話題株ピックアップ【昼刊】:IDOM、クリレスHD、サイゼリヤ

注目
2021年7月15日 11時38分

■IDOM <7599>  842円  +122 円 (+16.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

IDOM<7599>が急騰。同社は14日の取引終了後、22年2月期連結業績予想の上方修正を発表。営業利益を125億円から150億円(前期比41.9%増)へ大幅増額しており、これを好感した買いが入っている。売上高も3900億円から4054億円(同6.5%増)へ引き上げた。足もと、国内の大型店を中心に小売り台数が伸びたほか、中古車市場の回復や広告投下による効果が想定以上だったことに伴う来店客数の増加などがあり、こうした状況を踏まえて通期見通しを上方修正した。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高1170億1300万円(前年同期比39.8%増)、営業利益50億8400万円(前年同期1億5300万円の赤字)だった。

■リソー教育 <4714>  359円  +26 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

リソー教育<4714>は急伸している。14日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を290億円から295億円(前期比17.1%増)へ、営業利益を25億1000万円から28億1000万円(同2.8倍)へ、純利益を17億円から19億円(同3.4倍)へ上方修正した。積極的な新校展開の再開に伴い5月末でのグループ全体の生徒数が前年同月比22%増と順調に増加していることに加えて、第1四半期(3~5月)の業績も引き続き好調に推移していることが要因としている。

■バリューコマース <2491>  3,305円  +235 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

バリューコマース<2491>は大幅高で3日ぶりに反発している。14日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が153億円から161億円(前年同期比10.9%増)へ、営業利益が33億円から37億円(同24.0%増)へ、純利益が1億円から4億9000万円(同76.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。成果報酬型広告「アフィリエイト」及びオンラインモールのストア向けサービスが堅調に推移していることが要因としている。なお、21年12月期通期の業績予想は、売上高327億円(前期比12.1%増)、営業利益74億円(同19.0%増)、純利益30億円(同29.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■クリレスHD <3387>  1,020円  +59 円 (+6.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が3日ぶりに大きく反発している。14日の取引終了後、22年2月期の連結税引き前損益を従来予想の40億円の黒字から50億円の黒字(前期は150億2100万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視されている。緊急事態宣言の発令による店舗の時間短縮や休業の影響が大きく、売上高は計画を下回るものの、経営体制の強化に加え、自治体からの協力金などの見込み額が増加することで利益は上向く。併せて、ソフトバンク<9434>とデジタルトランスフォーメーション(DX)推進でパートナー契約を締結したと発表。また、SFPホールディングス<3198>とグループ内の購買企画を行う合弁会社を設立することも明らかにしている。

■古野電気 <6814>  1,124円  +54 円 (+5.1%)  11:30現在

古野電気<6814>が大幅高で6日続伸。同社は14日の取引終了後、22年2月期第1四半期(3~5月)の決算を発表。売上高は前年同期比14.9%増の208億3700万円、営業利益は前年同期実績200万円から大幅増となる12億900万円で着地しており、これが好感されているようだ。主力の舶用事業において、北米でのプレジャーボート向け機器の販売が引き続き好調だったほか、欧州での商船向け機器や漁業向け機器の販売が前年同期比で高い水準となったことが全体業績に貢献した。なお、通期の業績予想については、売上高840億円(前期比2.1%増)、営業利益25億円(同33.2%減)とする従来見通しを据え置いた。

■サイゼリヤ <7581>  2,790円  +129 円 (+4.9%)  11:30現在

サイゼリヤ<7581>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新している。14日の取引終了後、21年8月期の連結経常損益を従来予想の30億円の黒字から50億円の黒字(前期は20億9100万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視されているようだ。新型コロナウイルス感染再拡大の影響を踏まえ、売上高を4.5%下方修正する一方、3回目の緊急事態宣言を対象とした協力金32億円を追加計上することで経常利益は上振れする見通しになった。なお、同時に発表した20年9月~21年5月期の同損益は25億9400万円の黒字(前年同期は16億2600万円の赤字)だった。

■不二越 <6474>  4,585円  +175 円 (+4.0%)  11:30現在

不二越<6474>はカイ気配スタートで7連騰。ここ好業績株を物色する流れが強まっているが、その流れに乗って上値追いを加速させている。同社が14日取引終了後に発表した21年11月期中間期決算では営業利益が前年同期比2.4倍となる64億3500万円と急拡大した。ベアリングや産業ロボットなどを製造販売するが、自動車や建設機械分野を中心に需要が拡大し収益を押し上げている。中間期の好決算を受けて、通期業績見通しについても上方修正した。営業利益は従来予想の80億円から135億円(前期比97%増)に大幅増額し、前期実績からほぼ倍増する見通しとなった。更に年間配当についても従来計画の80円から100円に20円増額しており、これらを評価する形で投資資金が集中した。

■コメダホールディングス <3543>  2,132円  +40 円 (+1.9%)  11:30現在

コメダホールディングス<3543>は全般下げ相場に抗して上値指向、一時100円を上回る上昇で2195円まで上値を伸ばした。中京エリアを地盤に郊外型のコーヒー店を展開するが、足もとでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響が一巡し客足が戻っているほか、自治体からの協力金の寄与などもあって、業績は急速に回復色をみせている。同社が14日取引終了後に発表した21年3~5月期決算は営業利益が前年同期比2.2倍の20億500万円と急拡大した。これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■日本光電 <6849>  3,475円  +60 円 (+1.8%)  11:30現在

日本光電工業<6849>は4日続伸。14日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績見通しを発表。売上高465億円(前年同期比20.9%増)、経常利益60億円(同3.8倍)と大幅増収増益になる見込みとしており、これが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大で検査・手術件数が減少した前年同期に比べ、生体計測機器など一部製品の需要が回復した。また、国内で補正予算を背景とした医療提供体制の整備が継続したほか、海外でも米国での大口商談の受注、インドと中南米での感染再拡大による需要が増加し、生体情報モニターの販売が好調だったという。

■大成建設 <1801>  3,865円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在

全体相場が下落歩調となるなかで、大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>など大手ゼネコン株が揃って頑強な値動きを示している。業種別では東証1部33業種中で値上がりがわずか5業種にとどまっており、そのなか「建設」は上昇率で首位を争う状況にある。市場では「菅政権が選挙を前にして補正予算など新たな景気刺激策を打ち出す可能性が意識されている。豪雨災害などで国土強靱化の推進は改めて課題視され、建設土木などのインフラ需要の拡大が予想される。また、建設株はここ最近テーマ買いの動きから遠ざかっていたこともあり、出遅れ感が顕著で買いやすさもあるようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■ラウンドワン <4680>  1,232円  -106 円 (-7.9%)  11:30現在  東証1部 下落率8位

ラウンドワン<4680>は大幅に5日続落。4日取引終了後、海外募集による自己株処分の実施を発表しており、株式需給の悪化が警戒された。欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダを除く)で675万4000株の自己株処分を行う。自己株処分に伴う調達資金は約83億1000万円で、長期借入金の返済や社債の償還資金などに充てる。処分価格は1244円と14日終値(1338円)から7.03%のディスカウント率で決まっている。

■ジンズホールディングス <3046>  7,580円  -520 円 (-6.4%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

14日に決算を発表。「今期経常を一転4%減益に下方修正、配当も20円減額」が嫌気された。

ジンズホールディングス <3046> が7月14日大引け後(16:00)に決算を発表。21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比51.0%増の39.7億円に拡大した。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の65円→45円(前期は25円)に大幅減額修正した。

⇒⇒ジンズホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■ダイト <4577>  3,315円  -220 円 (-6.2%)  11:30現在

14日に決算を発表。「今期経常は1%減益、4円増配へ」が嫌気された。

ダイト <4577> が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年5月期の連結経常利益は前の期比11.1%増の60.6億円に伸びたが、22年5月期は前期比1.1%減の60億円に減る見通しとなった。

⇒⇒ダイトの詳しい業績推移表を見る

■いちご <2337>  355円  -19 円 (-5.1%)  11:30現在

14日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は28%減益で着地」が嫌気された。

いちご <2337> が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比27.8%減の23.8億円に減ったが、通期計画の74.5億円に対する進捗率は32.0%となり、5年平均の27.0%とほぼ同水準だった。

⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■関通 <9326>  3,855円  +700 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

関通<9326>はストップ高の3855円水準でカイ気配となっている。14日の取引終了後、第2四半期累計(3~8月)の単独業績予想について、売上高を49億1000万円から52億8200万円(前年同期比21.3%増)へ、営業利益を1億8600万円から3億1900万円(同2.5倍)へ、純利益を1億1300万円から2億200万円(同2.6倍)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(3~5月)に、物流サービス事業でEC・通販物流支援サービスでの新規顧客の導入が想定より早期に進んだことに伴い売上高を前倒しで計上したことが要因。また、ITオートメーション事業で倉庫管理システム「クラウドトーマス」の新規導入に関連した自動化機器販売が好調に推移していることも寄与する。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高107億5600万円(前期比12.9%増)、営業利益6億7000万円(同60.4%増)、純利益4億2800万円(同51.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、8月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されている。

●ストップ高銘柄

ウッドフレンズ <8886>  3,950円  +700 円 (+21.5%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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