東京株式(前引け)=反落、米長期金利急低下に警戒感
3日前引けの日経平均株価は前営業日比221円76銭安の2万7559円26銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は4億6407万株、売買代金概算は1兆224億円。値上がり銘柄数は550、値下がり銘柄数は1525、変わらずは111銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売り優勢の展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが続落したが、新型コロナウイルスの感染拡大や経済指標が事前コンセンサスを下回ったことで長期金利が急低下したことが重荷となっている。米国経済の回復が遅れれば、日本経済にも影響が及ぶ可能性が高く、全体買い手控えムードにつながった。海運セクターなど好業績銘柄や好調セクターの一角には買いが集まっているが、前場の値下がり銘柄数は全体の約7割を占めた。
個別では任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>が値を下げたほか、ソニーグループ<6758>も売りに押された。日本航空<9201>も安く、資生堂<4911>も軟調。GMB<7214>が急落、ネクソン<3659>、大塚商会<4768>なども大きく値を下げた。半面、レーザーテック<6920>が堅調、商船三井<9104>が買われ、AGC<5201>も上値指向。HOYA<7741>もしっかり。イー・ガーディアン<6050>が急騰、ジェイリース<7187>、昭和電線ホールディングス<5805>も値を飛ばした。日本アジア投資<8518>も物色人気。