ボーイングが決算受け上昇 復活の兆し示すとの評価=ダウ採用銘柄
ボーイングが上昇しておりダウ平均をサポート。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。1株利益の黒字は約2年ぶり。商業部門は予想を下回ったものの、防衛・宇宙・セキュリティやグローバルサービス部門が好調だった。フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字も予想ほどではなかった。今回の決算は復活への兆しとの受け止めが多いようだ。
同社は事業が安定しつつあることで、計画していた従業員の削減を中止したと発表。カルホーンCEOは「売上高、利益、キャッシュフローの改善、および労働力水準の安定化に反映されるように、われわれの取り組みが勢いを増し、回復の加速を目の当たりにするだろう」と述べた。同社は現在、14万人の雇用の安定的維持を計画しており、これはパンデミック前の水準から13%の削減に留まる。
アナリストからは「今日の決算はボーイングの戦術的な勝利と言えるが、戦略的な課題はまだ残っている」とのコメントもきかれた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:0.40ドル(予想:-0.81ドル)
・売上高:170.0億ドル(予想:165.4億ドル)
商業:60.2億ドル(予想:61.0億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:68.8億ドル(予想:68.2億ドル)
グローバルサービス:40.7億ドル(予想:37.4億ドル)
・FCF:-7.05億ドル(予想:-33.4億ドル)
・営業キャッシュフロー:4.83億ドル
・受注残:3630億ドル(前年比-11%)
(NY時間10:02)
ボーイング<BA> 233.01(+10.74 +4.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美