日鍛バルブが7%高、割安感際立ちホンダのEV戦略とも合致し業容拡大期待
日鍛バルブ<6493>が大幅高、一時7%超の上昇で337円まで買われ年初来高値を更新した。独立系の自動車用バルブ大手メーカーだが、ホンダ<7267>を主要顧客に22年3月期は営業利益段階で31億5000万円(前期実績は1800万円の黒字)と業績を大きく変貌させる見通しにある。世界的な自動車販売需要の回復が追い風となっているほか、中長期的にも電気自動車(EV)シフトの動きを横にらみにEV領域の商品開発に早くから注力している点がポイントとなる。ホンダは2030年にEVと燃料電池車(FCV)の比率を先進国全体で4割にする目標を掲げているが、同社もこの、ホンダのEV戦略と歩調を合わせ業容拡大期待が膨らんでいる。一方、株価指標面ではPERは依然として6倍台で、PBRは解散価値を約6割下回る0.4倍近辺と割安感が際立っている。