株価指数先物【引け後コメント】 日経225型ETFの決算に伴う影響は概ね通過、NTは巻き戻しの動きへ

市況
2021年7月8日 18時06分

大阪9月限

日経225先物 28150 -230 (-0.81%)

TOPIX先物 1921.0 -17.0 (-0.87%)

日経225先物(9月限)は前日比230円安の2万8150円で取引を終了。寄り付きは2万8270円とシカゴ先物清算値(2万8335円)を下回って始まった。やや買い戻しの動きも見られ、現物の寄り付き直後には2万8360円まで持ち直した。しかし、リバウンドは強まらず、再び2万8300円を割り込むと下落幅を拡大し、前場半ば以降は2万8200円を挟んでの推移。ランチタイムでは2万8120円まで下げ幅を広げ、さらに後場寄り付き直後には2万8090円まで下げている。ETFの決算に伴う分配金支払いのための売り需要の影響が警戒されるなかで戻りは鈍く、後場は概ね2万8100円~2万8200円辺りでの保ち合いが続いた。 

東京都に4回目の緊急事態宣言の発令方針が伝えられるなか、アルゴ発動が警戒された面もあろうが、1日を通じてETF決算に伴う分配金絡みの売り需要の影響が大きかったとみられる。日経平均株価は寄り付き直後につけた2万8366円を高値に下落基調となり、大引けの2万8118円が本日の安値だった。ただし、後場の保ち合いレンジから大きく下げ幅を広げる動きでもなく、先回りのショートカバーである程度は吸収したようだ。

本日は日経平均型のETFの決算に伴う売り需要が、全体の7割程度を占めていたと観測されている。この影響もあり、NT倍率は先物中心限月で一時14.58倍まで低下していた。ただし、その後は14.65倍と小幅に上昇して終えており、巻き戻しの動きが見られる。明日もETF絡みの売り需要が見込まれるものの、TOPIX型のETFの比率が大きい。そのため、チャート形状では3月安値水準とのダブルボトムによる反転が意識されてきそうだ。NT倍率は25日移動平均線に上値を抑えられる形で低下をみせるなか、足元では25日線とのカイ離が拡大していた。明らかにETFの売り需要の影響と見られる。需給イベントの通過により、来週以降の巻き戻しを想定したポジション取りも意識されてきそうである。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1270枚、ABNアムロが1150枚、野村が940枚、ドイツが7901枚程度の売り越しに対して、UBSが1740枚、SBIが1200枚、三菱UFJが650枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1530枚、SBIが970枚、みずほが840枚、UBSが740枚、JPモルガン720枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが1760枚、ソジェンが1710枚、ABNアムロが1660枚程度の買い越しだった。

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