前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年7月20日 5時30分

■TBグループ <6775>  221円 (+50円、+29.2%) ストップ高

TBグループ <6775> [東証2]がストップ高。同社は19日、自社のPOSレジ「TOUCH REGI FT-800P」が、グローリー <6457> の業界初となるPOSレジとつり銭機のサブスクリプションサービス「REGIX」に採用されたと発表。FT-800Pは、コンパクトな筐体に液晶タッチパネル・プリンター・POSキーボード・各種インターフェースなどを効率よく配置したオールインワンのPOSレジ。高速道路施設のサービスエリア・パーキングエリアなど、さまざまな現場で高い評価を受けている。

■ファーマF <2929>  3,375円 (+500円、+17.4%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。ファーマフーズ <2929> がストップ高。19日午前9時30分ごろ、21年7月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を400億1400万円から461億3500万円(前期比3.0倍)へ、営業利益を20億8800万円から50億7200万円(同6.9倍)へ大幅増額しており、これが好感された。同社株は、前週末に明らかになったロート製薬 <4527> との資本・業務提携が材料視され朝方高く寄り付いたが、この上方修正の発表を受けて上げ幅を更に拡大させている。

■幸和製 <7807>  1,213円 (+143円、+13.4%)

幸和製作所 <7807> [JQ]が6連騰。引き続き15日に発表した第1四半期(3-5月)連結決算で、売上高15億1800万円(前年同期比20.8%増)、営業利益2億2000万円(同4.6倍)と大幅増益となったことが好感された。決算発表翌日の16日にはストップ高の1070円に上昇したが、好決算を評価する買いが継続。また、22年2月期通期業績予想は、売上高52億4900万円(前期比0.7%増)、営業利益2億7100万円(同26.5%減)の従来見通しを据え置いているが、上振れを期待した買いも入ったようだ。

■ツクルバ <2978>  1,225円 (+131円、+12.0%)

ツクルバ <2978> [東証M]が続急騰、年初来高値を更新した。19日午前10時ごろ、同社が運営するシェアードワークプレイス「co-ba(コーバ)」が、全国47都道府県に470店舗以上のコワーキングスペースを展開するいいオフィス(東京都台東区)と業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、利用者の多様なニーズに応えるサービスや新プランを共同で展開するのが狙い。「co-ba NETWORK」と「いいオフィス」相互乗り入れプランの企画や、いいオフィスからco-baへのユーザーアプリや運営者システムの技術提供、co-baからのソフトサービスの提供などを予定しているという。

■i-plug <4177>  6,540円 (+520円、+8.6%)

i-plug <4177> [東証M]が大幅高で3日続伸。16日の取引終了後、新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」の6月末の企業登録数が前期比30.9%増の8714社になったと発表しており、これが好材料視された。「OfferBox」は、利用者がプロフィールを登録するだけで、企業から選考やインターンのオファーが届く就活サイト。累積学生登録人数も同29.3%増の17万7523人となったほか、単月のオファー送信件数も前年同月比2.2倍の18万7049件となっており、主要KPI(重要業績評価指標)の順調な伸びが好感されたようだ。

■ラキール <4074>  3,150円 (+170円、+5.7%)

ラキール <4074> [東証M]が急伸。前週末16日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄で、初日は初値2480円に対してストップ高の2980円で取引を終了していた。企業の業務アプリケーションの開発や運用を支援する独自のプロダクトサービス「LaKeel DX」の展開が主な事業で、DX関連としてのテーマ性が注目されているほか、直近IPO銘柄ならではの値動きの軽さに期待した買いが向かった。

■エムビーエス <1401>  588円 (+30円、+5.4%)

エムビーエス <1401> [東証M]が急反発。前週末16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を10万株(発行済み株数の1.29%)、または1億円としており、取得期間は21年7月19日から22年5月20日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を行うためとしている。

■アイサンテク <4667>  1,800円 (+90円、+5.3%)

アイサンテクノロジー <4667> [JQ]が続急伸。前週末16日の取引終了後、東京都が公募した「令和3年度西新宿エリアにおける自動運転移動サービス実現に向けた5Gを活用したサービスモデルの構築に関するプロジェクト」に参加すると発表しており、これが好感されたようだ。このプロジェクトには大成建設 <1801> をはじめ、KDDI <9433> 、SOMPOホールディングス <8630> 傘下の損害保険ジャパンのほか、自動運転ベンチャーのティアフォー(名古屋市中村区)などが参画している。アイサンテクは、自動運転の際に必要となる高精度3次元地図作成及び提供の分野から自動運転移動サービスの可能性を探り、西新宿や都内の他のエリアへの早期実用化を促すこと目指す。

■SEEDH <1739>  781円 (+37円、+5.0%)

シード平和 <1739> [JQG]が大幅3日続伸。前週末16日の取引終了後、集計中の21年6月期単独業績について、売上高が270億円から275億4100万円(前の期比10.8%増)へ、営業利益が16億2000万円から19億5000万円(同22.8%増)へ、純利益が9億7000万円から12億3700万円(同37.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。コロナ禍による住宅需要の高まりから「戸建分譲事業」で販売が好調に推移したことに加えて、「総合建設事業」及び「不動産賃貸管理事業」で予算管理及びコスト削減を徹底し、案件ごとの利益率改善を図ったことなどが要因としている。なお、期末一括配当は10円から13円に引き上げられた。

■メディアS <4824>  681円 (+24円、+3.7%)

メディアシーク <4824> [東証M]が5日ぶりに大幅反発。19日の寄り前、千葉大学医学部附属病院痛みセンターが実施する非特異性の慢性腰痛の治療に関する研究に、技術協力を行うと発表しており、これが好材料視された。今回の技術協力では、同センターで原因を特定できない非特異性の慢性腰痛患者を対象にさまざまな治療の効果を計測する研究を実施するのにあたり、認知行動療法や運動療法と並んでニューロフィードバックも治療法の一つとして検証されるのに対して、ニューロフィードバックを行うツールとして同社のブレインテックソリューションパッケージ「ALPHA SWITCH PRO」を提供する。メディアSでは、今回の研究により、それぞれの治療法の効果と治療満足度も含めた新しい知見が得られることを期待しているという。

■竹本容器 <4248>  1,024円 (+36円、+3.6%)

東証1部の上昇率9位。竹本容器 <4248> が大幅続伸。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)の連結業績について、売上高が72億7000万円から78億8200万円(前年同期比6.2%増)へ、営業利益が7億7000万円から9億5300万円(同3.6%減)へ、純利益が5億3000万円から6億6300万円(同1.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。日本、中国の市場において需要の回復を背景に新規案件及び追加注文が増加しているほか、為替が想定以上に円安となったことが寄与した。

■ノムラシス <3940>  314円 (+8円、+2.6%)

ノムラシステムコーポレーション <3940> が反発。同社は19日、医療機器メーカーから約5000万円となる「人事コンサルティング」プロジェクトを受注したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。このプロジェクトは、競争力を高め、米国市場・中国市場・欧州市場でのシェア拡大を狙うために「人と組織」の変革・成長を支援するものだという。

■オプティム <3694>  2,097円 (+37円、+1.8%)

オプティム <3694> が反発。同社は19日、クボタ <6326> やinaho(神奈川県鎌倉市)、ルートレック・ネットワークス(川崎市高津区)、レグミン(埼玉県深谷市)、関東甲信クボタ(さいたま市桜区)と共同で、ハウス栽培のスマート化に向けた実証実験を開始したと発表しており、これが下支え材料となったようだ。この実験では、各社が保有するロボットや人工知能(AI)などを活用した自動化ソリューションを持ち寄ることで、潅水(水やり)、施肥、防除(病害虫の予防・駆除)、収穫といった各栽培工程で収集するデータを相互利活用できる実証環境を構築し、新たなソリューションの開発を目指すとしている。

■レノバ <9519>  4,850円 (+75円、+1.6%)

レノバ <9519> が4日ぶりに反発。17日付の日本経済新聞朝刊で「政府は2030年度の新たな電源構成の原案について、総発電量に占める再生可能エネルギーの比率を36~38%、原子力を20~22%とする方向で最終調整に入った」と報じられており、現行目標から再エネの比率を10ポイント以上引き上げる方針であるとの観測から、再生エネ関連の同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■ゲンダイ <2411>  325円 (+5円、+1.6%)

ゲンダイエージェンシー <2411> [JQ]が3日続伸。前週末16日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表し、売上高17億4800万円(前年同期実績10億4600万円)、純利益600万円(同3億5500万円の赤字)だった。今期から「収益認識に関する会計基準」が適用されるため単純比較はできないものの、最終黒字転換で着地しており、これを好感した買いが入ったようだ。パチンコホール向けの店内告知物やインターネット広告などにおいて一定の受注を確保できたほか、新規業種の顧客開拓を推進したことや今年3月にフィットネス情報サイト運営企業を子会社化したことなどが寄与した。あわせて、上限を150万株(発行済み株数の9.97%)、または4億5000万円とする自社株買いを発表した。取得期間は7月19日から22年3月24日まで。

■IDOM <7599>  923円 (+12円、+1.3%)

IDOM <7599> が8日続伸し連日の年初来高値更新となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1000円から1300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、大型店モデルが確立し、今後は「成長」と「安定」が両立する新たな利益拡大ステージに入ると予想。鉄鉱石価格上昇による西豪州における新車販売好調や販売台数増による粗利増により、22年2月期営業利益予想を125億円から160億円へ、23年2月期を同137億円から171億円へ引き上げている。また、新車供給不足による中古車需要増という外部要因は一定程度あったと考えるが、大型店へのシフトによる内部要因の側面の方が大きいと評価している。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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