話題株ピックアップ【夕刊】(1):クリレスHD、ミライトHD、オイシックス
■電算システム <4072> 3,020円 +150 円 (+5.2%) 本日終値
電算システムホールディングス<4072>が大幅高。1日の取引終了後、21年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好材料視された。毎年12月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、申込カタログに記載された東海地区内の特産品(3000円相当)のなかから1つを贈呈するとしている。同時に、持ち株会社として初年度となる21年12月期の連結業績予想を発表しており、売上高520億円、営業利益28億5000万円と、5月7日の電産システム第1四半期決算発表時の予想値と同額を見込む。
■クリレスHD <3387> 1,012円 +50 円 (+5.2%) 本日終値
外食関連株が高い。きょうの東京市場では、今晩発表される米雇用統計を控え様子見ムードが広がるなか、直近IPO銘柄の一角が人気化しているほか、再度アフターコロナ銘柄を物色する動きが強まっている。そうしたなか外食関連株の上昇が目立っており、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>やサイゼリヤ<7581>、トリドールホールディングス<3397>は年初来高値を更新、コロワイド<7616>やFOOD & LIFE COMPANIES<3563>なども高い。また、ペッパーフードサービス<3053>、エー・ピーホールディングス<3175>など中小型の関連銘柄にも買いが向かっている。
■松屋 <8237> 984円 +47 円 (+5.0%) 本日終値
1日に発表した「6月銀座本店売上高は4.7%増」が買い材料。
■ミライトHD <1417> 2,041円 +82 円 (+4.2%) 本日終値
ミライト・ホールディングス<1417>が反発し、年初来高値を更新した。同社は1日、グループ会社のコトネットエンジニアリングが、京都市が進めている「太陽光発電及び蓄電池システムの共同購入支援事業」の販売施工事業者に採択されたと発表。コトネットエンジニアリングは京都市民に対し、説明会や現地調査を経て、太陽光発電及び蓄電池システムを提供するとしている。
■オイシックス・ラ・大地 <3182> 4,260円 +170 円 (+4.2%) 本日終値
オイシックス・ラ・大地<3182>が6日続伸し年初来高値を更新した。1日の取引終了後、植物肉の研究開発を行うグリーンカルチャー(東京都葛飾区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携は、事業ポートフォリオの中に植物肉の開発及びマーケティング事業を組み込み、新たにフードテックカンパニーとしての価値を確立することが狙い。また今後、運営する食品宅配事業で植物肉商品の取り扱いの充実や、ヴィーガン関連事業「Purple Carrot(パープルキャロット)」との連携による商品力の強化などを行うとしている。
■アウトソーシング <2427> 2,172円 +77 円 (+3.7%) 本日終値
アウトソーシング<2427>が3日続伸。1日の取引終了後、子会社アメリカンエンジニアコーポレイションが、米インテグリティー・ネットワークス社(ワシントン州)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視された。インテグリティー社はITや弱電設備のシステム構築などを手掛けており、米国内の民間企業や公共企業、米国政府機関への豊富な実績を有している。今回の子会社化によりアウトソシンでは、中期経営計画にて成長戦略の重点施策である公共系アウトソーシング事業拡大に資するシナジーが期待できるとしている。なお、同件による21年12月期業績への影響は軽微としている。
■インソース <6200> 2,396円 +84 円 (+3.6%) 本日終値
インソース<6200>が反発。1日の取引終了後、Webプロモーションやサイト製作を手掛けるマリンロード(栃木県宇都宮市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好感された。マリンロードの持つ高いWebプロモーション力や開発ノウハウと、インソースのWebマーケティング力やコンテンツ力、プラットフォーム力を融合することで、Webマーケティングの強化・サービス提供が可能となり、相乗効果が期待できると判断したという。取得価額は非開示。なお、21年9月期業績への影響は軽微としている。
■KeePer技研 <6036> 2,915円 +79 円 (+2.8%) 本日終値
KeePer技研<6036>は4日ぶりに反発。1日の取引終了後に発表した6月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比35.2%増の大幅な増収となり、14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。SNSなどを通じてKeePerの評価が上がり、コーティング施工台数が増加しているほか、高価格帯の「EXキーパー」や「クリスタルキーパー」などの施工が大幅に増加していることが要因。また、新車ディーラーへの営業活動が進み販路拡大していることも寄与した。なお、全店の売上高は同40.5%増だった。
■西尾レントオール <9699> 3,185円 +85 円 (+2.7%) 本日終値
西尾レントオール<9699>が高い。1日の取引終了後、木造構造物の設計・販売を手掛けるATA(富山県滑川市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視された。ATAは、一般流通材のみを用いて最大スパン(柱間距離)40メートルの木造の中大規模空間を実現するATAハイブリッド構法の開発を行う企業。西尾レントは、仮設構造物のレンタル分野で大型テントに注力してきたが、木造をラインアップに加えることで、同分野の更なる強化に取り組むほか、ATAハイブリッド構法を活用して25年の大阪・関西万博で「SDGsに適合した繰り返し転用可能なパビリオン」を提案するとしている。
■三越伊勢丹 <3099> 805円 +21 円 (+2.7%) 本日終値
三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、J.フロント リテイリング<3086>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など大手百貨店が高い。1日の取引終了後に発表した6月の売上高は、三越伊勢丹が前年同月比7.3%増、高島屋が同2.6%増と各社とも前年実績を上回っており、これが好感された。営業制限が緩和されたことに加えて、宝飾品や時計など高級品が堅調だった。
株探ニュース