%)

ACCESS <4813> が5日続伸、年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後、NTTドコモと需要家(家庭)向けエネルギーマネジメント事業で協業すると発表しており、今後の展開を期待した買いが入ったようだ。ACCESSが開発する需要家(家庭)向けエネルギーマネジメント・ソリューション「POWERGs(パワージーズ)」にドコモIoTマネージドサービスを活用し、エネルギーマネジメントサービスを販売する事業者を対象に提供する。提供開始は、2022年2月ごろを予定している。

■アルテリア <4423>  1,803円 (+53円、+3.0%)

アルテリア・ネットワークス <4423> が5日続伸し、連日の年初来高値更新。前週末25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を13万株(発行済み株数の0.26%)、または3億円としており、取得期間は7月1日から7月14日まで。報酬として導入している譲渡制限付き株式付与制度の運用上、対象者へ付与する予定の株式を調達するためという。

■武蔵精密 <7220>  2,494円 (+66円、+2.7%)

武蔵精密工業 <7220> が3日続伸。SMBC日興証券が25日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を2200円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、5月17日の説明会で業界平均を上回る成長率の中期売上目標が示され、その後、6月1日のスモールミーティングで同目標の達成確度の高さと、収益性の改善も同時に目指すことが大塚浩史社長から示されたことで、成長性に対する確度が高まったと判断したという。また、電動車専用ギヤ開発が進む一方、カーメーカーの開発費負担増から外製化ニーズが拡大するなかで、同社ギヤ製品の受注は急速に増加するとみており、24年3月期までは電動車向けはHV向け成長が中心だが、25年3月期以降はEV向け「減速機ユニット」の取り込みによりさらに高い成長が目指される見通しという。

■ミスミG <9962>  3,815円 (+90円、+2.4%)

ミスミグループ本社 <9962> が反発。前週末25日の取引終了後に発表した5月の月別売上高が、前年同月比34.8%増と大幅増となり、6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。流通事業であるVONA(ヴォーナ)事業は40.4%増と伸長したことが全体を牽引した。また、FA事業が28.7%増、金型部品事業が32.5%増となったことも寄与した。

■ファストリ <9983>  84,700円 (+1,990円、+2.4%)

ファーストリテイリング <9983> が2000円弱の上昇で25日移動平均線との下方カイ離を一気に解消してきた。日経平均株価への寄与度の高い値がさ株として知られる。市場では「今月21日にフシ目の8万円台を下回り年初来安値をつけたばかりで、値ごろ感があった。そうしたなか、前週末時点で複数の外資系証券から強気の投資判断が改めて開示されており、目先リバウンドを見込んだ買いを誘った」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■東合成 <4045>  1,161円 (+26円、+2.3%)

東亞合成 <4045> が続伸。28日午後2時15分ごろ、21年12月期上期(1-6月)の連結業績予想について、売上高を690億円から730億円(前年同期比11.0%増)へ、営業利益を66億円から86億円(同51.8%増)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。自動車やエレクトロニクス関連製品の需要回復が業績押し上げに寄与する。なお同社では、通期業績予想については下期動向を精査中としている。

■ニフコ <7988>  4,310円 (+95円、+2.3%)

ニフコ <7988> が5日続伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券が25日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を4250円から4400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、21年3月期決算後の6月9日に開催したスモールミーティングで、柴尾雅春社長から今後ADAS、xEV向けを中心とした製品群の構成拡大を進める方針が強調され、新たな成長製品群が業績成長を底上げするなかで今後も高い「成長率」が維持できる確度は高いと判断。短期的にも生産台数、搭載台単価の保守的な前提が置かれているとみられることから同社計画からの業績上振れ余地は大きいとみており、22年3月期営業利益予想を337億円から355億円へ、23年3月期を同372億円から400億円へ引き上げている。

■壱番屋 <7630>  5,020円 (+110円、+2.2%)

壱番屋 <7630> が続伸。前週末25日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高110億6100万円(前年同期比7.1%増)、営業利益6億8400万円(同2.1倍)、純利益12億5800万円(同5.0倍)と大幅増益となったことが好感された。前年同期間に発出された緊急事態宣言による大幅な減収の反動があり、国内店舗の売り上げが増加したことに加えて、海外店舗も前年同期から回復基調にあることが貢献した。また、営業時間短縮による時短協力金の補助金や投資有価証券売却益を計上したことなども寄与する。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高489億円(前期比10.5%増)、営業利益39億7000万円(同55.1%増)、純利益35億円(同2.0倍)の従来見通しを据え置いている。

■ガンホー <3765>  2,209円 (+39円、+1.8%)

ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が続伸。28日正午ごろ、スマートフォン向けMMORPG「ラグナロクオリジン」(通称:ラグオリ)の日本国内向け正式サービスを開始したと発表しており、これが好感された。「ラグオリ」は、世界で累計1億人がプレイした「ラグナロク」シリーズの最新作。「ラグナロクオンライン」の特徴であるポップなキャラクターと、職業・ステータス・スキル・装備の各要素を組み合わせて自分だけのスタイルで戦う「圧倒的な自由度」を引き継ぎつつ、既存の世界設定をベースとしながらも新たな解釈を加えたストーリーが展開されるのが特徴で、シリーズのファンはもちろん、これまでラグナロクオンラインを知らなかった人もゼロから楽しめるゲームになっているという。

■寿スピリッツ <2222>  7,490円 (+130円、+1.8%)

寿スピリッツ <2222> が続伸。28日11時30分ごろ、子会社の九十九島グループが、JR東京駅の駅ナカ商業施設「グランスタ東京」に新スイーツブランド「OGLABO TOKYO(オグラボ トーキョー)」を期間限定で出店すると発表しており、これが好材料視された。「OGLABO TOKYO」は、パティシエが提案する古き良き日本菓子の新スタイルで、主力商品は1日30個限定販売の「OGLAサンドケーキ」や「OGLAサンドクッキー」など。なお、出店期間は6月28日から8月15日までとしている。

■ダイセル <4202>  930円 (+12円、+1.3%)

ダイセル <4202> が3日続伸。28日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において、同社提案の「ミリ波・テラヘルツ帯向け高機能材料・測定の研究開発」及び「ポスト5G半導体のための高速通信対応高密度3D実装技術の研究開発」が採択されたと発表しており、これが好感された。それぞれ「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」における「先導研究(委託)/基地局関連技術」及び「先導研究(助成)/先端半導体製造技術(後工程技術)」の公募に対して採用された。今回の採択により、ダイセルではエレクトロニクス実装材料の研究開発や事業化を加速するとしている。

■日車両 <7102>  2,156円 (+21円、+1.0%)

日本車輌製造 <7102> が反発。前週末25日の取引終了後、JR東海 <9022> から特急型車両「HC85系」を64両受注したと発表したことが好感された。23年3月期に58両、24年3月期に6両納入する予定で、受注金額は非公表。なお、23年3月期以降の売上高への寄与を見込むとしている。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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