<マ-ケット日報> 2021年7月8日

市況
2021年7月8日 16時26分

8日の市場は日経平均が続落。終値は前日比248円安の2万8118円だった。株価水準は先月21日以来の安値となっている。前日の米国株は堅調だったが、国内では新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言が東京で再発出されることとなり、景気懸念の売りが一段と広がってしまった。五輪で海外から変異株が流入するリスク増に対しワクチン接種には急ブレーキがかかっている。無観客も決まり開催の意義が薄れる五輪が想定以上に市場の負荷となっているようだ。

昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は反発した。FOMC議事要旨で量的緩和の縮小は進めるものの、一方で慎重な姿勢も強くにじみ出ていて市場には安心感が広がった。足元の経済指標も一部でピークアウトを示唆する内容となっており金利低下に拍車がかかった格好だ。これを受けて株式は薄く広く買われる展開。ナスダック指数は4日連続で過去最高値を更新し、S&P500種指数も2日続けて最高値を更新した。

さて、東京市場は米株高に反比例する逆行安を本日も続けている。五輪開幕2週間前の緊急事態宣言再発出は完全に政治のミスであり、秋の衆院選の政局を意識させるものとなった。当面はコロナ感染拡大下の五輪が不透明感を強めることとなり買い方は動けない状態に。五輪を終えるまで市場に実需は戻って来ないだろう。ワクチン接種も含め夏相場は正念場を迎えているといえそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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