前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年7月14日 5時20分

■AFC-HD <2927>  1,402円 (+300円、+27.2%) ストップ高

AFC-HDアムスライフサイエンス <2927> [JQ]がストップ高。同社は12日大引け後に決算を発表。21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の19億円に急拡大し、通期計画の21億円に対する進捗率は90.8%に達し、5年平均の76.3%も上回った。

■タマホーム <1419>  2,748円 (+412円、+17.6%)

東証1部の上昇率トップ。タマホーム <1419> が続急騰。同社は12日の取引終了後に21年5月期決算を発表し、売上高2180億9200万円(前の期比4.2%増)、営業利益109億9900万円(同11.4%増)で着地。続く22年5月期業績予想も、売上高2250億円(前期比3.2%増)、営業利益113億円(同2.7%増)と増収増益路線が続く見通しとなり、これが好感されたようだ。今期は、豊富な受注残を背景に引き渡し棟数の増加を見込むほか、高付加価値の商品展開の推進や更なるシェア拡大などを図る方針。なお、配当予想は前期比10円増の110円を見込む。あわせて、26年5月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、26年5月期に売上高3200億円、営業利益200億円とする目標を掲げた。

■デザインワン <6048>  282円 (+37円、+15.1%)

東証1部の上昇率2位。デザインワン・ジャパン <6048> が大幅高で3日続伸、年初来高値を一気に更新した。12日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を18億1500万円から18億2300万円(前期比5.3%減)へ、営業利益を500万円から1億2300万円(同39.3%減)へ、純利益を6400万円から1億5000万円(同1.7%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で口コミサイト「エキテン」では有料掲載店舗数の減少が続いているものの、一方で、子会社を活用したシステム開発事業(BPO事業)が好調なほか、5月に子会社化したDEECHの売り上げが第4四半期から寄与することが要因としている。また、販管費の抑制を図ったことや、予定していた投資が想定していた金額を下回る状況となったことも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年9月-21年5月)決算は、売上高13億3600万円(前年同期比9.5%減)、営業利益1億3400万円(同30.3%減)、純利益1億6600万円(同22.1%増)だった。

■ズーム <6694>  4,500円 (+490円、+12.2%)

ズーム <6694> [JQ]が大幅に3日続伸し上場来高値を更新。同社は音楽用電子機器を手掛け、小型レコーダーやミキサー、エフェクターなどを手掛けている。北米、欧州、日本を中心に世界規模での事業展開を行っている。コロナ禍の巣ごもり需要もあり、業績は好調。第1四半期(1-3月)の連結営業損益は3億4600万円の黒字(前年同期は5400万円の赤字)となり、21年12月通期の予想営業利益8億円に対する進捗率は43%に達した。今期想定の為替レートは1ドル=102円と足もとの円安傾向は追い風であり、業績には増額修正期待が浮上している。

■コスモス薬品 <3349>  17,730円 (+1,510円、+9.3%)

東証1部の上昇率3位。コスモス薬品 <3349> が続急伸。12日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高を7500億円、営業利益を332億円と発表。今期から「収益認識に関する会計基準」が適用されるため単純比較はできないが、前期比で小幅ながらも営業増益となり、14期連続での最高益更新見通しとなったことが好感されたようだ。ローコストオペレーションに磨きをかけるほか、新規出店についてはドミナント出店を基本として九州・中国・四国地区に引き続き出店を行うとともに、関東・中部・関西地区への出店を拡大していく。なお、今期の配当予想は前期比10円増の80円を見込む。同時に発表した21年5月期決算は、売上高7264億2400万円(前の期比6.1%増)、営業利益331億4700万円(同13.9%増)で、従来予想から上振れて着地した。

■GMO-FG <4051>  21,620円 (+1,840円、+9.3%)

GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証M]が続急伸。SMBC日興証券が12日付で、投資評価「1」で新規にカバレッジを開始しており、これが好感されたようだ。目標株価は2万4800円とした。レポートでは、成長余地の大きい対面決済市場におけるキャッシュレス化の恩恵を享受できることや、成長ドライバーであるstera(ステラ)の端末販売が加速していることなどを評価。同社の強みは幅広い業種・業態の加盟店に対して、カスタマイズ対応、POS連携、端末設置、決済処理、入金精算、保守サポートまでをワンストップで請け負うことができるところにあるとしており、直接的に競合関係にあるプレーヤーは少ないとみている。

■多木化学 <4025>  5,680円 (+470円、+9.0%)

東証1部の上昇率4位。多木化学 <4025> が続急伸。12日の取引終了後、5月に大量生産試験が可能なバカマツタケ研究栽培設備を増設したと発表しており、バカマツタケ事業化が順調に進んでいることが好感された。同設備により、量産スケールでの生産安定性、生産コストなど課題解決のための検討を加速するという。なお、22年度内の事業化を目指している。

■レノバ <9519>  5,310円 (+425円、+8.7%)

東証1部の上昇率5位。レノバ <9519> が続急伸したほか、ウエストホールディングス <1407> [JQ]は6連騰と上値指向が鮮明。またテスホールディングス <5074> も同じく6連騰と上げ足を強めるなど、再生可能エネルギー関連銘柄に買いが集まった。日銀は15~16日に予定される金融政策決定会合で、気候変動対応の投融資を後押しする姿勢を明示する構えにあり、脱炭素につながる企業向け投融資を行う金融機関に対して、低利で長期資金を提供するなど優遇措置をとる方針が伝えられている。世界的に脱炭素への取り組みが加速するなか、世界各国で中央銀行が金融政策面で関与する動きが活発化しており、日銀も積極的にその流れに乗る。株式市場でも太陽光発電など脱炭素に絡む分野に事業展開する企業群に注目が集まっている。

■プロパティA <3464>  2,754円 (+195円、+7.6%)

東証1部の上昇率9位。プロパティエージェント <3464> が3日続伸。13日正午ごろ、不動産クラウドファンディング事業に関する特許を取得したと発表しており、これが好感された。同社の不動産クラウドファンディングサービス「Rimple」では、他社のポイントをリアルエステートコインに交換することで「Rimple」に出資することを可能としているが、この仕組みを実現する複数の自動オペレーションについて特許を取得したという。

■新日本科学 <2395>  1,106円 (+75円、+7.3%)

新日本科学 <2395> が3日続伸。同社は前臨床試験受託の最大手で新薬の開発支援業務では基礎研究から臨床試験に至るまでワンストップで対応できる優位性を持っている。大手製薬メーカーのアステラス製薬 <4503> とは創薬支援で包括受託契約を結んでおり、安定した収益基盤が強み。早くから再生医療分野に展開するほか、純国産エネルギーの創出推進という国策の追い風を受けバイナリー型地熱発電など再生可能エネルギー分野にも積極的に取り組み、成長に向けた布石に余念がない。既に新上場区分で最上位の「プライム」への適合通知を受けており、これも物色人気を後押ししているもようだ。

■シノケンG <8909>  1,333円 (+80円、+6.4%)

シノケングループ <8909> [JQ]が急反発し年初来高値を更新した。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、売上高が390億円から400億円(前年同期比13.3%減)へ、営業利益が23億円から35億円(同16.9%減)へ、純利益が14億円から22億円(同16.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主に不動産セールス事業(アパートメント)で、従来予想に比べて建物が前倒しで竣工したことなどが要因としている。

■ライク <2462>  2,280円 (+133円、+6.2%)

ライク <2462> が続急伸。12日の取引終了後に発表した22年5月期の連結業績予想で、売上高575億円(前期比5.9%増)、営業利益38億円(同5.3%増)、純利益33億円(同1.2%増)と連続営業最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比2円増の52円を予定していることが好感された。子育て支援サービス事業で認可保育園10ヵ所前後の開設を予定しているほか、総合人材サービス事業における物流・製造、介護、建設、外国人材領域への経営資源の投下や、介護関連サービス事業における介護付き有料老人ホームを中心とする新規施設の開設などの施策により、売り上げ増を見込む。なお、21年5月期決算は、売上高542億7400万円(前の期比6.3%増)、営業利益36億1000万円(同80.5%増)、純利益32億6200万円(同81.9%増)だった。

■ツガミ <6101>  1,759円 (+101円、+6.1%)

工作機械関連株が高い。ツガミ <6101> 、オークマ <6103> 、牧野フライス製作所 <6135> 、ファナック <6954> が上昇。12日に日本工作機械工業会が発表した6月の受注総額(速報)は1321億1600万円と前年同月比96.6%増となった。好不況の目安とされる1000億円を5ヵ月連続で上回った。工作機械の受注は中国や欧米向けが拡大しているほか、国内向けも回復傾向にある。9日に発表された安川電機 <6506> の22年2月期の連結純利益は、工作機械関連の需要の伸びなどが追い風となり従来の317億円の予想が410億円(前期比2.2倍)に増額修正されるなど好調だった。国内外の設備投資回復機運に乗り、工作機械関連株を見直す動きが強まっている。

■マーチャント <3121>  318円 (+18円、+6.0%)

マーチャント・バンカーズ <3121> [東証2]が続急伸。12日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を12万株(発行済み株数の0.43%)、または3600万円としており、取得期間は7月13日から8月20日まで。株主還元及び資本効率の向上を図ることが目的という。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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