南アフリカランド円は、値固めのもち合いとなりそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

経済
2021年6月30日 17時40分

皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、南アフリカランド円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、『今週の南アフリカランド円は、値固めのもち合いとなりそうだ』と述べています。

次に、『先週発表された南アフリカ5月消費者物価指数(CPI)は、前年比+5.2%と前回+4.4%から上昇していた。現在の政策金利が3.5%なので、実質金利=政策金利-インフレ率=3.5%-5.2%=-1.7%となってマイナスに落ち込んでいる。ただ、市場はインフレ率の上昇を受けて南アフリカ中銀が早い時期に、利上げを行うのではないかと期待しているため、南アランドは上昇した』と解説しています。

続けて、『米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で想定以上にタカ派的な姿勢を示したことと前後して、テーパリングの実施や利上げを示唆する中銀が増えている。先進国では英国、資源国通貨であるカナダはテーパリングを開始している。ノルウェー中銀は9月にも利上げを行う意向を見せており、ニュージーランドがこれに続く可能性が高い』と言及しています。

また、『資源国であり新興国でもあるブラジルは、6月16日に政策金利を0.75%上げ、4.25%に引き上げた。3会合連続の利上げで、今年に入ってからの利上げ幅は2.25%に達した。インフレ率が上昇する中、金融引き締めを余儀なくされている』と分析しています。

陳さんは、『原油価格に先高観が強い中、南アフリカでは輸入インフレ上昇が続く可能性が高い。経済の立ち直りは遅く、新型コロナ「第3波」の懸念は強いものの利上げ見通しは強まりそうだ』と示唆しています。

南アフリカ中銀のクガニャゴ総裁は、5月20日の会合後の声明で「最近のインフレは一時的とみているが、もし続くようであれば金融引き締めを躊躇しない」と指摘しました。

一方で、『南アフリカのワクチン接種の普及に期待がかかることは朗報だろう。世界保健機関(WHO)は21日、新型コロナウイルスワクチンの技術移転を促す拠点を南アフリカにつくると発表した。先進国の製薬会社の協力を得て地元メーカーなどに知識を伝え、アフリカで9~12カ月以内にワクチンを製造することを目標とする。接種の地域格差是正につながることを期待している』と述べています。

こうしたことから、南アフリカランド円の今週のレンジについて、『7.60円~8.0円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月29日付「南アフリカランド円今週の予想(6月28日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.