５日の株式相場見通し＝続伸か、ダウ最高値を好感も上値は重い
５日の東京株式市場は、日経平均株価が続伸しそうだ。前週末の米国株市場ではＮＹダウが４連騰で５月７日以来約２カ月ぶりに史上最高値を更新した。注目されていた６月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が８５万人と事前の市場予想を大幅に上回り、経済活動の正常化に対する期待感から景気敏感セクターが買われたほか、米長期金利が１．４％台前半まで低下したことを背景にハイテク株セクターが買われ全体相場を押し上げた。ナスダック総合指数やＳ＆Ｐ５００指数も最高値を更新した。これを受けて東京市場でも主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが優勢となりそうだ。ただ、今週は８日と９日の２営業日で約８０００億円規模のＥＴＦ分配金捻出のための売りが出ることが指摘されており、これが積極的な買いを妨げる要因となるとの見方もある。足もと外国為替市場でドル安・円高が続いていることも輸出セクターの上値を押さえる要因となりやすい。日経平均は引き続き２万９０００円近辺での戻り売り圧力が意識される可能性がある。
２日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１５２ドル８２セント高の３万４７８６ドル３５セントと４日続伸。ナスダック総合株価指数は同１１６．９４９ポイント高の１万４６３９．３２５だった。
日程面では、きょうは７月の日銀当座預金増減見込み、７月の日銀地域経済報告。６月の財新中国非製造業購買担当指数（ＰＭＩ）、５月の豪小売売上高。なお、米国市場は独立記念日の翌日で休場。